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【舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観た】

今となっては先週無事に観劇できた幸運を感謝するばかり。
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(自分用日記より)
7/17 ()曇りのち晴れ。

ホテルで朝7時起床。のはずが、気がついたら9時半だった。やらかした。夜、興奮して眠れなかったからなあ。
ばたばた支度してチェックアウト。

赤坂駅の改札を出ると、そこは魔法界だった。赤坂サカスに通じる階段には魔法使い達の肖像画がびっしり飾られ、隅っこにはドビーの姿も。登り切ったど真ん中には巨大な逆回転時計タイムターナー。その前で写真を撮ろうという人々が長い列を成している。

左手に進めばハリポタカフェとマホウドコロ赤坂店。右に進めばACTシアター。

食べ損ねた朝食をハリポタコラボ中のタリーズで取った。2階の窓から向かいの魔法雑貨店マホウドコロが見えて気分上げ上げ。

入場時間30分前に劇場前の行列に繋がる。少し早目が功を奏して、ロビーをじっくり見られたしトイレにも並ばず入れた。

ACTシアターはキャパ1300強のわりとこぢんまりした劇場だが、私はどちらかと言えば後方の上座側だったので不安。人が座高の高い人でないことを祈るばかりだった。
着席してみるとその設計の良さに感謝。前列との高低差がしっかりあるので視界を大きく遮られることはないし、末席でもさほど舞台を遠く感じない。
次回、席選びのポイントとなるのはむしろトイレとの距離かも知れない(マジでこれ大切)。

さて。いよいよ本番。
魔法が怒涛のように押し寄せる。

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11歳になりホグワーツ入学が迫ったアルバス・セブルス・ポッター。3人兄妹の真ん中だ。

父であるハリーとの間柄は……サイアク。
偉大な父を持ち、伝説の魔法使いの名前を持った繊細な男の子。すべてが上手く行って当たり前。そんなイメージや周りの期待がどれだけ重荷であるか。

そんなアルバスが初めて9&3/4からホグワーツ特急に乗り込み親しくなったのはマルフォイ家の子、スコーピウスだった……

入学早々、ポッター家で唯一スリザリンに組み分けされ、魔法薬学や飛行訓練でいきなりヘマをしてスクイブかと揶揄われ……
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書いておきたいことは諸々あるけど、ちょっとしたことでもネタバレになりそう。役者さんや役名を書くことさえ細心の注意が必要な気がしてくる。

ま、少しだけね。
個人的感想としては、特に男性キャストの演技が生き生きとダイナミックで刺さった。

藤原竜也氏のハリー。すっとした立ち姿と動き。リズムと抑揚がありながら的確に通る大人の発声。表情。何の違和感もなくハリー・ポッターだ。

アルバス&スコーピウスからは情熱が伝わってくる。若さが爆発してまっすぐ届いた。
長い物語の煌めきは若者達世代に移行したんだなと感じた。その葛藤やたじろぎ込みで。
ポリジュースで別人になるシーンではめちゃ笑わせていただいた。

エイモス・ディゴリー、他5役を演じられた福井貴一氏に大きな拍手。おそらくいちばんの功労者。

トイレのマートル、可愛かったよ。マートル、当たり前だけどいつまで経っても少女なんだね。

ディメンター。どうなっているんだろう。凄かった。あまりにも自由自在であまりにも無機質で冷たい。圧倒的に美しい。

脚本の頁数はかなり分厚いのだろうけれど、荘厳なストーリーが目の前をそれこそ走馬灯のように走り去ったような感覚。要所要所でローブを翻す様が皆カッコいいし、テンポが早くて目眩く魔法の大洪水。個人的には特に第2幕冒頭から鼓動の高まりを抑えられなかった。

気になった所といえば、些細なことだけど。ボルディモートの発音を英語に近づけてポルディモーにしたのは良いけれどイントネーションが不自然で返って違和感を感じてしまった。

うう。本当はもっと書き留めておきたいけれど、いや、書いてはダメね。
早くもう一度見たい。次が待ち遠しい。
チケット取るのは容易じゃないけど、絶対また観る。

赤坂から電車に乗って現実世界に戻って行く過程は、ホグワーツからプリペット通り4番地に戻るハリーの落胆をきっちり教えてくれた。


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