ジャッジ

ジャッジについて考える

 この週末は第三回の福ちゃんが88人の参加者をお迎えして開催されます。ご参加予定の皆さん、ちょっと狭い会場ではありますが、運営一同気合入れてますのでどうかよろしくお願いします!

 さて福ちゃんがあっという間に100人近い規模になってきて、早急の問題となっているのがジャッジ不足です。これまではやまめ君という才能とボランティア精神に頼って、なんとか乗り切ってきたわけですが、そろそろ根本的な解決方法を考えなくてはいけなくなってきました。

 そんなわけで今回はジャッジの存在と育成について考えてみようと思います。僕自身はジャッジ稼働の経験も資格もないので、ぜひ有識者のご意見をお聞かせいただければ幸いです。あの件にはあまり触れないつもりです。

ジャッジとは

  ジャッジは対戦のトラブルを全国共通のルールに則って解決する人だと思ってます。ルールに習熟している必要はもちろんありますが、ぶれない基準を持って常に冷静な判断ができる必要がありそうです。

 大会が大きくなってジャッジが複数になった場合、誰がジャッジであろうと同じ裁定が出るようにすり合わせを事前にしておく必要もあり、さらに準備は大変になると思います。

 ジャッジは基本人と人とのトラブルの中に召喚されるので、それなりの覚悟と説得力を持っていなければならず、どちらか(もしくは双方)から恨まれる可能性を常に抱える大変厄介な仕事ですよね。
 しかし誰かがジャッジをやってくれない限り、(特に競技性の高い大会の場合)大会を開催することはできません、困る。

ジャッジをやってくれる人

 公式では公認ジャッジという制度を作って、ジャッジをしてくださるという方の一定レベル以上のクオリティを保証しながら、権威を与えるようにしてくれています。やはりバッジ持ちの方の裁定の方が重みがあるように感じますよね。

 でもバッジ持ちであるということとジャッジとして実際に稼動できるかというと、それはまた別の問題になってしまうわけです。正しいルールを知っていることと、ジャッジの裁定を下すということは全く違うテクニックであると思います。

 それにしたってジャッジやってくれる人ってどんな人なんでしょうね。あえて憎まれ役となることも厭わず、大会の運営を担ってくれるとは!聖人かな?だってジャッジするくらいなら、対戦して遊びたいですよね?

 ある機会にzb氏や、はっしーに単刀直入に聞いてみたんですが、「才能あるプレイヤーがその才能をしっかり発揮できる環境を整備してあげたい」というお言葉をいただきました・・・普通に聖人じゃん(間違ってたらすみません)。

 まぁ僕も好きな人たちが楽しく遊んでいるのを見るのは好きなので、半分は気持ちわかります。でもジャッジは大変だよなぁ。

公式とジャッジ

 ここはあんまり筋とは関係ないのですが、チャンピオンズリーグのような大型公式大会が現在はzb氏をヘッドとするボランティア公認ジャッジの尽力で成り立っているってのは、本当凄いことだよなぁと思う反面、ちょっと異常なようにも思えてしまう。

 アマチュアスポーツの審判もそんな感じという話も聞きますが、公式大会の開催がプロモーションから利益につながっていると思うので、ちょっと状況違いますよね。もっとジャッジの人たちの地位が向上したらいいなと思う。ジャッジの人たちが報酬を求めているわけではないと思いますが、待遇面以外でも、例えばジャッジの皆さんの公式ページでの紹介だとか、ジャッジ組織の法人化とかなんとか報いる方法を考えてもらいたい。

ジャッジの育て方

 先日のオーガナイザー試験で今年度も新たにたくさんの公認ジャッジの方が生まれたようです!僕らの周りだけでもかなりの人数になり、これもうジャッジ不足に悩まない?と思ったんですが、そんなことはないんですよね。

 資格取った人のうちジャッジを実際にやりたいっていう人はまだ少数だと思います。せっかくだから取ってみたけど、できるならプレイヤーとして当分の間は頑張りたいという人がほとんどだと思うんですよね。若い人多いし。

 しかもルール詳しくてもいきなりジャッジができるわけでもない・・・。

 公式の方ではジャッジ講習会?を開催してくださるようですが、東京までそのためだけに出かけていける人は限られているし、かといって各地で講習会を開いてもらうわけにも行かなそう。さらにいうなら座学だけで、すぐに実戦に臨むのは怖いですよね。いきなりイライラしたプレイヤーに呼びつけられたり、ツイッターで罵られたらと思うと・・・。

 まあ公式大会の方は偉い人になんとかしてもらうとしても、福ちゃんの方は自力でなんとかしなくてはなりません。今はやまめ君の獅子奮迅の働きでごまかしていますが、もう少し余裕のあるジャッジ体制も徐々に作っていく必要があります。

 というわけで福ちゃん(うんざり)としては、ジャッジ育成はPokéCaféやうんざりジャンボのような比較的競技性の低い大会でジャッジ練習をしてもらうことから始めるのがいいかなと思っています(Acute氏の受け売り)。ゆるい雰囲気の中でとりあえずジャッジ裁定の基本をやまめくんと意見交わしながら体験してもらい、ジャッジ脳を作ってもらう感じ。

 PokéCaféでは基本フリー対戦で勝ち負けよりは対戦数こなしたい人が多いので、ギスギスしたことにはまずならないし、プレイヤーとしてもどういう状況でどういう裁定が下されるかという勉強にもなりますよね。そうやってジャッジ・プレイヤー共に学ぶ場になればいいなって。

 ジャッジ資格の有無は問わないので、興味ある人は是非声かけてください。そしていつか福ちゃんのジャッジを手伝っていただければ。そうこうしているうちに公式大会でもジャッジやってみるかな?ってなるかもね。

ジャッジこそが大会そのもの

 これまでのゆるいうんざり会では考えたこともなかったのですが、福ちゃんのようなちょっと競技寄りの大会やるときジャッジというのは、本当に欠かせない大きな要素なんだとようやく気づき始めました。

 そして実はジャッジは大会そのものであると。

 誰だっておかしなジャッジがいるような大会には行きたくないじゃないですか。選択肢があるなら人はジャッジで大会を選ぶようになると思う。

 運営としてもジャッジに全権を任せなければ、大会が歪んでしまう。もちろんトラブルの責任は運営が負いますが。なので福ちゃんという大会はやまめ君なのです。参加者の皆さんもそこは理解して、やまめ君の指示には必ず従ってもらいたいと思います。僕らはそれだけやまめ君のことを信頼しているし、心中する覚悟もあります。

まとめ

 まああまり彼にプレッシャーをかけてもアレなので、この辺にしておきますが、ジャッジは本当に大切ですよね。時間はかかりますが、必ずジャッジ体制を万全に整える方向で行動していきたいと考えていますので、福ちゃん参加されるみなさんのご理解をどうかよろしくお願いいたします。

 また当日のジャッジ、または運営の方針で???と感じましたら、ぜひ率直にアンケートまたは直接僕に想いをぶつけてほしいと思います。参加者の皆さんとともにより良い大会を作っていきたいと考えていますので。よろしくお願いいたします。


「蛇足」WCSの件

 僕もとーしんさんのファンをそれこそカード始めた頃からやってるので、残念な気持ちはすごくあります。でもあの直後の大騒ぎはちょっと行き過ぎじゃないかという気もしました。あの場の全てを見ていたわけでもないので、個人的な勝手な感想ということでいくつか。

・ジャッジ批判のうち「日本人差別!」みたいなのは絶対謹んだほうがいいと思います。僕も海外に割と長くいたのでそういう人がいることを感じたことはあります。でもその数は今の日本で公然と韓国人・中国人ヘイトを語る人の数に比べると微々たるものです。差別と罵ることは相手を差別する人と決めつけることになり、大変失礼なことになるように思います。

・映えある決勝戦のジャッジを任される人です、必ず自分の中の基準・ルールに従ってあの裁定を下したものと考えます。国際ルールと日本ルールの違いを意識するいいチャンスと考えるのが建設的だと思います。

・いろんな意味で僕はとーしんさんを尊敬していますが、裁定後のプレイをもう少し悠然としてくれればもっと格好良かったと思う。賢い人なのであらゆる面でセルフプロデュースなんだとは思いますが。

よろしければコメントを📝いただけると、さらに喜びます! どうもありがとうございます。