綾川ふみや

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主に一話完結型の短編百合小説を書いて投稿しています。 twitterアカウント:https://twitter.com/y_ayakawa

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    一話完結型の短編百合小説を随時追加していきます。

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【百合小説】主人と従者

 (※支援用に有料にしてありますが、本文は全て無料でお読みいただけます。)  そっと忍び込んだ立花様の部屋は、やっぱり立花様の匂いに満ち溢れていた。  この広い屋敷の若い女主人でもある立花様は、普段自分の部屋にあまり人を入れたがらない。親しいご友人が来訪された際も、お客様を二階の私室に通すようなことはせず、大抵は一階の応接間で用事を済ませてしまう。自分の部屋の掃除さえ一人でやってしまうというのだから、初めはその執着ぶりに驚いたものだった。  そんなある種神聖な場所に、私は今

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    • 【百合小説】図書室のアンジュ

      (※支援用に有料にしてありますが、本文は全て無料でお読みいただけます。)  勉強の手を休め、ふと顔を上げた視線の先には、一時間前から図書カウンターの前で微動だにせず座り続けている女の子の姿があった。  髪は真っ黒で腰近くまで伸びており、一本の枝毛さえ許さないような艶やかさを湛えていた。横から見ると顔の輪郭の美しさが際立っていて、ぷっくりと膨れた唇やきゅっとすぼまった顎のラインなんかはもう芸術と呼んでも差し支えないレベルだ。  実際、彼女にはこんなあだ名が付けられている——『

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      • twitterのくだらない百合妄想ツイまとめ2

        図書室で隣り合って座りながら筆談でお喋りし、くだらないやり取りに声を押し殺して笑い合う百合 #いろいろな百合 大学受験に失敗して浪人している間、同い年の大学生の幼馴染みに家庭教師として「色々なお勉強」を教えてもらう百合 #いろいろな百合 片側が長いソファになってるタイプのファミレスの二人席にて、向かい合って座ればいいのに一人分のソファ席に密着して座ってお喋りする百合 #いろいろな百合 ストロー付きの紙パック飲料を飲むときに、相手が飲む方をわざわざ自分が持って相手がちゅー

        • 【百合小説】保健室だより

          (※支援用に有料にしてありますが、本文は全て無料でお読みいただけます。) 「あ、今日は浮気してないんですね」  保健室の扉を開け、他の生徒が誰もいなかったので私は安心した。誰もいないことの方が多いけれど、やっぱり年頃の女子高生となれば心身の相談事や部活動中の怪我なんかで先客がいる場合もある。今日は『当たり』の日だ。 「もう、変な言い方しないでちょうだい。他の生徒の面倒を見るのも仕事のうちなんだから」 「そりゃあもちろん、分かってますけど……でも、やっぱり私、先生のこと独り占

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        【百合小説】主人と従者

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          twitterのくだらない百合妄想ツイまとめ1

          たまにお互いの枕を交換して寝る百合 #いろいろな百合 お嬢様に悪い虫(可愛い女友達)が近づくと威嚇し始める犬耳メイド百合 #いろいろな百合 日中、館の若い女主人が出かけている間、自分の匂いをマーキングするためにご主人様のベッドでこっそり体をこすこすしてる獣耳侍女百合 #いろいろな百合 お風呂上がりにバスタオルを共有する百合 #いろいろな百合 文芸部の後輩に昔書いた百合小説を発見され、「ふ~ん、先輩、こういうのが好きなんですかあ~?」といじられながら、小説に書かれた通り

          twitterのくだらない百合妄想ツイまとめ1

          【百合小説】幼馴染みだから、だけど。

          (※支援用に有料にしてありますが、本文は全て無料でお読みいただけます。)  私と萌乃ちゃんは、小さい頃からよく一緒にお風呂に入っていた。  家がお隣さん同士ということもあって、昔から家族ぐるみの付き合いがあった。だから気軽にお互いの家に遊びに行けたし、そのまま相手の家に泊まり込んでしまうこともしばしばだった。そういう訳で、一緒にお風呂に入る機会も多かったのだ。  萌乃ちゃんとは幼稚園も小学校も同じだったし、今年の春からは同じ中学校に通っている。  彼女は以前は髪が長かったん

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          【百合小説】幼馴染みだから、だけど。

          【百合小説】金のジグザグ

           (※支援用に有料にしてありますが、本文は全て無料でお読みいただけます。)  妖精さんみたい子だなあ、というのが私の第一印象だった。  夏の陽射しに照らされた髪の毛はきらきらと金色に輝いていて、瞳は青にも灰色にも見える不思議な色合い。病的なまでに白い肌、ほんのりと浮いたそばかす……それらの要素は、全て彼女の神秘的な魅力を引き立たせるのに十分すぎるほどだった。  じいっと見つめたまま呆けている私と目が合うと、天使のような微笑みを浮かべてぺこりと丁寧なお辞儀をした。 「モニカで

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