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連載小説『ヒゲとナプキン』

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心と体の性別が一致しない主人公イツキと、そのパートナーであるサトカを巡る物語。
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#乙武マガジン

小説『ヒゲとナプキン』を、みなさんの手でアップグレードしてくれませんか?

今日はみなさんに嬉しいお知らせです!! 昨年、このnoteで連載していた小説『ヒゲとナプキン…

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乙武 洋匡
4年前
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新作小説『ヒゲとナプキン』 #1

【無料公開】 便座の上で用を足したイツキは、股間をぬぐったばかりのトイレットペーパーを呆…

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乙武 洋匡
5年前
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新作小説『ヒゲとナプキン』 #2

【無料公開】 部屋着の上にパーカーを羽織っただけの格好で家を出たイツキは、少し肌寒さを感…

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乙武 洋匡
5年前
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新作小説『ヒゲとナプキン』 #3

【無料公開】  ソファで微睡んでいたイツキの耳に、リビングのドアが開く音が聞こえてきた。…

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乙武 洋匡
5年前
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新作小説『ヒゲとナプキン』 #4

【無料公開】 「おい、そろそろメシ行くか」  ハリさんが伸びをするように弛みきった体を後…

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乙武 洋匡
5年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #5

【全文無料公開】  新宿二丁目の雑居ビル。仕事帰りのイツキは階段で三階まで上がると、木製…

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #6

【全文無料公開】 (おまえの望むフツーとは、息を潜めてビクビクしながら生きていくことなのか?)  ジンに突きつけられた言葉がアルコールに溶け込んで体内を駆け巡る。黒の革靴が冷え切ったアスファルトを踏みしめるたび、苛立ちが音を立てて脳天を直撃した。 「そんなわけねえだろ」  イツキが吐き捨てるようにつぶやくと、路上に佇む派手な化粧を施した男性の客引きがぎょっとした顔で振り返った。  息なんて潜めたくない。自由に呼吸がしたい。何かに怯えるような暮らしなどしたくない。だけ

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #7

【全文無料公開】  JR新宿駅の南口を出ると、正面には完成して間もない高速バスのターミナル…

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乙武 洋匡
5年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #8

※個別の記事を数百円ずつご購入いただくよりも、月に20本近い記事が配信される定期購読マガジ…

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乙武 洋匡
5年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #9

【全文無料公開】  木製の扉に取りつけられたベルが、勢いよく音を立てた。 「いらっしゃい…

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乙武 洋匡
5年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #10

【全文無料公開】 「今週もご苦労さんだったな。そろそろ切り上げて飲みにでも行くか!」  …

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #11

【全文無料公開】  眼下に広がる暗闇に、ひとりの男を見つけた。細身でなで肩の男は、一本の…

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乙武 洋匡
5年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #12

【全文無料公開】  イツキはふたつのスマホを握りしめたまま、冷たくなったフローリングの床…

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #13

※個別の記事を数百円ずつご購入いただくよりも、月に20本近い記事が配信される定期購読マガジン(月額1,000円)をご購読いただくほうが圧倒的にお得です。ぜひ、登録お願いします! 「乙武洋匡の七転び八起き」 https://note.mu/h_ototake/m/m9d2115c70116 【全文無料公開】  すすり泣くサトカを後にして、イツキは家を飛び出した。玄関先にかけてあったコートを羽織ってはきたが、深夜二時を回った夜の街は思った以上に冷えきっていた。両手をコートの

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