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いま、私たちが自粛をすべき「もうひとつの理由」。

今日は、先に謝っておかなければなりません。

私は、この新型コロナウィルスの猛威を少し軽く見ていました。1月の時点では「少し症状の重い風邪」程度にしか認識していませんでしたし、2月に入っても「重篤化する人はわずかなのだから、少し騒ぎすぎなのでは」と思っていました。

しかし、この数日間で、その見通しが完全に誤ったものだったことに気づかされました。

イタリアやスペイン、さらにはアメリカで飛躍的に増えていく感染者と死亡者の数。東京でも感染者の数はぐんと跳ね上がり、さらには感染経路が不明な感染者も多く顕れてきました。為政者たちが繰り返す、「いまが瀬戸際」という言葉は、きっと真実なのだろうと思います。もしかしたら、もう手遅れでさえあるのかもしれません。

こうした状況の変化により、私自身の「自粛」に関する考え方にも変化がありました。これまでは、どちらかといえば過度の自粛には疑問を抱いていました。あまりに「自粛、自粛」となれば、イベント会社や飲食店など、多くの人々が職を奪われ、生命の危機に瀕してしまうからです。コロナウィルスによって失われる命も、経済的苦境によって失われる命も等価なのだから、「そこはバランスを考えながら……」と考えていました。

しかし、ここ数日の動きで、事態は完全に“次のフェイズ”に移ってしまったように感じています。私は公衆衛生の専門家でもありませんし、医学の心得があるわけでもありません。ですが、ネットを徘徊し、いま出ている情報を  多角的に精査・検討すると、ここで感染拡大を食い止めないと、私たちの社会は壊滅的な被害を被るのではないかと危機感を覚えています。

命や健康を守るため。

しかし、いま私たちが自粛すべき理由は、それだけではありません。私にはもうひとつ、とても重大な理由があるように思えて仕方がないのです。

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