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がまくんとかえるくんの誕生日会をスタイリングする【前編】

日本の教科書に40年以上採用されているアーノルドローベルの「おてがみ」

2匹のかえる、がまくんとかえるくんが登場する「おてがみ」という話を知っていますか? 

アメリカの絵本作家アーノルド・ローベルが手がけた絵本で1980年から日本の小学校の教科書に採用されてから40年以上がたち、いまもなお子どもたちの授業に登場するお話です。

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私もこの話を小学生の時に授業で読んだ記憶があるのですが、今度は親として触れることになりました。

小学生の宿題の王道と言えば、そう音読。国語の教科書を声に出して読み親はそれをきいてチェックをして提出するもの。(あれ、なかなか聞く方も大変ですよね、毎日チェックする時間をとるのも結構大変)

自分も読んだ記憶のあるあの話を、今度は子どもが読み、親として宿題のチェックのために毎日聞くことになりました。

あらすじはもちろん知っているけれど、相手を思う気持ちがゆっくりと描かれていて、あらためていい話だなぁと思いました。

どうやらこどももこの話は好きなようで、学校からほかのがまくんとかえるくんシリーズも借りてくるように。「おてがみ」という話以外読んだことのなかった私は、こどもから「アイスクリーム」っていうお話もめっちゃおもしろいよー!とすすめてもらい、子どもと一緒にどんどん引き込まれていきました。

しまいには気に入ってすべてのお話がつまった4冊セットを買うことに。

なまけたり、ネガティブになったり心配になったりととても人間味?あふれるかえるのがまくんと、それを見守り付き合うかえるくんの日常の話。どことなくアンガールズを彷彿させるような、永沢君と藤木くんを彷彿させるような…ゆるさとシュールさがあるふたりの物語には、声にだして笑える話もたくさんあって、あんなに小さかった子どもが、その笑いの意味を、物語を通して理解できている成長に驚くこともありました。

誕生日祝いのテーマは「がまくんとかえるくん」にしよう!

さてもうすぐ誕生日を迎えるこどもの誕生日祝いのテーマはどうしよう、と話し合ったときにでてきた候補のひとつがまくんとかえるくんでした。娘はとにかくがまくんがかわいくて仕方ないらしい。わかる。私もあの突拍子もないふたりが大好きだわ。

小学生という時に習う象徴的なこの二匹のキャラクターを使ってお祝いをしたら記念になるし、楽しいかもしれない。ということで大きなテーマは「がまくんとかえるくん」になりました。

大事にしたことと細かいテーマはこんなこと。

三木卓さんの訳によるストーリーと日本語フォント

原書の英訳の方は読んだことがないのですが、三木卓さんの訳が本当に素晴らしい。丁寧な言葉やぶっきらぼうな言葉の組み合わせ、改行、表現のしかた(ここ一番のところでフォントを大きくしたりとか…)など魅力的なものばかり。日本語版の絵本のタイトルフォントも、懐かしいような優しいようなデザインが素敵なんです。

パーティのスタイリングとして、おしゃれに魅せるなら英語版のほうだけれど、これは日本語版を主役にするのがいいなと思いました。何より魅力的なのは1つ1つのお話の内容で、そこに惹かれたのが子どもとの思い出でもあるので。

そのため随所に話に出てくるエピソードやモチーフをスタイリングに使うことを意識しました。

そして細かいデティ―ルに活かすテーマは「がまくんとかえるくんがお互いに相手を想う誕生日会をひらいたら」に。

数々のお話をこどもと読み知っていった2人の関係性とエピソードから、あのかえるたちが誕生日会をひらくならこんな風にするのでは…という想像を膨らませて作っていきました。

インスタグラムでも公開していますがあまり長いキャプションは入れられないので、このnoteのほうに詳しく綴っていきたいと思います。

またアイテムのほとんどを100円ショップでそろえたのですが、ちまちまと物語に合わせるものを探したり加工する過程も楽しくて、そんなアイディアも記しておく予定です。

それでは後編で。



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