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【Concept#3】交差点 /ブリッジ

みなさんとイラストの可能性のついて考えてみます。

2次元の平面上では、紙の上にインクが垂れているだけなのに、そこで2つのモチーフが交わったときに、どちらのモチーフが上で、どちらのモチーフが下にあるのか考察出来てしまう事の違和感。

そこに2次元平面上のイラスト表現の知覚の原理があるのではないかと考えて、その違和感をエネルギーとして昇華したいと思い、交差点シリーズとして検討した。

始めは、連続性をもったパターンを交差状に配置することで、ミニマルテクノで1/16に配置された音が交わることによってグルーヴが生まれるように、パターンの交差で独特のグルーヴが生み出すことを検討した。

その後、特定のモチーフが隣接した時に新しい模様が現れるような設計に興味を持ち、これを交差上に配置するシリーズに没頭した

この系譜では、そこに当時考案していた立体交差点のモチーフを組み合わせることによって、交差点の原理と抽象的なイラスト表現の中間を体現したゼンマイゴリラというイラストに昇華させる事が出来た。

その後、2つのモチーフが交わった場合に、そこで何かが起こる様な仕掛けを考えて、さらに交差点の交差部分で新たなエネルギーを生み出すことを検討した。

2つのモチーフが交わった時に色が変わるように表現し、色と形を工夫する事によって、縦のモチーフが上に来るか、横のモチーフが上に来るか、2次元上でモチーフの優劣を表現出来るように検討したBridgeや、

当時、同時に考えていた、モチーフを黒く塗りつぶしてそのトポロジーをオブジェとして楽しむオブジェクトシリーズとの組み合わせたOBJECT+Clothing

交差点と、地と図の関係が組み合わさるように派生させて、中央部分で地と図の境界が曖昧になるようにしたDevil Flower、などの形で交差点シリーズのイラストへの応用を実現した。

Gyazai Gyozo


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