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キタムラの「冷製」マネジャー日記 #176

こんにちは。乙武の右腕ことキタムラです。基本的に乙武の1週間のスケジュール紹介を中心に、思ったことを適当に書いていきます。たまに毒も吐きますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。

先週に続いて、国立競技場で5月16日に開催された伝説のイベント(すでに!)の模様を書いていこうと思います。

 

前回のあらすじ

「乙武義足プロジェクト」のフィナーレを飾るべく国立競技場で行われた義足歩行イベント「新国立競技場のトラックで100メートル歩きたい!!」だが、開催当日も会場運営はてんやわんやで大忙し。なのにマイペースなオトタケは、控え室でお弁当やらデザートやらを食べ過ぎて、身体が重い様子だ。それでも定刻の19時になれば、100メートルを目指して歩きださねばならない……。

 

メガネチェーン「OWNDAYS」の田中修治社長の挨拶に続いて、応援メッセージが上映された。この日のために、各界のスター達がオトタケなんぞに送ってくれた応援メッセージが、オーロラビジョンに映し出されたのだが、このメンツがスゴい。あまりにもスゴ過ぎるので、この場を借りて全ての方を紹介したいと思う。(コメント順、敬称略)

 

1.有森裕子 バルセロナオリンピック銀メダリスト(マラソン)

言わずと知れた女子マラソン界の第一人者。メダル獲得時に「自分で自分を褒めてあげたい」とコメントしたのはあまりにも有名だ。今回もトップバッターとして、マラソンランナーにふさわしい最長のコメントを届けてくれた。

 

2.国枝慎吾 東京パラリンピック金メダリスト(車いすテニス)

獲得したタイトルはもはや数え切れない車いすテニス界の英雄。あのフェデラーをして「日本にはクニエダがいるじゃないか」と言わしめたのは有名な話だ。「リビングレジェンド」とはこの男のことだ。

 

3.鳥海連志 東京パラリンピック銀メダリスト(車いすバスケットボール)

TOKYO2020で一躍スターダムにのし上がった車いすバスケットボール界の「流川楓」。獅子奮迅の活躍で銀メダル獲得の立役者に。ベストドレッサー賞も受賞するほどのオシャレ番長でもある。

 

4.井上康生 シドニーオリンピック金メダリスト(柔道)

現役時代はもちろん、日本柔道選手団の監督としても日本柔道界を引っ張る心優しき柔道家。オトタケとは旧知の仲で家族ぐるみのつきあい。

 

5.為末大 世界陸上選手権銅メダリスト(ハードル)

陸上界から飛び出して言論界でも活躍する「走る哲学者」。豊洲のランニングスタジアム内にラボがあるため、オトタケの練習風景を最も見てくれた方で、よくランニングスタジアムでYou Tube撮影をしている。

 

6.吉田麻也 サッカー日本代表キャプテン

SAMURAI BLUEのキャプテンマークを左腕に巻き続ける男。代表戦に先んじての国立競技場登場となったわけだが、本来ならここでプレーする立場の方であり、なんとも恐縮である。日本に帰ってきた時はオトタケの自宅のソファで居眠りするほどの関係だとか。

 

7.紗倉まな AV女優・作家

『AbemaPrime』で1年間オトタケの横に座っていた我慢強い方。コメンテーターとしてオトタケを尊敬しているとのことだが真相はいかに。番組でも「義足プロジェクト」を取り上げるたびに応援してくれていた。控えめに言って「女神」。

 

8.堀江貴文 実業家
言わずとしれたビジネス界の風雲児。初期の頃から「義足プロジェクト」に興味を持ってくれていた。近年はロケット開発に注力しているが、その精神に「義足プロジェクト」と通じるものを感じる。未来を見据えているということである。

 

彼らからの熱いエールで、オトタケのチカラが倍増することは間違いないのだが、ここで私はある演出を考えていた。暗転した会場内にみなさんからの応援メッセージが流れている間に、オトタケは義足を装着し、堀江貴文氏の最後の決め台詞「いってらっしゃい!」を合図に照明が全灯すると、オトタケがスタートラインに立っている――そんなプランを描いていたのだ。

ところが。当日になってオトタケが「義足のままだと消耗するからイヤだ」と言いだした。「じゃあ好きにしてくれ」。渾身のプランを否定されて心を閉ざした私は、捨て台詞を吐き、プランの変更を左腕に告げたのだった。ガチャガチャと義足を装着する時間は約10分。その間はプロジェクトリーダー・遠藤謙氏のスピーチで埋めてもらった。もうすでに大幅に時間が押している。ど素人が運営するには国立競技場はあまりにも大きすぎたが、それもこれもぜんぶオトタケのせいにしておこう。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.com/h_ototake/m/m9d2115c70116

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