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#2 交点

Hej, Hej(ヘイヘイ)!

気づけば本当に早いもので、

スウェーデンにやってきて2週間が経った。

今週の月曜日から授業も始まり、

日常の生活もある程度

できる様になってきた。

一番の不安だった自炊も

鍋でご飯を炊いたり、

炒め物を作ったりと、

意外とやればできる子

“YDK”な自分に驚いてる。

※チャーハンとウィンナー詰めてお弁当にしたけど、次の日休みでお弁当作る必要なくて、写真だけ撮ってそのあと食べた。

この2週間、

とっっっっても

時間があって

とにかく生活に必要なものを揃えたり、

自転車やら室内シューズやら買ったり、

居住費払ったり、

Food Festival に行ってみたり、

街中をぐるぐる練り回ることが多くあって、

その中で面白い物や人と

出くわすことが多くあったので、

少し列挙してみる。

①セグウェイで登下校する中学生?
いや、なんでセグウェイにリュックで学校行けんねん。

②ハトともカラスとも言えない鳥が多い
なんて言うんだろうね、黒と灰色が混じってる鳥で、とにかく沢山いる。

③中古屋で売ってるロフストランド杖
スウェーデンって、物をリサイクルとかリユースする文化が強いみたいで、セカンドハンドストアという、いわゆる中古屋さんが沢山ある。その中で見つけたロフストランド杖。いやこれ、福祉用具も扱えるんかい。

④何時間測れるのか分からない砂時計
上に書いた中古屋さんで見つけた砂時計なんだけど、これまたでかい。なんでもデカけりゃいいてもんじゃないと思う。

⑤毎週ドレスコードの変わるクラブ
住んでいるところの中心地にスーパーが立ち並んでいるんだけど、その地下には巨大なクラブ空間があって、金曜の夜なんかになると町中の若者という若者が集まってきて騒いでるんだけど、なぜか毎回ドレスコード?が違う。ちなみに先日は白い布みたいなのをまとって、顔立ちのせいもあってかギリシャ神話に登場しそうな出で立ちの若者がクラブの玄関に列を作っていた。ちなみに外の気温は一桁台。中は35度以上ありそうな感じ。アホか、風邪ひくやろ。

⑥唯一そこまで寒くない夏だからかはしゃぎまくる大学生
欧米諸国では新学期が始まるこの時期、もう金曜日とか関係なくたまにうるさい。「外で遊べるこの時期にしか、こいつら騒げないからね」的なことを寮のお兄さんが言っとった。ちなみに今日はパラパラ雨が降っているけど、外で楽しそうにゲームをしながらお揃いのコスチュームで練り周りながら大声を昼間からあげてた。

とまあ、まだ6つしか挙げていないけど

住んでいるだけで、

なんなんこれ??ってことが多いので、

これからちょいちょい小ネタとして

挟んでみようかなと思います。

***

さて今回は、

寮で同じフロアに住んでいる人たちや、

学校で出会った、話した人たち、

いろんな人と触れ合う中で

思ったことを書いてみる。

僕が住んでいる

Ålidhem(オーリデム)という地域には

学生が多く住んでいる他、

スウェーデンの人たちだとか、

移民の人たちなども住んでいる。

僕が住んでいる棟のフロアメイトも

多種多様という感じで

南の方から来たスウェーデン人や、

ウメオより更に北から来たスウェーデン人、

旅が好きなスウェーデン人、

アフガニスタンからやってきた研修医、

シリアからの元難民の学生

交換留学でやってきた韓国人

そして、日本から来た博士課程の日本人。

最初はやはり様子見であったり、

話すのも少したどたどしさがあったけど、

徐々に廊下で会っても

それぞれと話すようになってきた。

すると、長く住んでいる人たちから

前にこの寮にいた

北朝鮮の学生についての話も聞いた。

よくラーメンを食べていたらしい。

ぜひ話してみたかったその学生も

そうだった様に、

ここで出会う人たちは

たまたまこの寮を選んだために

出会った人たちで、

それ以上でもそれ以下でもない。

まるでいくつかの紐が

たまたま一つの交点で

結ばれたかの様な状態。

シリアからの難民の学生は、

あの時、本当に死に物狂いで逃げてよかったよ

と言っていた。

想像もつかない世界を生きてきた

彼の言葉には、

別の世界の様な光景が広がっている。

そんな彼と

今、

ここで、

話しているのは、

日本で平穏に暮らしていて、

たまたまウメオ大学にやってきた

交換留学生の僕だ。

言ってしまえば、簡単。

そこに自分がいるんだから、

当たり前だろう。

いやでも、違うんだ。

そんな無機質であるような

気もしなくはない。

でも、この出会いに

何かしらの意味があるのではないか。

そんな風に考えてしまう。

この交点を意識してみたときに

何かが自分の中で

消化しきれないでいる。

ただ、揺るがないのは

色々な背景を持った人たちが

この地に集まっている。

この環境が与えてくれるものは

どんなものがあるのか

これからも楽しみだ。

***

最後にもう一つ、

今週の授業で

福祉政策についての話があった。

先ほどの移民に関しても

その一つの関心事として挙がった。

スウェーデンは移民を基本的に

オープンに受け入れてきたことでも有名。

しかし、そのことで今現在、

裏目に出てきていることも

明らかになっている。

福祉国家として有名ではるものの、

スウェーデン国内では

その福祉の低下が叫ばれている。

その原因の一つとして、

移民の問題があるとのこと。

ディスカッションをしたドイツ人は、

こんなことを言っていた。

基本的に移民に対しては、そこまで悪いイメージはないし、嫌なこともないから住んでくれて別に構わないと思ってる。ドイツに住む上で必要なドイツ語を習得して、ドイツの風習にも慣れようとしてくれている人たちならね。ただ、なんの目的もなしにドイツに定住して働こうとしない人たちの場合は、なかなか受け入れたいとは思えないかな。その人たちに使われているお金をもっと別のことに使って欲しいと思っちゃう。

そうだよね。と思った。

日本は少子高齢化という

“平成”の時代から

さらに超高齢社会になる

“令和”の時代。

市場で働く人たちも

必ずしも日本人とは

限らない状態になるのも

そう遠くない未来になるはず。

現に、外国人労働者の技能実習生が

近年増えているというニュースも

これまでよく目にしてきた。

ただし、未だその実態は

ひどい状況みたい。

現状としては

未だ問題を抱える制度であるものの、

今後実際に彼らが

日本市場で働き始めたときに

僕らはどんな立場になるのか。

受け入れる?

拒否する?

超高齢社会だけでなく、

こう言った移民の問題も

今後より顕著に

挙がってくる問題だと思う。

そのときに、僕らの世代はおそらく

移民である彼らとともに

働いている可能性が高い。

これまで海外の学生、

特に東南アジアの学生と

話す機会が多くあった。

彼らの“熱意”というか、

“情熱“は凄まじい。

口酸っぱいことを言うと、

それに対して日本の学生が

ヌルすぎるようにも思う。

たしかに日本の中でも

飛び抜けて頭が良かったり、

なんでも器用にこなしてしまう、

そんな学生たちもいる。

けれど、

彼らの、

アジアの学生の

あの“情熱”に

勝るものがあるだろうか。

それに勝ることができないから

と言って

移民の受け入れを拒否するのは、

違わないか?

***

大学での授業は今福祉のことについてを

メインに勉強しているので、

来週はこの授業で得たことを

頑張ってまとめながら

投稿したいと思います。

それでは、Hejdå(ヘイドー)!

#スウェーデン #留学記

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