HRC陽転思考

経営者のための「陽転思考」入門

以前、企業内診断士フォーラムのホームページにこんなコラムを書きました。

■陽転思考とは

「陽転思考」とは、和田裕美さんが提唱されている思考法です。キーワードを一言で表わすと「事実は一つ、考え方は二つ」になります。
僕は「陽転エデュケーター」の肩書きを持っていまして、体験会を開く資格も持っています。

なかなか体験会を開くチャンスはないのですが、その分、執筆の機会に「陽転思考」を紹介するようにしています。冒頭のリンクもその一環です。
以下にその全文を転載しておきます。

■第3話 会社を好転させる「陽転思考」のススメ

仕事をしている限り“失敗”は付き物だ。問題は失敗した後に「次に生かす」ためにどんな行動をするかではないだろうか。

過度に責任を追及するのはマイナスである。その様子を見た多くの人は次から「失敗しない」選択をするようになるだろう。失敗がないところに進歩はない。

一方、「失敗は誰にでもあるよ。ドンマイ」と言って、臭いものに蓋をしてしまってもいけない。それでは同じ失敗を繰り返すことになるだろう。
やらなくてはいけないのは、原因を確かめて次に同じ失敗をしないように対策を立てることである。そんな時役に立つのが「陽転思考」という考え方である。

「陽転思考」を一言で説明するキーワードは「事実は一つ、考え方は二つ」である。現実に起きた事実は一つだが、それをどうとらえるかは考え方次第だ。例に即せば、失敗したという事実はひとつでも、それを単に失敗してダメじゃないかととらえるか、失敗を俯瞰的に見て、マイナスに思える事実からもプラスな面はないか、次につながる学びを得て、失敗してよかったととらえられないか、と考えるのが陽転思考なのだ。

この思考法は、いわゆるポジティブシンキングと言われるものとは違う。ポジティブシンキングでは、マイナスのことは見てはいけないことになっている。見てしまうとマイナスを引き寄せてしまうからだそうだ。この考え方も使い方によっては素晴らしいのだが、一歩間違えると「臭いものに蓋」をしてしまうことになりかねない。

リーダーがこの思考法を身に付ければ、会社は好転していく。部下の欠点だけでなく長所も見るようになり成長は早まる。会議では「できない理由」を探すのではなく、「どうしたらできるか」を議論できるようになる。失敗を恐れなくなるから、新しいチャレンジがどんどん生まれていく。結果として、会社の雰囲気は良くなり、業績も好転していくのである。

この考え方はスピリチュアルなものではない。思考癖を矯正していくものだ。だから、トレーニングすれば誰でもできるようになる。

■おまけ

*この冊子の22ページからにも陽転思考について書いています。興味のある方はこちらもどうぞ。
・ACC INFORMATION(情報誌) NO38

*お薦め書籍です。


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