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人を動かすには、信頼残高が必要だという話。

そういえば、先日、とある会社の役員会議に参加した時のことだ。

野心的な事業プランを考えてメンバーに説明したのだが、メンバーたちはロジックばかりにこだわって、全然前に進もうとしてくれない。
なぜみんなロジックにそんなにこだわるのだろうか?大事なことはロジックを超えたところにあるのに。

という役員の愚痴っぽい発言を聞く機会があった。

「大事なことはロジックを超えたところにある」というのはその通りと思う。

そして、おそらくそのメンバーたちもそれは理解しているはずだ。

では、なぜそのメンバーたちがロジックにこだわっているのか?
それは、その役員に問題がある。
その役員は、「ロジック以上の何か」を持っていないからだ。


ちょっと話は変わるが、この4月で僕は武蔵野大学アントレプレナーシップの教員生活が4年目に突入した。正確に言えば、学部開設前の設立準備のところから関わっていたので、この学部に関わって5年目に入ることになる。

なぜ僕がこの学部に関わることになったか。
それは、伊藤羊一さんに誘われたからである。

2019年11月5日、急にメッセンジャーに連絡が入った。
当時のメッセンジャーが残っていたので、その内容を貼っておく。

そして、その最初の打診についての僕のレスはこうだ。

「深く考えない即レス」で、もう僕は前向きになっている(笑)
そして、その後のZOOMのミーティングも、おそらく30分くらいだったと思うが、同じようなノリで「OK」という返事をしたと思う。

この対話にはほとんどロジックはない。
おそらく羊一さんも、武蔵野大学の西本学長に打診を受けてあまり間もないタイミングだったのだと思う。
ロジックなんて組み立てることも不可能な段階だったはずだ。

では、なぜその打診に僕が即答したのか。
それは、言うまでもなく羊一さんだったからだ。

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