マガジンのカバー画像

連載小説『ヒゲとナプキン』

39
心と体の性別が一致しない主人公イツキと、そのパートナーであるサトカを巡る物語。
運営しているクリエイター

#セクマイ

新作小説『ヒゲとナプキン』 #1

【無料公開】 便座の上で用を足したイツキは、股間をぬぐったばかりのトイレットペーパーを呆…

100
乙武 洋匡
5年前
420

新作小説『ヒゲとナプキン』 #2

【無料公開】 部屋着の上にパーカーを羽織っただけの格好で家を出たイツキは、少し肌寒さを感…

100
乙武 洋匡
5年前
207

新作小説『ヒゲとナプキン』 #4

【無料公開】 「おい、そろそろメシ行くか」  ハリさんが伸びをするように弛みきった体を後…

100
乙武 洋匡
5年前
130

連載小説『ヒゲとナプキン』 #5

【全文無料公開】  新宿二丁目の雑居ビル。仕事帰りのイツキは階段で三階まで上がると、木製…

100
乙武 洋匡
5年前
101

連載小説『ヒゲとナプキン』 #6

【全文無料公開】 (おまえの望むフツーとは、息を潜めてビクビクしながら生きていくことなの…

100
乙武 洋匡
5年前
110

連載小説『ヒゲとナプキン』 #7

【全文無料公開】  JR新宿駅の南口を出ると、正面には完成して間もない高速バスのターミナル…

100
乙武 洋匡
5年前
117

連載小説『ヒゲとナプキン』 #8

※個別の記事を数百円ずつご購入いただくよりも、月に20本近い記事が配信される定期購読マガジン(月額1,000円)をご購読いただくほうが圧倒的にお得です。ぜひ、登録お願いします! 「乙武洋匡の七転び八起き」 https://note.mu/h_ototake/m/m9d2115c70116 【全文無料公開】  午後六時を過ぎると、タクヤはいそいそとデスクの上の書類を片づけ始めた。その間も、しきりにイツキに視線を送ってくる。しばらくは無視して仕事を続けていたが、ついに不自然

有料
100

連載小説『ヒゲとナプキン』 #9

【全文無料公開】  木製の扉に取りつけられたベルが、勢いよく音を立てた。 「いらっしゃい…

100
乙武 洋匡
5年前
84

連載小説『ヒゲとナプキン』 #10

【全文無料公開】 「今週もご苦労さんだったな。そろそろ切り上げて飲みにでも行くか!」  …

100
乙武 洋匡
5年前
75

連載小説『ヒゲとナプキン』 #11

【全文無料公開】  眼下に広がる暗闇に、ひとりの男を見つけた。細身でなで肩の男は、一本の…

100
乙武 洋匡
5年前
66

連載小説『ヒゲとナプキン』 #12

【全文無料公開】  イツキはふたつのスマホを握りしめたまま、冷たくなったフローリングの床…

100
乙武 洋匡
5年前
78

連載小説『ヒゲとナプキン』 #13

※個別の記事を数百円ずつご購入いただくよりも、月に20本近い記事が配信される定期購読マガジ…

100
乙武 洋匡
5年前
60

連載小説『ヒゲとナプキン』 #14

【全文無料公開】  玄関のドアに鍵を差し込み、できるだけ音を立てないようにそっと回した。…

100
乙武 洋匡
5年前
70

連載小説『ヒゲとナプキン』 #15

【全文無料公開】 「ヤマモト」 「おい、ヤマモト!」  ハリさんの声が次第に大きくなっていくが、イツキはパソコンに向かったまま振り向こうともしない。キーボードに置かれた手は、もうずいぶん前から止まったままだ。 「イツキ、イツキ……ハリさんが呼んでるぞ」  隣席のタクヤに突つかれ、ようやく我に返った。 「はいっ」  思わず大きな声が出てしまい、周囲から失笑が漏れる。イツキは急いで席を立ち、ハリさんのデスクへと向かった。 「なあ、ヤマモト。どうした、何かあったか?

有料
100