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深沢真太郎さんとの対話から考えた「エモい数字」

もう昨年のことですが、flier book laboの公開読書会の場で、ビジネス数学教育者である深沢真太郎さんと『思いつきってどうしたら自分の考えになるの?』という本をベースに対談をする機会をいただきました。

そこでの一つのキーワードが「エモい数字」という概念です。
これがなかなか面白かった。

数字は無機質なものであり、エモーショナルな側面はないような印象があります。
しかし、数字にエモさが宿る瞬間があるわけです。
もし子供がポケモンカードに興味があるなら、金額表現を「ポケモンカード何枚分」とした方が「エモい数字」になる可能性がある。
相手が何を気にしているのか、相手の価値基準がどこにあるのか、それを考え尽くせば、数字も十分エモくなっていくのである。そんな話。

で、この本質は、相手が何を気にしているのかを理解することにあります。他人の価値基準というのはわかりにくい。
なぜなら、その価値基準というのは明確に1つ絞られているわけではなく多様なものだし、そしてその多様さも移ろっていくからです。
ポケモンカード換算が有効なのは、相手が単細胞の子供の場合だからであって、そんなに相手がわかりやすいことは滅多にないのだ。

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