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誰もが作家を名乗れるこの世界の弊害

たまたま拝見した中山マコトさんの記事。深く感銘を受け、急遽感想文書いてます。いやぁ、noteっていいね。出版50冊超え、主にKindle出版の指南をされいる方の記事なんか、noteやってなかったら出会えなかったよ。感謝。

まずはこの記事見て欲しい!

中山さんは、Kindle出版の業界の問題を嘆き、本物の作家を増やすために活動されている方です。この内容、首がもげるほど同意しました。


何を隠そう私は、実は、作家志望。(え、知ってるって?・笑)
文字という分野にて人々に感銘を与えたいと思ってる。最高の作品を創り上げ、他の誰かが好きだと言ってくれる、そんな作家になりたい。

昔の私は本の虫で、本屋や図書館に住んでいた。最近は、大型書店というのがバンバン消えて本当に寂しい。本屋を探すものひと苦労だ。

紙媒体は素晴しい。装丁から帯、奥付や栞まで全てが作品。編集たちのアイディアや校正に支えられ、印刷所で印刷され、出版社の営業に支えられ、全国の書店に並ぶ。そして、それは読者に届く。

そんな、書籍が私は好き。

一方で、Kindleやkoboなどのサブスクも増えて、雑誌から漫画、専門書に至るまで手軽に本を読むことが出来るようになった。おかげで、私は更に多くの作品と出会えた。エネアドなんかもそのうちのひとつ。

それはそれは、ステキなこと。

同時に、手軽にKindleで出版できるようにもなった。私のような作家志望には涙が出るほど嬉しいこと。こんなに未熟な私でも数ヶ月以内にKindle出版は出来る。原稿さえあれば。たぶん。

ひと昔前なら、どんなに泣いても叶わなかった夢が、努力次第で叶うのだ。コミケに申し込んで、印刷所に原稿を出して、配送ミスに泣くこともない。
読み手にも書き手にも最高の環境。良い世界になった。本当に素晴しい。

一方で、いわゆる程度の低い出版も増えているのは事実。

以前、ブログの高額塾に所属していた頃。講師の方が数冊のKindleを出版した。その内容は…お世辞にも良いとは言えないもの。得るのもなく、日記の延長のような、エッセイとして見ても何ら面白みは無い。

それなのに、信者と呼ばれる人達の高得点レビューが軒並み書かれ、何冠だったか忘れたが記録的大ヒット作品となった。

心の中では『は?』が連呼していたし、馬鹿な信者にも呆れたが、講師に対しても不信感が増した。もし、私の戦闘力が53万であったら、じわじわとなぶり殺しに…。

あんな内容でも読まれ、売れる。その衝撃は忘れられない。『恋は盲目』を目の当たりにした。

まあ、これはただの嫉妬の話だか…私が体験した話のように、手軽にKindle出版が出来るゆえに、本当に良い作品が埋もれてしまっている現実は、私も感じている。真っ当な作品が消えることは我慢ならない。

こんなクソみたいな作品がなぜランキング上位?と。何度思ったことだろう。それはファンビジネスの悪い面ではないか?

何かを売るために、ファンを増やすというのは戦略として納得できる。その人はリピーターとなり2作目、3作目と買ってくれる可能性があるから、ファンを作ることはとても大事。作り手はファンに支えられ生きている。それは、まごうなき世界の事実。

完全に主観であるが、あの高額塾の講師は大した実力もなくせにファン化に成功し稼いでいた。私も憧れ課金したので本当に何も言える立場ではないのだが…。
もしかしたら、本人はあのkindle作品を本当に良いものだと思って出版したのかもしれない。そして、信者は盲目に褒め殺した。あの講師は出版の間違いに永遠に気づかない。なんという悲劇だ。

これは映像の分野でも見られる。世間にとっても全く面白くないのに、一部の熱狂的ファンのおかげて勘違いして、クソみたいな動画を量産する。クソYouTuberが溢れかえりすぎているのは、全く同じことが原因なのだろう。

私は、面白いものが、実力ある者が、頂点に立ち稼ぐことができる世界であることを望んでいる。例え嫌いであっても、才能がある者は上に立つべきなのだ。

では、実力がある、面白いは誰が決めるのか。それは、ファンだ。なんだ結局それが答え。人を動かすのはいつの時代も感情だ。文章力はあったほうが良いに決まってる。でもそれ以上に大事なのは魂だ。魂の言葉は人を動かす。

私も誰かの感情を動かしたい。それも真向正面から。ファン化ビジネスなんかじゃなくて良い作品を最高の形で出版したい。

『お馬鹿さんですねぇ』って声が聞こえる。その通りかもしれない。けれど、怒ったんだ。クリリンのことじゃない、出版業界の現状に。

そして、私はファンをがっかりさせたくない。せっかくダウンロードして、時間を掛けて読んでくれたファンに、中身がスカスカ、クソ物語だなんて言わせない。魂の言葉を届けたい。

そう、届ける、絶対に。


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