【百合小説】保健室だより
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「あ、今日は浮気してないんですね」
保健室の扉を開け、他の生徒が誰もいなかったので私は安心した。誰もいないことの方が多いけれど、やっぱり年頃の女子高生となれば心身の相談事や部活動中の怪我なんかで先客がいる場合もある。今日は『当たり』の日だ。
「もう、変な言い方しないでちょうだい。他の生徒の面倒を見るのも仕事のうちなんだから」
「そりゃあもちろん、分かってますけど……でも、やっぱり私、先生のこと独り占