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コスメはパーソナルカラーにこだわって選ぶべき?

こんにちは、パーソナルカラーアナリストのさくらです。
今回もご覧くださりありがとうございます。

今日は私の苦手なメイクの話をしていこうと思います。

noteを書き始めた時、私は自分にものすごくコンプレックスがあるとお話しました。
その際たる例だと思うのですが、私、元々自分の顔があまり好きではありませんでした。
だからこそ、ずっとメイクにも苦手意識があって。
だって、化粧をする時って鏡に映った自分と一対一で見つめ合うわけじゃないですか。
自分の顔に向き合うこと自体がまぁもう苦痛だったんですよね。

今はだいぶ自分に対して肯定的&楽観的になれてきたので、ようやくメイクも楽しめるようになり始めたところです!
日々精進と思っています。

そんな私なので、お化粧の技術的な部分は当然のことながらメイクアップアーティストの方や、美容部員の方、コスメオタクの皆さんには到底及びません!
「色」についてだけいえば私もプロではありますが、「イエベ春さんへのおすすめコスメはこれ♪」みたいな画像も作りません!…というか、作れません。
インスタでもXでもよく回ってきますが、あれって本当に楽しんで作っていらっしゃるんだろうなぁって思います。
だってもう、画像からコスメ好き!楽しい!かわいい〜!ってワクワクが溢れ出てますよね。
残念ながら私にはあれは作れません。
今すでにどなたかが作ってくださった情報を参考にしていただいた方が100億%有益です。

それなら今日は何の話なのか?
もちろん、パーソナルカラーとコスメの関係についてお話させていただきます!

ずばり結論から申し上げますが、私はコスメはあまりパーソナルカラーにこだわらなくていいと思っています。
いきなりパーソナルカラーアナリストらしからぬ発言ですが、これが正直な気持ちです。

勘違いしないでいただきたいのは、私はパーソナルカラーを否定しているわけではないということです。
パーソナルカラーに基づいてメイクをすれば必ず似合います!
健康的に見えたり、肌がきれいに見えたり、垢抜けて見えたり、良い効果がたくさんあります。
パーソナルカラーのリップとそれ以外のリップ、どっちも好きな色だから迷うな〜と悩んでいる友人がいたら迷わずパーソナルカラーの方をおすすめします。

でも、そういった諸々のメリットをわかった上で、それでもパーソナルカラーに固執する必要はないと感じています。


理由を二つ挙げてみます。

まず一つ目は、化粧は補正できるものだから。

使いたいのがパーソナルカラーのタイプ的には苦手な色のリップだったとします。
そのままリップだけを塗ったら当然浮いてしまいますが、それならファンデーションで肌色を変えたり、リップに合ったアイメイクをしたり、何ならカラコンを入れてみたりすればいいんです。
そうやってなりたい自分に近づく手段がメイクだから。メイクって本来そういうものですよね。

二つ目の理由は、一つのパレットに入っている色が全て同じシーズンの色とは限らないから。

例えばアイシャドウ。
一つのパレットの中に複数シーズンの色が入っている時、自分のパーソナルカラーだけを使ったら捨て色が出てきてしまいますよね。
それってなんだかもったいないし、残念じゃないですか?
せっかくなら全色自由に使えた方が楽しいですよね。

つまり、コスメは思いがけないたくさんの色が手元に集まりやすく、様々な色を試しやすいものなんです。
服よりも好きな色を似合わせやすく、様々な色と出会わせてくれるもの。
それがコスメです!
そう考えた方がワクワクしませんか?

とはいえ、本当に何も考えずに好きな色を使うとごちゃごちゃしてしまうのも事実です。

単体ではそれぞれ好きな色なのに、組み合わせるとあんまり好きじゃないかも? なんかイマイチかも? って感じたことってありませんか?
パーソナルカラーを守りさえすればその違和感が消えるのかというと実はそうではありません。

好きな色を使いつつ全体を違和感なくまとめるには配色のコツを押さえる必要があります。
過去の記事でも何度も同じことを言っていますが、使用する色を調和させることが何より重要なんです!

そして調和する組み合わせを考えようと思った時、例えば「他のタイプにはこんな色がある」だとか「Summerタイプの色を使うと上品で柔らかい印象になる」だとか「これはbrightトーンの色だ」だとか「マットに仕上げたいからsoftトーンを使ってみようかな」だとか「どのトーンを組み合わせればまとまりが出るのか」だとか、パーソナルカラーだけでなく色彩学の知識も必要になってきます。

「パーソナルカラー診断を受けただけでそこまでわからなくない?」って思いますよね。

その通りなんです。
自分で好きな色を選んでコーディネートしよう!と思ったら、自分のパーソナルカラーを知っているだけでは実は全然知識が足りません。
もう一歩先の知識、すなわち「どうすれば心地よい色の組み合わせになるのか」という知識が必要です。
そのためにはどうしても色彩について多少の勉強が必要になってきます。

ですが逆に言えば、もし知識さえあれば使える色の数がぐんと増え、色や質感を自在に組み合わせられるにようになるということでもあります。
選択肢が無限に広がっていくわけです!
それってすっごくワクワクしませんか?

そして、その新しい知識を手にしたいと思ってくださったあなたにどうにかわかりやすく仕組みを伝えられないかと奮闘しているのが今の私、というわけです。
簡単ではありますが、トーンについて触れた過去の記事を以下にご紹介させていただきますのでよろしければどうぞ。


さて、ここまで「コスメはパーソナルカラーに合わせなくてもいい」という話をメインにしてきましたが、今度は逆にパーソナルカラーのコスメを使うメリットの話もしておきましょう!
中でもイチオシのものをご紹介します。

それはくすみにくいこと!

服は肌の色に左右されて色が変わったりしませんがコスメは違います。
肌の上に粉なりリキッドなりを重ねるわけですので、実際の発色は肌の色に左右されます。
つまり、混色によって色が変わって見えるんです。

想像してみてください。
黄色に黄色、もしくは青に青を混ぜても色は変わりません。
でも、黄色と青を混ぜたら当然色は混ざります。
同様に、イエベの肌にブルベのファンデーションを乗せた場合、時間の経過とともに徐々に色が混ざり、それがくすみの原因になってしまうんです。

地肌の色が見えないようにカバーすれば関係ないと思うかもしれませんが、しっかりカバーすればするほどよれたり崩れたりしやすいですよね。
パーソナルカラーではないファンデーションでベースメイクをした場合はより小まめに化粧直しをする必要が出てきてしまうと思います。

ベースメイクはパーソナルカラーに合わせた方が肌がきれいな状態を長く保ちやすいので、その点はパーソナルカラーを選んだ方がお得と言えるかもしれません。

いずれにしても、時と場合とその時の気分で上手に色を使い分け、似合わない色だからなどと臆せず、ぜひたくさんの色を纏って楽しんでいただけたらなと思います。


最後になりましたが、私と同じくメイクが苦手だと感じている方の参考になればと近頃私がようやく気づけたことを一つお伝えしてみます。

メイクが苦手。

してもしなくても変わらない気がする。

化粧をしてもしっくり来ない。何か違う。

そう思っている人に共通しているのは「メイクをしてどんな顔になりたいのかがはっきりしていない」ことではないでしょうか。

私の場合、「マナーだしとりあえず化粧しなきゃ」という気持ちが先行してしまって、お化粧ミッションを完了すること自体が目的になってしまっていました。
何となく顔に粉を乗せたり何となく線を引いたりしただけではそりゃあ思い通りになるわけがないんですよ。
だって、人当たりの良い優しい雰囲気にしたいのか、しっかりした大人っぽい雰囲気にしたいのかで全然やることが違うはずですから。

さらに突っ込んで言うと、「優しい雰囲気にしたい」ですらまだまだイメージがふわっとしていますよね。
こういった抽象的なイメージをできるだけぐーーーっと具体的にしていくことで、ようやく何をしたらいいのかが見えてくるんです。


例えば!

虚無:化粧すること自体が目的になってしまっている
「とりあえず何でもいいから化粧しなきゃ…」



第一段階:抽象的にどうしたいかイメージできる
「優しい雰囲気にしたい」


虚無よりはマシです。
でもこの状態からいきなり行動に移そうとすると、「いや、優しい雰囲気の化粧って結局…?」とまた路頭に迷ってしまいます。
そこで、イメージをもっともっと具体化していきましょう。


第二段階:より具体的に化粧をした自分の姿をイメージできる
「優しい雰囲気にしたい。だから……」

・化粧が濃く見えないようにしたい
・ナチュラル感が出るようにベースメイクで肌をきれいに見せたい
・アイメイクを控えめにしたい
・でも目はぱっちりさせたい
・濃く深い色より、淡い色や明るい色で仕上げたい
・今期のドラマの○○ちゃんが可愛すぎ!あれになりたい!!!


個人名まで出てきたらかなり具体的ですよね。
ここまで来て、やっと何をすればいいかが見えてくると思います。


第三段階:何が必要か考え、実行する

「○○ちゃんを真似したい!だから……」

・アイシャドウはどうやって塗ってる?眉の形は?私とどこが違うの!?○○ちゃんをよく観察してみよう
・とりあえず似た色のアイシャドウを用意しよう
・メイクのやり方を調べよう
・化粧も大事だけど、そもそもスキンケアを見直そうかな…


こんな感じです。

どうでしょう、抽象と具体のイメージは伝わりましたでしょうか?

「優しい雰囲気になる」よりも「○○さんの顔になる」の方が具体的になっているので今の自分と比べやすいと思います。
自分と違う部分を補うと考えれば何をすればいいのかわかりやすく、より行動に移しやすいですよね。
そして、「○○さんの顔になる」よりも「この色のリップを買う」の方がさらに具体的ですよね。
ここまで持って来れればもう簡単に実行に移すことができてしまうわけです。


もしもあなたが今抽象的であれ何かなりたいイメージを持てているようならもう一息です!
ぜひ、もう少し掘り下げて具体的に考えてみてください。
誰かの顔を思い浮かべてもいいですし、自分のパーツごとに垂れ目にしたい、眉は下がり気味にしたい、鼻が小さく見えるようにしたい、のように考えるのもいいと思います。

化粧が苦手な人は虚無段階で思考がストップしてしまっている印象があります。
私自身がそうだったのですが「自分がどうなりたいか」のイメージが本当に全くありませんでした。
せいぜい「それなりにきちんとしてる人だと思われればまぁいいかな」くらい。
そして、人に悪印象を与えないために化粧をしているので、基本的に他人から合格をもらいたいんですよ。
だから、パーソナルカラー診断も顔タイプ診断も骨格診断も、初めは「こうすべきですよ」って答えを教えてほしくて受けていました。
正解の格好なら合格ラインは越えられるでしょ、と。

でも、今は「それじゃ全然つまらないじゃん」って気づくことができました。
パーソナルカラーも顔タイプも答えではなく、ただのヒントなんです。
自分はどうしたいのか? どんな自分になりたいのか?
本当の答えには最終的に自分の力で辿り着かなければ意味がありません。

コンプレックスがある人間にとって、自分の顔と向き合うのって本当にしんどいんですよ。わかります。
でも、だからこそ、自分の望みや目指す姿にぜひ一度しっかり向き合ってみてください。
「ここがこうなれば今よりちょっといいかも!」をコツコツ積み重ねて、少しずつでも自分の好きな所を増やしていけるといいですよね。


何からすればいいか迷ったら、個人的にはとりあえずスキンケアを頑張ってみるといいんじゃいかなぁと思います。
メイクだとアイラインが上手く引けない〜!となれば練習が必要ですが、スキンケアは難しいテクニックは必要ないのに手間をかければ明らかに成果が出るので、前の自分よりは少し理想の自分に近づけたな〜って自己肯定感を上げられておすすめです!

最後に、と言いつつ熱が入ってかなり話が長くなってしまいましたが、今日はこの辺りで失礼しますね。

また次回お会いしましょう!

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