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1年間、夢日記をつけてみた話


夢には昔から興味があった。初めてフロイトやユングの本を読んだのは20代の頃だ。フロイトは何でも性的な原因に結びつけるので、ユングの説のほうに共感した。

再び夢に興味を持つようになったのは15年位前。たまたま一人の友人が夢の研究をしていて、気になる夢について質問したらズバリ当たる夢分析をされ、「夢って凄い!」と再び興味を持って、日本人著者の夢分析の本も随分読んだ。

よく「夢のお告げ」「正夢」「予知夢」と言われるのは、昼間は顕在意識に押されて前に出にくい潜在意識が、睡眠中には主役になるからだと思う。
私達の潜在意識のレベルでは既に気づいているのに、顕在意識に隠れている事柄が、無防備な睡眠中には邪魔されずに伝わるから。

今も覚えている例では、最初の本(エッセイ集。今とは別の名前)を商業出版したいと思って出版社への持ち込みを考えていた頃に見た夢だ。


水路(川ほど大きくない)を美しい白い客船が進んでいく夢だった。客船はクィーン・エリザベス号ほど大きくないが、新しくてピカピカしていた。
目が醒めてからも忘れがたい夢だったので前述の友人に話したら「それはフレッシュなスタートという吉兆。嬉しいことが起きる」と言われた。

その言葉に背中を押されて行動したら、その後間もなく出版が決まった。
潜在意識は吉兆も凶兆も本人が気づくより先にキャッチして、夢の形でチラ見せしてくれているらしい。

★1年間の夢の傾向は…



2022年から2023年にかけて夢日記をつけていた。夢だけに限定した日記。起きたらすぐ夢の内容を書けるように枕元にノートとペンを置いて寝ていた。でも夢というのは忘れやすいのだ。よほどインパクトのある夢はともかく、起きたら内容を忘れているケースが圧倒的に多くて、覚えているのは何分の1だろうか。私が1年間で採集できた夢は数十個だった。


後日、夢日記を読んで振り返ってみたら、色々と面白かった。でも、以下はあくまで私の場合で、他の人にも共通するとは思わない。夢は人生経験や生活環境等による個人差が大きいから。


不眠症で睡眠薬を常用している知人は、結構ディープで不快な夢を見ると言っていた。私も以前、全身麻酔をして手術(整形外科)をした夜に酷い悪夢を見た(全麻で悪夢を見るケースは多いそうだ)。
だから、人によっては呑んでいる薬が影響する場合もあると思う。


1年を振り返ると、私の夢の登場人物の8割は肉親(故人を含む)か、友人知人(今は消息不明の人を含む)か、昔の恋人達(顔も覚えてないけど)、亡くなったペットだった。
残りの2割は有名人か全く知らない人で、有名人ではトランプ元大統領、天皇陛下、俳優、歌手など。後は一般人の全く見知らぬ人達。


夢の舞台になっているのは、半分は以前住んでいた家(複数)や通っていた学校、勤めていた会社等で、半分は海外を含む全く知らない場所だった。

シチュエーションで一番多いのは、肉親(故人を含む)と一緒にいる夢だ。
夢の中の私は、亡くなった肉親を故人とは思っていない。文句を言ったり食事したりしているし、故人も普通に話して振舞っている。
いつも目が醒めてから「ああ亡くなっていたんだ…」と気づいて、寂しいような、懐かしいような、気が抜けたような感じがした。
どうやら夢の世界には、生者と死者を隔てるヴェールは無いらしい。



予知夢と思われる夢も見た。私と肉親が車で道を走っているが、道路にかなりの段差があって困っている。すると、どこからか叔母(遠方の施設に入っている)の「ポーンと飛び越えないとダメなのよ」という声がした。
次の場面では、喪服みたいな黒い服を着た女性たちが集まっていた。
後になってわかったのは、その夢を見た頃に叔母が亡くなっていたこと。
叔母は段差をポーンと飛び越えて、向こう側に行ってしまったんだろうか…


学校関係の夢もよく見た。私が学生で、授業が始まる迄に教室に戻らないといけないのに教室の場所が分からず、広いキャンパスの中を歩き回っている夢とか、今日は試験なのに全然勉強してない!ああ留年だ〜!と焦りまくっている夢。卒業して長い年月が経っても、まだしつこく苦しめられている。


というわけで、夢日記を基に1年間の夢の傾向を分析したら、気分が高揚するような良い夢と、その逆の恐ろしい夢は、どちらも1個ずつで、予知夢が2〜3個。他の大多数は支離滅裂な内容の夢で、体調が悪い時にはそれを反映した夢をよく見ているのが分かった。

脳科学的に言うと、身体感覚を伴う夢(痛い、痒い、痺れる、圧迫される、高い所から落ちる等)は身体の不調や病気を意味し、恐怖や泣き叫ぶ等の激しい感情を伴う夢は、精神的・心理的ストレスを暗示するそうだ。
脳にストレスがかかっていたり睡眠不足が続くと、大脳辺縁系という部分の活動がアンバランスになって、ネガティブな夢を見やすくなるらしい(ただし、夢占いでは笑う夢は凶兆、泣く夢や殺される夢は吉兆とされている)


大体の傾向が分かったし、いい加減に飽きて夢日記は止めたけれど、その後も夢の傾向は同様で、年齢を重ねるにつれて物凄くワクワクする夢とか、逆に恐怖感MAXの夢は見なくなっている。


良く言えば若い頃よりメンタルが安定しているのかもしれないし、悪く言えば刺激や感動を受けることが少なくなっているのかも…それもあまり良いことじゃないよね、なんて思いつつ、今夜はどんな夢を見るんだろう。


●人によって感じ方は違うと思いますが、個人的には、この夢占いは当たると感じます。


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★追記 クマの殺処分、このままでいいですか?


今回の記事には全く関係ないのですが、個人的に気になっていること。
こちら から一部ペーストします。賛同頂ける方は、1月末までネット署名を募集中です。日本では補助金の出る杉等の針葉樹ばかりを植林し続けた結果、野生動物の餌になる果実の実る森が激減してしまいました。ドイツでは針葉樹ばかりの森を反省し、広葉樹を植樹して、豊かな環境と生物多様性を取り戻すように行政が方針を転換しているそうです。

「秋田県在住の井阪智様から「日本のクマが今とても危機的状況に置かれていている」との連絡がありました。

『2023年は東北地方の山のブナの実やドングリの大凶作があり、全国的にクマが人里に下りてきましたが、特に秋田県は市街地への出没がとても多く、それに伴い多くのクマが捕獲され無分別に殺処分されてしまいました。
市街地へのクマの大量出没の根本的原因は、本来のクマの生息地である奥山の環境荒廃にある可能性が高い(山にエサが無く仕方なく人里に下りてきた)のですが、秋田県は県議会でもそこにはほとんど触れず、山の調査もせず、とにかく捕獲拡大を進めて、今なんと推定生息数の50%以上のクマを殺してしまいました。

さらに秋田県は去年11月に東北・北海道の知事と共にクマを「指定管理鳥獣」に追加するよう要望していて、いま環境省がそれを検討中です。「指定管理鳥獣」となってしまえば、国の交付金を使っていつでもどこでも被害が無くとも、クマを殺すことが可能になってしまいます。今年の大量捕殺によるクマの個体群や生態系への影響を精査することすらなしに「指定管理鳥獣」に追加することは、もはやクマを絶滅させる道であり、森にとっても人の健やかな暮らしにとっても取り返しのつかない道であると思っています。
今、クマの「指定管理鳥獣」追加はせめて止めようと、有志で緊急の署名を1月末まで集めております。

↑署名後に結構メールが来ます。煩わしい人は配信しない設定を。


「井阪様からご案内のあった日本熊森協会によると「クマは繁殖力が弱く、生息数もシカやイノシシとは桁違いに少なく、これ以上捕殺を進めると地域的絶滅の恐れがあります。」しかも、多めに見積もった生息推定数の50%以上のクマをすでに捕殺しているにも関わらず、人身事故は無くなっていません。クマを殺して回ることが解決策ではなかったのです。


 クマたちが棲める環境の森は"保水力が抜群で、生物の多様性が保たれた最高に豊かな森"なのだそうです。クマたちの生きる環境を守ることは、日本の奥山にわずかに残った大切な「水源の森」を守ることになるそうです。それはそのまま私たち人間の環境を守ることになります。クマも人も安心して暮らすための具体的な対策は明確に提示されています。「正確な生息数を把握する」「クマのエサとなるドングリを増やすための広葉樹林化」「山と人里の間に"クマ止め林"となる柿や栗の木々を植える」「クマが人里に寄りつかないよう草刈りやヤブ払いをする」などなど、これらを行うと山の保水機能も高まり、人里の環境も向上します。

 鳥インフルが流行れば鶏を大量虐殺し、豚インフルが流行れば豚を大量虐殺し、クマが出没すれば根絶やしにする。人間にそんなことが許されるはずがない。」




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