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5年くらいアンテナ建ててた人の回顧録 その3

あ、テレビ塔は建ててません(笑)

タイトルには5年くらいとありますが、細かい話をすれば
もうちょっと前にもアンテナ建てる仕事には縁がありました。

あれは2007年くらいだったかな…

それまでの業種から一転して無線基地局の建設に
携わることになった私。

こう書いてしまえば何ていうかエリア構築最前線って感じですが
実際は”附帯工事”とでも言いますか、要するにアンテナや無線機が
搭載される鉄塔を建てて回る側だったんですよね。
もちろんソレも大事なお仕事なんですが、まだこの時点では
「コレがエリアを担うお仕事なんだ!」みたいな実感は
そこまで感じていなかったのが本音です。

それでも基礎が仕上がってきて30mクラスの鉄塔が建てられたり
コンクリート柱や鋼管柱の建て方に携わるってのは
やりがいのある仕事でした。

そして以前の業種からすれば全くの異業種でしたから
色々と新しいことの連続で刺激的ではありました。

猛吹雪の中、なんとかして現場にたどり着いたものの
とてもじゃないが施工なんて出来ない状態だったので
「現地です、今日はもう工事無理ですわ!」とか、
(現場に着くまで2時間以上、帰りで2時間以上…通常の倍?)

逃げ場のない炎天下でひたすら現場の管理…
自分自身は作業を出来ない(監督業務だったから)ので
まんじりともせずに立ち尽くす、とか、

いざ「ココに柱を建てるぞ!」という場所を掘削してみたら
ざっぱざっぱ水が湧いてきてさあ大変!とか、

「あっちぃなぁ…」とひたすら耐えながら監督してたら
突然セミの襲撃をくらい、こともあろうにヘルメットの隙間から
潜り込まれて「のわぁ?!」とか叫びながらヘルメット脱いで
追い払う、とか、

まずは基礎のために掘削だねぇ、なんて掘ってみたら
以前の地主さんが埋めたのか、とんでもない量のガラクタが
次々発掘されて「どーすんのコレ…」とか、

現地で組み立てる鋼材の穴寸法が間違ってて
「これじゃ組めねぇよ!」とかなっちゃって
慌てて近隣探しまわって加工してもらえるところへ乗り込んで
「すんません!穴ふたつあけて下さい!!領収書もお願いします」とか、

…刺激的ですよね?色々と。

そんな感じで日々エキサイティングに現場監督っぽいことをしてました。
まさか数年後にエリア構築最前線に飛び込むとは夢にも思わずに。

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