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「TOKYO2020」のレガシー、私なら間違いなくこうする。

今年は、ついに東京オリンピック・パラリンピックが開幕します。2013年にアルゼンチンのブエノスアイレスで招致が決定してから、もう7年もの月日が経つのですね。滝川クリステルさんによる「お・も・て・な・し」も、フェンシング・太田雄貴さんの派手なガッツポーズも、もう7年も前になるのか……。

招致が決まった直後から叫ばれていたことの一つは、「レガシー(遺産)」をどうするのかということでした。前回大会である1964年は、敗戦からわずか19年後ということもあり、日本が敗戦から見事に立ち直り、復興を遂げたことを諸外国にアピールするという目的がありました。さらには東海道新幹線や首都高速道路といったインフラが整備され、これが後世に生きる私たちにとってのレガシーとなりました。

では、2020年大会のレガシーは何にすべきなのか。7年前から議論されてきましたが、いまだ私たち国民の多くが共有できているイメージはないように思われます。

ちなみに、東京都オリンピック・パラリンピック準備局は「2020年に向けた東京都の取組-大会後のレガシーを見据えて-」と題して8つのテーマを設定し、大会後のレガシーに向けた取り組みを公表しています。しかし、どれも漠然とした書きぶりで、「新幹線」「高速道路」といったインパクトのあるレガシーが生み出される可能性を感じることができません。

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もちろん、レガシーを物理的なもの、有形のものに限定する必要はないと思っています。前回大会でつくられたインフラの老朽化に伴い、それらの改修などは必要になってくるでしょうが、基本的には“モノ余り時代”とも言われる現代において、これ以上インフラの整備を求める声がそこまで高まっているようには感じられません。

むしろ、1964年大会のレガシーが「新幹線」「高速道路」といった有形のものだったとするならば、2020年大会のレガシーは無形のものであっていいのではないかというのが私の考えです。

もし、私が決定権を持つ立場にいたならば、「TOKYO2020」のレガシーとして、間違いなく実行していただろうことがあります。

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