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【企業経営研究会】『ターンアラウンド・マネジメント』 ~赤字企業を黒字化する、中小企業の実践的「経営技術」~

2月1日土曜日、準レギュラーで参加している「企業経営研究会」へ。
事業再生の現場で、外部からの支援ではなく、その企業の内部に入って、CEOやCFOとして再生に携わるプロのターンアラウンドマネージャー方からお話聞きました。

経験から導き出されたお話には重みがあって、人間、修羅場を経験しないと成長できないのかもしれない、なんて思いました(笑)

原則を14個にまとめてくださっていて、とてもわかりやすかったです。どれも大切だと思いましたが、中でも僕が感じた原則を2つあげてみます。

ひとつは、「リスク」とはなにか、ということ。ファイナンスでは「振れ幅」と定義しますが、ここでは「先が読めないことに過ぎない」と定義されていました。確かに「振れ幅が大きいから先が読めない」とは言えます。ただそれをある程度はコントロールできる。どうすればコントロールできるのか、それを考えるのも経営層の仕事だということです。
読めないように思えても、ちゃんとデータをそろえて考え抜くと読めてくる場合もあります。そうなればリスクは大幅に低減できたことになります。
どの上で、「リスクについての三つの現実」を受け入れる。つまり
・明日のことは、どんな頭脳にもわからない
・リスクのない人生はない
・リスクをとらない者には収益はない
ということですね。リスクはゼロにはできないので、どこまで低減できるか、どこで踏み出すかの決断も、経営者の仕事だと思いました。

もう一つが、資金繰りについて。なぜ資金繰りが苦しくなるかと言えば、BSの左右のリズムが狂うからだ、ということです。言われてみれば「なるほど」と思ったのですが、言われるまで気がつかなかった。リズムの狂いを調整するのが運転資金で、それを引き出すために金融機関と交渉しなくてはいけない。経理をやっている立場としては身にしみました。多くの中小企業では、経営者自ら資金繰りをしていると思いますが、この視点もつねに持っておく必要があります。

おまけですが
「実際の事業再生では、エクセルスキルが不可欠」
昔に比べてずいぶんExcelを使えるようになったと思いますが、まだまだできることは多々あります。
BSやPLをExcelに落としていろいろ分析に役立てていますが、総勘定元帳そのものダウンロードして分析できれば、より多くの視点が得られるだろうと思います。
Excelは奥が深い、と思ったのでした。
(追記)
Excel本で「これはいい!」と思ったのは、下記の2冊です。これを再読することから始めてみようかな。


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