キタムラの「冷製」マネジャー日記 #157
こんにちは。乙武の右腕ことキタムラです。基本的に乙武の1週間のスケジュール紹介を中心に、思ったことを適当に書いていきます。たまに毒も吐きますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
さてさて、感染者数のグラフの右肩も上がりっぱなしのオミクロン株の猛威に、業界関係者はピリピリしています。ここに来て感染者や濃厚接触者が急増したため、出演の見合わせやら変更やらで舞台裏はてんやわんやです。もはやどれだけ気をつけて行動していても、誰がいつ陽性になってもおかしくない状況ですが、オトタケは元気です。スケジュールも空いております。テレビやラジオの制作関係者のみなさまの、お声がけをお待ちしています。
【1月10日(月)】
朝から義足の歩行練習。いつものようにオトタケが路上に寝転び、私とウッチーの二人がかりで義足を装着させていると、「大丈夫ですか?」と言いながら青い制服の警察官が駆け寄ってきた。人らしき物体が地面に倒れているのを目撃したためである。さすがに我々も慌てて「大丈夫です!」と返答すると、彼は彼なりに状況を理解したようで、職質を始めることもなく、通行車両の一時停止義務違反取り締まりの持ち場に戻っていった。
これまでも、近所のおばちゃんに「大丈夫ですか?」と声をかけられたことはあったが、警察官は初めて。寄ってたかってオトタケをボコボコにしているとでも思われたのか? それとも、ボコボコの目に遭うオトタケを夢想している私の心中を読まれのか? もし、そういう殺気が知らず知らずのうちに私から漂っているのだとしたら、厳に戒めねばなるまい。殺気は押し殺すのがプロというものである。
歩行練習後は銀座へ。友人が経営するアパレルショップを訪ね、服のひとつも購入しようという算段である。お店には、上質な素材で作られたシンプルなデザインのものが所狭しと並んでいた。このところファスト・ファッション・ブランドにしか縁のない私には眩し過ぎる光景だったが、オトタケはTシャツとニットを購入して満悦の笑顔を振りまいていた。
その後は、いつものワインが試飲できるスペースで一杯飲んでから歌舞伎座へ。さっきまで地べたに這いつくばっていたのが嘘のような、優雅な午後のひとときである。夜は先日YouTubeで共演した、左右違った形のメガネがウケている経済学者・成田悠輔氏と初のご対面。
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乙武洋匡の七転び八起き
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