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「乙武さんは参院選に出るんですか?」という質問が増えてきたのでお答えします。

いよいよ参院選が来月に迫ってきました。ここ数週間、マスコミの方々から公式・非公式に「出馬のご予定は?」との質問を受ける機会が多くなってきたことに驚いています。

「そもそも受かるわけねえだろ!!」

と、一喝してやりたいところではありますが、せっかくの機会なので、この場を借りて、政治に対する私なりの想いを綴ってみようかと思います。

一部だけを抜き取られたり、改変されたりすることは避けたいので、マスコミのみなさんはもちろん、読者のみなさんも、抜粋・転載などはくれぐれもご遠慮いただけますよう、お願いいたします。

では、始めてみましょうか。自分でも書いていくうちにどんな文章になっていくのか、楽しみでもあり、ちょっぴり不安でもあります。

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『五体不満足』が出版されたのが、私が大学3年生、22歳の時でした。まだ被選挙権すらない年齢だったにもかかわらず、それからは選挙があるたびに「乙武が出馬するらしい」という噂が駆けめぐり、週刊誌に記事を書かれました。

「ああ、火のないところにも煙って立つものなんだな……」

当時から、そんなボヤきをしていた気がします。

私にとっては、数ある職業の中で最もやりたくないのが「政治家」でした。あんなにも“割りに合わない”仕事はないと思うんです。批判ばかりされて、褒められることなんて決してない。公人として、つねに行動を監視される。選挙には莫大なお金がかかる——。挙げ始めれば、キリがないんですよね。正直、「政治家になりたい」と思う人の気持ちが理解できませんでした。

だけど、同時にこうも思ってたんです。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.mu/h_ototake/m/m9d2115c70116

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