見出し画像

ショート愛を語ります

ショート大好き美容師。
推しは一択、ショートです。

今日の話は 
気になるけれど 
まだショートをしたことない方に向けて。

長いですが良かったらご参考になればと本音で書きました。


前置き的に私のスタイルは勿論ショート

私自身は ここ数年 
夏木マリさんのような
ツーブロック✖️刈り上げと
それに飽きると
思い切り前髪を短くした
ベリーショートを
行ったり来たりな感じです。

最近、飽きたのでパーマをかけております。

ショートカットではしたことない髪型が無いくらい(坊主も経験あり→これに関してはガン治療で髪をなくしたお客様との物語があり、いずれ近いうちに書き残してみようと思います)様々なスタイルをしてきました。

昔は肩身が狭かった
「ショートヘア」ですが
昨今トレンドから定番となり 
ヘアカタログや画像は勿論 
街でもたくさん目にするようになってとても嬉しく思います。



ショートってどんな印象?



短くなると男っぽくなるんじゃないか、
今の服装と合わなくなるんじゃないか 

など、
印象の面でご不安に思われる方のご意見が多い。

確かに 
ノーメイクで何もしなかったら 
長い髪よりも短い髪の方がそう見えるかもしれない。


けれど 今や 
ジェンダーレス、
エイジレスなことや振る舞いは
当たり前で、
ファッションやメイクも 
誰かの為に表面を飾り立て、
虚勢を張るものだったのは 
遠い昔話。

最早 わかりやすく言えば
女性が男性のウケを狙ってするもの
ではない時代となっています。

オンナであることに胡座をかかず、
心を整えるためにも、
日常的にご自分のためにしていただき
ポイントメイクだけでも
充分 ショートは映えます。

"髪が長ければ女らしい"とされる時代は正直確かにありました。
しかしその解釈を未だ持ち続けることの方が
時代を感じさせ、
古さが悪目立ちするため 
現代では大人ほど気を付けたいポイントかもしれない。

恐らく そうイメージしてしまいがちな中高年は少なくないはず。

ショートというと小学生の頃に親にされたザンギリ頭(短ければいい、みたいな愛のない形のことね)
のことを言っていることが多く、
確かに"当時お年頃の乙女"にしたら
とっても悲しい記憶なのはお察しするが、今一体幾つだい?と勇気を持って突っ込んで差し上げることにしている。

確かに昭和の昔はショートスタイルの幅も随分と狭く エグかった。
当時と比べると切り方も随分と変わってきたから是非 昔々
お母ちゃんが工作バサミでカットした"ザンギリショート"と 
現在の美容師が創る "ショートカット"を ごっちゃにしちゃうのは
損かも知れませんよ?

色っぽさも、エレガントさも
キュートも シャープも
スイートもクールも演出できちゃう
ショートの世界。

言葉だけでなく 形を見て 
イメージの更新をおススメしたい。



ショートと言えども
スタイルとやり方はたくさんあるよ

抵抗感が多い人の特徴に 
「人生であごより短くしたことが無い」って場合も多い。

中には 切りたいけど

・勇気がない
・似合うはずがない
・顔を隠したい
・手入れが大変そう
・とりあえず結びたい


などなど それぞれに”こだわりポイント”があるようだ。

「似合うはずがない」という
確固たるご意見をお持ちでも
ショート推しの私のところへいらっしゃるご新規の方々、 
短いのは興味深々なのは話すとわかる。
よくよく伺ってみると

襟足の生えグセや 長年 
ドライヤーをサボって出来た
うねりグセ ハネグセなどを
"私の髪はくせ毛だ"と 
間違った解釈にて 結果
出来ないと制限をかけている場合が多い。

プロが存在する"モノゴト"に対し
自己判断して可能性を自ら狭めるのは
とてももったいない事です。

浮いてしまう襟足は切り方や 
スタイルの魅せ方で 
ほとんどの場合なんとでもなるし、

くせ毛だと思い込んでいる場合でも 
ショートにはショートの乾かし方があので そこをお教えすると 
これまたほとんどの方のそのお悩みは解決出来る。

人生で短くした事がない場合、
髪って上から下に 
右なら右、真下に
左なら左、真下に引っ張るか押さえるかしてしまう
方向付けの手癖を変える事が

360度 長さで誤魔化しの効かない全方位のシルエット勝負となるショート成功の秘訣でもある。

肩上のスタイルは
コンパクトボブも含めて
ミディアムとロングとは同じ仕上げ方
扱い方ではないことを知っていただきたい。

スタイリングは練習あるのみ。
慣れと慣れと、
やる気があれば大丈夫。笑
面倒だから、と ずっと
一つに結んで歳を重ねていく?


さて、美容師の選び方

ショートカットにトライする場合、
みなさんどうしてますか?

当然 行きつけのサロンがあれば
その担当者や 
フリー、飛び込みだとしても 
切りたい意思や 
したい髪型のイメージをお話しすると思います。

私のいる地域では 
「ショートを断られた」
「なんだかんだ止められた」
と 切ってもらえなかったと
おっしゃるご新規様が後を立ちません。

生えグセ、毛質、毛量は勿論、
本人の意思(これも重要)
顔立ち、雰囲気 全て私から見ると
"何故その美容師達はショートを止めたんだ?"と 首を傾げたくなる案件が非常に多い。

実はショートが似合わない人の方が
圧倒的に少ないからだ。

何故美容師が止めるのか?
その答えは単純で、
あくまでも美容師的推測ですが

その美容師さんの好みや、
テクニックの問題かなと思います。

そう、ショートは短いほど
骨格や生え方の影響を受けるから
難しいとされているのです。

ちゃんとポイントを押さえて切ると
カタチが"崩れる"ってのは
無いんですよ。
伸びて違うスタイルに、なるんです。

美容師もヒトなので、
好みがあるのは当然で
得意 不得意があるのも当然だと
自分を含めて思います。

昨今 特化型美容師の急増に見られるように 
ショートにしてくれない美容師がいるのも、当たり前のことなんです。

でも、やはり 
「してみたい!」とスイッチの入った状態で 
何度も何度もNG出されたら
そりゃ お客様側には
ストレスでしかありませんよね。

長い付き合いで、
ほぼ同じようなスタイルしかさせてくれない担当者だとしたら
浮気してみるのも、いいかもしれません。(あ、美容室を ですよ笑笑)

もし仮に "浮気の後"
行きつけに戻った時、
他で髪を切ったことに文句を言う美容師なら もうそこは
通うのをやめていいと思います。
どこに行こうが、
何故そうなったかを感じ取れない人にあなたの大事な髪を任せなくても
良いと思うからです。


美容師の仕事は
お客様がしてみたいことや
変化に応じ、
新しい似合うを提案し続けることでお客様を磨き続けることだと思います。

今 当たり前のように皆 
SNSやホームページなどで作品をアップしています。
行ってみても良いかな?と思うお店の情報をピックアップしたら、

そこのヘアスタイル(作品)をよく見て
ご自身のお好みのスタイルを創る美容師探しをするのがオススメです。

その際、モデルさんの骨格や
年代もさらっと眺めておくのをお忘れなく。

少し前のショートブームの時、
ものすごく華奢でアゴにも肩首にも
肉がついていない
美容師から見ても
こりゃモデルありきだな、ってヘアスタイルを ちょっと大きく成長なさった方々が
『小顔ショート』にしてくれと殺到したとき、
正直 他人様の作品、
カットは真似る事が出来ても

同じように見えるか、と問われたら
難しいこともなきにしもあらずです。

首、肩ラインなどもスタイルの見え方に大きな影響を与えるショートは
モデルの髪質、
頭の幅、
アゴライン、
首肩ラインなども ちょっとだけ見て選んで欲しいなって思います。

髪を切っただけでは
当然、痩せないんでね笑笑

※むしろ太って見える場合は
止めます。

似合う、と したい髪、
小顔カットと 痩せ見え は
違うのです。



クセ毛とショートを 
推す理由



クセ毛の場合
ベリーショートやベーシックに人気のマッシュやショートボブなど

骨格やおでこの丸み、生え方
毛量、襟足、もみあげなど 
細かく調整することで似合わせることは全く持って難しい事でなく、(無論ニーズとデザインによる)

むしろ 人気の
"切りっぱなしボブ"
"コンパクトボブなどに代表される 
スリーク感やシャープさを求めるのは
乱れなくそれを維持し、
毎日ご自宅で整える事は

くせ毛という髪質や
加えて骨格により 
かなりテクニックと手間がかかるスタイルでもあります。

だからくせ毛さんがショートにする事で解決出来る悩みってたくさんあります。

・スタイルがまとまらない、
 きまらない
・ペタンコでなんだか貧相
・うねりやハネを含むくせ毛全般
・髪が細くなった事
・ボリュームある事

それを踏まえて中高年ともなると
やはりダントツ一位の悩みといえば

生えてきた根本の白髪、
ではないでしょうか。

ある程度長さのあるスタイルでいると
大抵は分け目がついている状態だと思います。

中には「つけたくないけどついちゃう」ってお声も多いのですが、
先に書いた通り、 
最後仕上げの時などに
右、左にとかしおろす行為によりぴっちり線がついてしまいます。

ジグザグにしている方も多くなってきましたが 一見してジグザグが分かるようではやはり ちょっとまだ根本の立ち上がりが足りません。

そこで ノーパート(分け目なし)
または 髪の短さゆえ軽さを使って ふんわりとジグザグにする事が
できやすいのは 
やはりショートなんです。

くせ毛の立ち上がりやふんわり感は 
上手く使いこなせば
根本の分け目、線がつきにくく
(潰さなければ、です)
スタイリングの味方になってくれる素材でもあります。

ボリュームの調整や
あるから、ないから似合うスタイルって 様々です。

おまけに白髪ぼかしなど
立体感がキモとなるカラーリングもそうですが 
根本との境目が見えない方が
やはりオシャレ感は倍増します。

若い頃 
どれだけ髪が多いと自負されていても
100%と言っても良いほど 
「トップにボリュームが欲しい」と
オーダーされる事から

くせ毛の方は
選択肢にショートスタイルを入れていくのも良いのかもしれませんよ。

いますぐでなくとも、
白髪の発生年齢も、
細くなる、薄毛化問題も 
事実 若年化してきています。

一生長くいたいなら
"それなりのケア"を早い段階から始める事、

今長いけど
"いずれ短くしても良いかもな"
そうお思いなら 
ショートが得意な美容師探しを始める事。スタイルを眺めること。

人間、見慣れないものって
シンプルに抵抗感が出るようです。

目を慣らす準備は、
早くから初めても遅くないです。



終わりに

髪の問題や悩みって、
後回しにする事が実際多いようです。

アレ?くらいの違和感を持った時、
必ず 美容師さんにご相談されることをオススメします。

勿論 全ての美容師が 
真実を語る訳ではありませんが、
大人の変化、悩みほど
放っておくことは命取りとなりかねません。(いやマジで)

その場しのぎの
「えぇ~大丈夫ですよ〜」と高い声で言われ、ご自身の心に納得が無かった時は、悪いことは言わない。
セカンドオピニオン行ってください。

担当者に
お客様への愛があれば、
きちんと知識を持っている技術者なら、
スタイルチェンジや 
何かしらのアドバイスが必ずあるはずです。


手前味噌で恐縮なのですが、

私はお客様への愛が
溢れてる自負がございますので
初回なかなかの状態だったとしても
特に
50〜60代でも諦めさせず
髪質を強化し、
望まれればテクニックを伝授し、
たまに弱気になるメンタルを飴とムチで鍛え上げ、
季節と印象を合わせて楽しませていたら

ブリーチもした上で
「次パーマかけたい♪」と本人が
ダメージを感じない状態を維持させることに成功しつつ、
おかげで"冒険ジャー"なオーダーで日々溢れます。

(自分で作っていてなんだけど、
本当にうちの顧客様は くせ毛多いけど髪が傷まない)(ように作っております)

私自身がくせ毛であり、
傷みやすく強化してきたため
ダメージに怯え我慢させるのではなく
「やってみたい」には必ず応えてやりたい。
(やる事はやってもらう条件付きだ)

くせ毛 かつエイジング毛を
慈しむというかたちで 
知識と技術を持って愛し 
ショートを推しています。

皆様の地域にも、
きっと愛が溢れる美容師さんがたくさんいるはず。

髪にもっと自由を。
ご自身の髪に愛を。

歳を重ねても、スタイル、
髪をファッションを
楽しんでいただけますように。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


#美容師
#美容室



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?