見出し画像

「日本は平和な国ですか?」と聞かれて、あなたは何と答えますか。

今日で75回目の終戦記念日を迎えることとなった。あらためて戦火の犠牲となった方々に対し、ここに哀悼の意を表する。

この75年間、私たちはただひたすら平和を祈り続けてきた。どんな国の人であっても平和を望むことは当然のことだが、それでも広島と長崎の地に原爆を落とされ、国土を戦火で焼き払われた過去を持つ日本人は、ことさらその願いを強く抱いてきたと言えるだろう。

そうした先人たちの祈りと努力の甲斐あって、私たちはこの75年間、戦争を回避することに成功してきた。みずから戦争を起こすことはもちろん、他国が起こす戦争に巻き込まれることもなかった。隣国との関係が決して良好とは言えないなかでこうした状況を保つことできたのは、ひとえに外交努力の賜物である。

では、日本とは平和な国なのか——。こう問われれば、おそらく多くの方がYESと答えるだろう。だが、私は一瞬ためらってしまう。そして、その後でこう答えるだろう。

場合によってはYES。場合によってはNO。

というのも——。

                         ------✂------

ここから先は有料公開となります。

個別の記事を数百円ずつご購入いただくよりも、定期購読マガジン(月額1,000円)をご購読いただくほうが圧倒的にお得となります。

月の途中からご購読いただいても、当該月の記事はすべて読めるようになっているので、安心してご登録ください。

記事の更新はみなさんからのサポートに支えられています。ぜひ、この機にご登録をお願いします!

「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.mu/h_ototake/m/m9d2115c70116

ここから先は

2,736字

¥ 300

みなさんからサポートをいただけると、「ああ、伝わったんだな」「書いてよかったな」と、しみじみ感じます。いつも本当にありがとうございます。