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きまぐれ日記『下ごしらえのような楽しみ(22/03/10)』

Nintendo Switch Onlineに「MOTHER」と「MOTHER2 ギーグの逆襲」が追加されたので、両方クリアした。今日はMOTHERの話をするぞ。


「2」の話

「2」は小学生くらいの頃に遊んだことがあって、ものすごく思い入れの深いゲームだったので、この歳になってもう一度プレイする感慨深さはひとしおだ。

あの頃も「なんだか"味"のあるゲームだなあ」と思っていたけど、改めてゲーム内のテキストや演出を見ていると、「ああ、こういうシャレだったのか」と気づいたり、「今だとまた違った印象を受けるなあ」という面白さがあったりして非常に良かった。

何より、今遊んでもそのユニークな世界観は色褪せることなく、夢中になってクリアしてしまった。

遊んだことがある人もない人も、プレイできる環境があるならぜひ。Switch用のスーファミコントローラーがあるとなお楽しめます。


「2」で一番好きなセリフ。

このゲームは自分がある程度強くなると、敵と遭遇しても戦闘に入ることなく瞬殺できるというシステムがあって、主人公たちが強くなっていることをめちゃくちゃ実感しやすい。

ゲームの終盤には物語のスケールも大きくなっていくので、こう言われると「確かにそうかもな……」という実感が、プレイ時間の長さも相まってしみじみと感じられる。ネス、世界観設定でいえばスマブラの参戦ファイターの中でも上位の強さを持つキャラクターだと思います。


プレイ時間といえば、なにげにゲーム選択画面からプレイ時間を見ることもできて、「2」は19時間弱だった。当時のゲームのボリューム感の相場がわからないけど、なかなかのものですよね。結構ガッツリ楽しめました。


まあ、そのうちの2時間くらいは「おうじゃのつるぎ」のための時間だったのだが……。


「1」の話

一方で、「1」をちゃんとクリアするのは初めてだ。以前「2」を遊んだときは「1+2」というゲームボーイアドバンスのソフトで遊んだので、「1」も遊ぶことができたんだけど、そのときはあまりに難しくて序盤で挫折してしまったのだった。

のちに調べてみてわかったのだけど、GBA版の「1」はファミコン版と一部の仕様が異なり、特に敵との遭遇率がめちゃくちゃ高いらしい。堪え性が無かった当時の僕(今も無いけど)には難しかったんだね……。

改めて「1」をプレイして、クリアしてみて感じたのは、「この時から『MOTHER』は完成していたんだ」ということだった。

たとえばパッと見のグラフィックなんかでも、「2」の完成度はスゴい。比べちゃうと「1」はやはり時代を感じさせるというか、「まだまだテレビゲーム黎明期だよね」という印象は拭えない。

でも、実際に遊んでみた感じの「MOTHERらしい手触り」のようなものは、明らかに「1」の時点で完成されているんですよね。現代的な世界観とファンタジーの混ざり加減というか。80年代のアメリカ映画っぽい感じと、JRPG的なフィクション性と、糸井さんらしいオトボケ感みたいなものが絶妙に溶け込んでいる空気感は、「1」から発展したものだったんだなあ。

細かいところでいえば、「2」で好きだった敵キャラやBGMが、実は「1」にすでに登場していたりとか。そういう発見も面白くて、ますますシリーズが好きになりました。

システム面とかが全体的に洗練されていないのも事実で、ゲーム体験としては当然ながら「2」の方が優れているんだけど、電車のシステムとかイヴの存在とか、そもそものストーリーの重さみたいなところも含めて「2」には無い要素や空気感もあったりして、そういう良さをしっかりプレイして理解できたからよかった。

改めて、Switchで配信されたのめちゃくちゃ嬉しいですね。未プレイの人もたくさん遊んでほしい。おとなもこどもも、おねーさんも。


ところで、上にも「昔『1』を挫折した」と書いたけど、僕はそもそもRPGがめっちゃ苦手だったんですよね。

ちまちまレベル上げをしていくというのがすごくイヤで、どちらかというとアクションゲームとかでグイグイ先に進んでいくのが好きだった。キャラクター自体の強さよりも、プレイヤースキルが上がっていく楽しみの方がわかりやすくて魅力的だったというか。飽き性だから同じ画面を延々と見られないということもあったと思う。

そんな僕も、不思議と今となっては、「コツコツやりこむ面白さ」みたいなものがわかってきたような気がする。昔ほど新しいコンテンツをどんどん吸収するモチベーションが無くなっただけかもしれないけど、その代わりにじっくり遊ぶための腰を据えたスタイルが確立したというか。面白い要素に至るまでの下ごしらえみたいな部分を我慢できるようになり、なんならそれ込みで楽しめるようになったんじゃないかな。「ペルソナ5」とか3周くらいしたし。


そんな僕が、今度は何を始めたのかというと……。




「MOTHER3」です。

おもしれ〜〜〜〜〜。

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