見出し画像

#5 Winter is coming

先日、朝起きると
雪が少し積もってました❄️

こっちのテンションとは裏腹に
フロアメイトは少しウキウキした顔で
「Winter is coming 😚」
って言ってました。

少し頭がおかしいんじゃないかと思います😇

今朝も自転車に乗ろうとしたら、
チェーンがぎこちない音を発していました。
そう、チェーンも少し凍っているという。
外に出したままだったからだと思うけど、
これがウメオの現実か、、、
と少し意気銷沈気味。

こっちの寒さに慣れることができたら、
肌の色もだいぶ白くなると思うんだけど、
そうなったらアイデンティティが
失われてしまうから、
どうしたものかと🤔

はい、こんなどうでもいいことを
考えているくらいに
少しぼーっとし始めています。

このままだと、あいつスウェーデンで
何しとんねん
って声が聴こえてきそうなので、
少し頑張っている話も。

こっちの大学でも出来るだけ
博士の研究も進めていきたいなと思って、
似たような研究をしているラボがないか
調べたところ、、、

幸運にもあった!!
その名も、CHAMP!!
Children And Motor Planning!!

なんとキャッチーな名前でしょうか。
怖じ気ずにとりあえずメールしてみよう!
自分の自己紹介と研究室のHPとか書いて、
早速メール送信。
翌日の夕方に返信がきて、
来週の木曜日に会おう!
ということになりました。
展開が早すぎるんですが、
本当に展開早すぎ。

会ってみると、
いかにもジェントルマンな🎩教授で、
話を進めていくうちに

一緒に研究することになりました。

展開早いよね、わかる。
俺もそう思うもん。

この1年間で出来る研究をやってみます。
もしかしたら、終わらなくて
一度帰国してから、また後期に
こっちにくることになるかも、、

まあ、そんな先のことを気にしても
意味ないので、
こっちでやる研究もちゃんと
進めていきたいと思っている所存です。

***

さて、話は変わって、
前回のnoteで書いたように
自分の備忘録のためにも、
授業で習ったことを復習がてら
まとめていきたいと思います。

最初は、

スウェーデンの障がい児関連政策

とでも言っておきましょうか。

前に投稿した記事では、
子どもの教育費、医療費無料
かつ、子ども手当の支給など
子育てしやすい面を紹介しました。

こういう政策からも
スウェーデンにとって
子どもを大事にする精神が
しっかりとあるみたいです。

そして、スウェーデンといえば、
“ノーマライゼーション理念”
に基づいた
「インクルーシブ教育」が
有名ですよね?

実際、このインクルーシブ教育は
1970年代から始まっています。
スウェーデンの
インクルーシブ教育はまず、
「場の統合」から始めていました。

これは、
障がいのある児童のための
特別支援学校を
“通常”の学校の敷地内に
設置することを意味してます。

2010年に学校法(SFS)が改正されると、
知的に問題がないと判定された児童は
通常級で授業を受けることとなります。

これに対し世論が割れた点があったそうで。
それまでは、知的に問題のない子でも
希望があれば特別支援学校で
教育を受けることができていたり、
いわゆるボーダーラインの子が
特別支援学校へ入学することもありました。

しかし、この改正により、
そういった子どもたちは強制的に
普通級に移動させられてしまい、
それまでの環境と違うこともあり、
不登校や登校拒否をする子どもが
急増してしまうという事態になりました。

どこかで、スウェーデンの
インクルーシブは完璧と思ってましたが、
実際はいまだに
本当の意味でのインクルーシブとは、
どういったものなのかを追求している
途中なのかもしれない
とも思いました。
今後、学校の中の実際の様子なんかも
見学できればと思います。

そして、スウェーデンの
教育や医療の関係性の中では、
障がいのある児童に関する情報は、
日本に比べると簡単に
得やすい感じがします。

日本の場合、母親がキーパーソンとなって
学校における教育面、
病院やリハビリなどの医療面、
発達相談などの福祉面
それぞれをつないでいることが多いです。
地域によっては、福祉課の人たちが
頑張ってそれぞれの分野を
つなげてくれているところもあるが、
日本全体の中でいえば
少数ではないかと思います。

これが、スウェーデンの場合、
学校教育やそれ以外の子どもの通う
保育園やプレスクール、学童などは
Municipalities(自治体レベル)が統括し、
生後からの情報を一括管理しています。
また、医療面に関しては、
County(県レベル)が一括管理しています。
そのため、自治体レベルだけでなく、
医療面の介入を要する子の場合は、
県レベルへ相談することとなっています。
実際には、それぞれの自治体に
ハビリテーション施設を置いているため、
各自治体が相談すべき医療の窓口は
明確になっているという感じです。
そのため、必要な情報を得ることが
比較的容易で各職種の連携も
うまくいっているというか
必然的に情報が交換されている感じ?

そして、PTも含めた医療専門職は
治療というよりもアセスメントが中心で、
生活面で困っていることなどを
物的資源を使うなどして、
在宅での生活に適応しやすい環境を整える
ような働き方をしているらしいです。

すごいいいなと思う。
(徒手系の治療ができない人間なので、、)

実際の臨床場面はまだ見れていないので、
今後そういったところにも
ぜひ見学をしてみたいと思います。

今は、調べてわかったスウェーデンの
いいところばかりに目を向けましたが、
当然悪いところもあるみたいです。

スウェーデンの場合、日本と違って
病院で治療を受ける時は余程の時でしか
行かないみたい。
薬の処方数もだいぶ少ないとのこと。
まあ、国が医療費を基本的に賄っている分、
できるだけ必要な人に医療を充てたい
気持ちもわかるけど、、、

それらもあってか?
重症心身障害児は医的ケアなどが
必要であっても
基本的には在宅での生活をすることが
国の方針なようです。

障害に対するポリシーなどでも
家族と生活する時間を尊重したり、
介護の面でも基本的には
家庭で生活することが
一般的になっている風習も
相まっているのかと思います。

そして、欧米やアメリカでも今少しずつ
話題になってきている
障がい児虐待の問題も
スウェーデンももちろん、あるそう。
健常の子どもに比べて、
近年障がい児に対する虐待、
マルトリートメントが増えているらしい。

https://www.researchgate.net/publication/227528687_Child_Abuse_Child_Protection_and_Disabled_Children_A_Review_of_recent_research

これに関していえば、
日本はそこまで報告を聞いたことが
ないように思うんだけど、
水面下に潜んでいる
問題なのかもしれない、、、

より詳しい内容を知りたい人は、

https://www.researchgate.net/publication/233006365_Inclusive_education_in_Sweden_A_critical_analysis

とかが参考になると思います。

PTに関係することを
上記以外のことも含めて少しまとめると

・理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、心理士は基本的に評価がメイン
→現状をアセスメントして環境面の整備をしていくイメージ
→日本みたいにハンドリングの治療がメインという感じではない
・重症心身障害児は基本的には在宅医療
→家庭には必ずヘルパー(医者の訓練を受けた人)が訪問する
→母親や父親それぞれの仕事の時間なども確保するため
→放課後の学童も基本的には一般児童と一緒
→知的に問題がなければ普通学校に在籍する

こんな感じかなと。

これから色々見学とか行って
また知識を得てこれたらと思うので、
今後もこの内容に関しては
更新していこうと思います。

次のnoteは、
こっちでの“障がい”の考え方について
少し触れてみたいと思います。

***

最近、身体を動かしていない日も多くて
太り始めてます😇
あと、歳のせいか
怪我が治りにくいです😇

#スウェーデン   #留学記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?