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【義足プロジェクト】一緒に夢を見たいんです。

昨日、AbemaTV『株式会社ニシノコンサル』が放送されました。

キングコング西野亮廣さんが経営戦略の相談に乗るという番組に、なぜか私のマネージャーが応募。何を相談するのかと思いきや、衝撃のひとこと。

お、おう…。

そんな迷える子羊に西野さんがくださったアドバイスとは——。

私が現在取り組んでいる義足プロジェクトをクラウドファンディングで多くの人に応援してもらうというもの。

いやあ、参った。私にもマネージャーにも、そんな考えは1ミリもなかった。本当にニシノアキヒロはすごい。天才的だと思う。

だけど。

本当にとんでもなく素晴らしいアイディアだとは思ったのだけれど、どこか二の足を踏んでしまう私がいました。踏む足もないのに。

「なんだよ、あいつは義足プロジェクトで金儲けしようとしてるのか」

どこからか、そんなアンチの声が浮かんできてしまったんです。

今回の義足プロジェクトに関しては、私自身もマネージャーも「これでひと儲けしてやろう」なんてまるで考えていなかったので、少しでもそんなふうに思われてしまうことは、なんだか今回のチャレンジを汚されてしまうような気がして、強い抵抗があったのです。

どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。どうしようかなあ。

ずっと、ずっと悩んでいたとき頭に浮かんだのは、私の友人でもあるNPO経営者たちの言葉でした。様々な社会課題を解決するために日々尽力している彼らは、その課題解決のために、しばしばクラウドファンディングという手法を用います。

彼らのプロジェクトは毎回のように成功を収め、目標金額を達成するのですが、クラウドファンディングを終えた後、彼らは一様に同じ言葉を口にするのです。

「これだけ多くのお金をいただけたことは本当にありがたい。だけど、それだけじゃない。このクラウドファンディングを通じて、多くの人にこうした社会課題があるのだと知っていただけたこと、そして私たちの活動を応援していただけるようになったことが何より大きかった」

この言葉を思い出したとき、私は自分がなぜこの義足プロジェクトに参加することにしたのか、その原点に立ち戻りました。それはこの義足プロジェクトの“広告塔”になるためです。

モーターが装備され、電子制御された膝を持つ最新テクノロジーを搭載した義足。これがあれば、これまで“歩く”ことをあきらめていた人々が歩けるようになるかもしれない。希望が持てるようになるかもしれない。そして、そんな希望をひとりでも多くの人に届けたい。それが、私がこの義足プロジェクトへの参加を決めた想いでした。

練習はしんどい。本当にしんどいよ。だけど、私が歩けるようになれば——二足歩行した経験もない、バランスを取るための両手もない私が、それこそスタスタと歩けるようになった姿をお見せできるようになれば、どれだけ多くの人を勇気づけられることか。どれだけ多くの人が希望を持てるようになることか。

俺はそんな想いでやってきたはずじゃなかったのか。その想いは嘘だったのか。いまでもその想いが胸にあるなら、アンチなんかを気にして日和ってる場合じゃないだろう。ダセエよ、俺。「広告塔になる」——そんな覚悟を持ったなら、最後まで突き通せよ。

だから、やります。

この義足プロジェクトを応援していただくクラウドファンディング。きっと批判の声も聞こえてくることと思います。それでも多くに人に伝えたい。それでも多くの人に届けたい。それでも多くの人と共有したい。この夢を。

本当に歩けるようになるかはわかりません。専門家が「難しい」と言っているので、「やっぱり無理でした」となるかもしれません。それでもチャレンンジしてみたいんです。

技術者や研究者、デザイナーや理学療法士からなるプロジェクトメンバーと一緒にこれまで夢を見てきました。でも、今日からはみなさんとも一緒にその夢を見たいんです。一緒にこのワクワクを共有したいんです。

ひとつひとつ、想いを込めてリターンを用意しました。みなさんと触れあえるような機会もつくってみました。おこがましいお願いだということは重々承知の上です。それでも応援してもらいたいんです。いえ、一緒に歩んでほしいんです。

乙武洋匡の義足プロジェクトを応援したい!
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/549

ご支援のほど、よろしくお願い致します!!

※ご支援いただいた資金は、本プロジェクトの運営主体である一般社団法人xDiversity(クロス・ダイバーシティ)が本プロジェクトの活動資金として使用させていただきます。

みなさんからサポートをいただけると、「ああ、伝わったんだな」「書いてよかったな」と、しみじみ感じます。いつも本当にありがとうございます。