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さあ、ピグマリオン効果を駆使しよう。

 最近、図書館で元生徒だと思ったら、全然知らん男の子だった、塾講師
『薄めた硫酸』こと希硫酸(きりゅうさん)です。教育の上で欠かせないのは
みなさんご存知『ピグマリオン効果』です。

このピグマリオン効果、マリオと入ってはおりますが、関係ありません。私は
小学生の頃マリオクリアできずにあきらめました。マリオに昔『笛』という
アイテムがあって、それを使うとステージをスキップできるのですが、ゲームとしてステージを飛ばすというのはいかがなものでしょう。

人生にもそんな笛があればいいですかね。

ピグマリオン効果とはなにか?

ところでこのピグマリオン効果、簡単にいうと、人は期待された方向に成長するということです。かの相田みつをも『育てたように 子は育つ』といっております。

育てたように子は育つ

このピグマリオン効果具体的にどのような効果かと言いますと、
学校の先生に嘘のIQテストの結果を教えます。
A:先生にあらかじめIQテストの結果が良いと伝えられていた生徒

B:一般的なIQテストの結果だと伝えられた生徒

この2人の学力がはもともと同じであっても、A:の頭が良いと思われていた生徒さんの方が得点の上昇が大きいというものです。

つまり、「できる」という期待をかけることで人は成長するのです。 
 
そう考えると、保護者様のお子さんに対する期待は重要です。ただ、教育という面に関して、生徒に対して影響を与えるのは概して『先生』です。

一人の教師が期待をかける小学校教育

私は時に小学校教育を嘆かわしく思うことがあります。特に田舎の小学校であれば、関わる先生の数は減ります。そして教科担任制(教科によって担任が変わる)わけではなく、小学校は主に学級担任制です。そうすると一人の大人(先生)の影響力が大きくなります。

例えば、ピアノを習っている生徒は音楽が得意という印象になり、音楽が得意という期待をかけられればさらに得意になるでしょう。しかし、音楽を習っていない生徒でも音楽の才能を秘めている可能性はあります。
また、逆にテストで点数が悪かった生徒が、この子は学力が低いと思われて逆の期待、諦観されることもあるでしょう。小学生の学力なんてものは誤差の範囲です。この生徒も期待されれば成績は伸びるかもしれません。

もちろん、偏った目で見ている先生だけではありません。しかし先生も一人の人間です。公平な目線というのは時に不公平にもなります。だって成果を褒めないのもよくないですよね。これは教師に問題があるということではなく、機会の問題なんです。チャンスの問題です。

アルジャーノンに花束を、子供たちにチャンスを。

塾講師という仕事柄ということもありますが、子供にはガンガン塾に入れた方が良いと思います。なぜなら、他の大人からの目線が入るからです。塾に入らない場合、『学校の先生の目線』と『親の目線』が子供に影響を与えます。ただ、『親の目線』も学校の先生の目線に影響を受けてしまいますよね。通知表で、授業態度が…と書いてあれば、「この子は勉強がそんなに得意ではないのかも」と思ってしまいますよね。
ですから、第三者の大人の目を入れることは重要なのです。そしてそれはできるだけ色眼鏡にかかっていない大人が良いのです。もちろん街ゆく人に「私の子供どうですか」と聞いてもいいのですが、子供の前に「あなたが大丈夫ですか」となりかねません。なのでぜひ子供に他の視点に触れるチャンスを与えましょう。
*個人的には、別に塾講師はいい先生ではなくてもいいと思います。合わなかったらすぐ辞めてもいいと思います。

それでも、大人もいろんな人がいるんだな、と感じることは子供の人生において
小、中、高校生の社会人などとの関わりが薄い世代にとって人生を生きやすくすると思います。

かくいう私は全ての生徒の皆さんが東大に入れるぐらいのポテンシャルを持っていると期待しているのでご安心してください。


*この文章は、私が保護者への報告書の裏面に記載しているものを一部改変して投稿しております。内容の厳密さや、誤字脱字、文法上の間違いなどはご容赦くだちい。

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