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キタムラの「冷製」マネジャー日記 #175

こんにちは。乙武の右腕ことキタムラです。基本的に乙武の1週間のスケジュール紹介を中心に、思ったことを適当に書いていきます。たまに毒も吐きますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。

さて、日々の活動がガラッと変わり、目まぐるしい毎日を送っております。はたして日記を書く時間を取れるのか不安で仕方ないのですが、それでも締め切りは無慈悲に迫ってきます。とりあえず今回の「マネジャー日記」は、「乙武義足プロジェクト」のフィナーレを飾るべく国立競技場で行われた義足歩行イベント「新国立競技場のトラックで100メートル歩きたい!!」の話題です。これからは、書けないことが増えてきて日記のネタが枯渇することが予想されますので、裏の裏までたっぷりとお届けしたいと思います。あまりにネタが豊富なため前後編に分けますが、あしからず~。

 

【5月16日(月)】

朝から冷たい雨が降っている。国立競技場を歩くという大舞台の日に雨が降るとは、オトタケの普段の行いの賜物としか言いようがない。まあ、そこそこの雨なら決行の予定なので、とくに慌てることもないのだが。「トラックが濡れていると……」とか言い出すに決まっているから、なるべくならいい条件で歩かせてやりたい。

そんな親心も知らぬふりのオトタケは、歩行直前まで勝手にびっしりと予定を入れるという暴挙に出ていた。スケジュールをテトリスのように入れていくオトタケの悪癖はこの日も健在だったが、どうにかこなして17時前に国立競技場に到着。昼頃には上がるはずの雨はまだ降っていた。

抜けるほど(チカラが)の雨天

控室に入る。買ってきた鯖寿司を頬張る。あまり食べ過ぎると身体が重くなるのに、食欲が勝るらしい。知らんけど。フルーツまで完食して「食べ過ぎた、お腹いっぱい」と発言するオトタケに言葉を失った。

ところで今回の歩行会だが、開催決定からの準備期間があまりにも短かった。会場入りしてからも、右腕の私と左腕の寺田真弓はてんやわんや。打ち合わせやらトラブルやらでひっきりなしに電話がかかってくる。だがそんななかでもオトタケは、「チョコレートが食べたい」とかそれはそれはマイペース。本番では足を引っかけてやろうと固く心に誓った。

しかし、やはり国立競技場の舞台はすばらしい。プロジェクトリーダーの遠藤謙氏が作った画像や、クラウドファンディングのリターンで募集したリボンボードに映る応援メッセージなど、憎きオトタケが応援されているとわかっていても、なんか感動してしまう。「冷製」のはずの私なのに、ついついトラックを走り出したり、一人で記念撮影したり。これが国立の魔力なのだろうか?

少しずつ照明が点いていく

そんなキャッキャウフフのさなか、遠藤氏から連絡が。プロジェクトを統括する筑波大学准教授の落合陽一氏が、入口で警備員に足止めを食らっているというのだ。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.com/h_ototake/m/m9d2115c70116


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