はじめてのちけん

久々の投稿です。

ちょっとした話のネタが出来たので覚え書きも兼ねて。
個人の特定を避けるためフィクションを含みます。

タイトルにもある通り、先日初めて"治験"というものに参加してきました。

治験の存在はコロナワクチンの影響で世間にも認知され始めておりますが、まだ知らない方も多いと思いますのでまずは簡単なご説明から。

治験とは?
『色々な病気を良くするために、たくさんの薬が使われています。

薬が多くの患者の治療に使われるようになるためには、「薬の候補」となる物質を選び出し、動物やヒトで作用・効果・安全性などを調べます。

このうち「薬の候補」を健康な成人や患者に使用して、効果や安全性、治療法(適正な投与量や投与方法)などを確認する目的で行われる「臨床試験*」のことを「治験」といいます。』
国立成育医療研究センター より (最終閲覧日:2021年8月12日)
https://www.ncchd.go.jp/scholar/clinical/chiken/patient/about.html

噛み砕いて言うとジェネリック医薬品等のまだ世に出回っていない薬の効果を調べる人体実験です。

人体実験なんて大それた言い回しになりましたが、一般募集されている治験の殆どがジェネリック医薬品の治験で、基本的に特許が切れた薬を成分そのままに他社が製薬し、販売する前に行う検査なので、よっぽど疾患を抱えている方でもない限り健康被害のリスクは低いらしいです。

前置きが長くなりました。以下今回私が参加した治験の流れです。


某日:事前説明/適合検査
どのような薬が投薬されるのか、またそれに伴うリスクや保証の説明が行われます。

適合検査はうろ覚えですが血液検査と心電図だったと思います。

治験は好条件故になかなかの倍率なのでここでふるいに掛けられます。

7日後:合否発表
電話でのやり取りでした。

私は毎日筋トレと食事制限をしていて健康に自信ニキなので慢心しておりましたが、日常的に筋力トレーニングを行っていると血清CK(クレアチンキナーゼ)が上昇し数日は下がらないため、今回それが引っかかり予備(補欠)としての参加となりました。

3日後:入院当日
食事や運動制限があるため、夕方からの入院です。

参加者は30名+予備6名でした。

病院の広さである程度想定しておりましたが、すし詰め状態。

本来6人部屋?と思わしき広さの部屋に8つベッドが並んでいる部屋が4つ、2人部屋にベッドが4つの部屋1つで、各部屋全て仕切りナシ...!そして申し訳程度のコロナフィルム...!

プライバシーもクソもありません。鼻ホジって放屁しようものなら村八分です。

私は予備の4人部屋に通されましたが、この日の採血で血清CKが正常値まで下がっていたとのことで、本採用だった方の中で異常値が出た方と入れ替わりで8人部屋に移動。

この日は夕食の不味いお弁当を食べて22時消灯。採血は1回でした。

翌日:1日目
ここからが本当の地獄だぜ...!!

7時に起床(強制的に起こされます)で8時にロビーへ集められ、全日程のスケジュールを説明される。

その後8時に採血。起きて早々腕に留置用のぶっとい針を刺されます。

その後心電図検査をし、いよいよ投薬です。

タイマーを持った担当者の掛け声で一斉に口に放り込みます。

これはなんてことない普通の錠剤でした。

投薬後はベッドの頭部側を起こしリクライニングの状態で脚を伸ばす姿勢を維持。これが何よりも辛かった。

上半身全ての重みがお尻に一点集中しているため、1時間ほどでお尻が悲鳴を上げ始める。

各部屋に1人監視役の女性(看護師?)が座っており、少しでも脚を崩そうものなら即座に名指しでご指摘を頂戴します。なんの罰ゲーム?

30分間隔で留置針から血を抜かれ、開放されたのが13時。

もうお尻の感覚が無くてまだお尻が付いてるか不安でしたがギリギリ付いてました。あぶねぇ...!(?)

ここで留置針を抜きました。

その後昼食のおベントス(カレー)を食べる。

前日のお弁当が相当口に合わなかったのか、ベントスがクッソ美味しく感じる。ベントス最高!

正直この日の記憶があやふやですが、この後は特に何もなかったのでベッドの上で勉強したり動画漁ってた気がします。それにしても居心地が悪い...!

夕食のお弁当(初日と同じお店)でげんなりしつつシャワー浴びて歯を磨いて就寝。

ちなみにシャワー室は3つあって採血のない時間帯なら自由に入れました。

この日の消灯は23時。

2日目
8時起床(強制的に起こされます)

9時に血圧を測り、10時から採血。

てっきりまた留置針かと思いきや採血後に針が抜かれる。

あれ?スケジュールにはこの後1時間置きに採血だったような...。

そうこうしているうちに11時の採血が始まる。

そして12時に採血。

13時に昼食。

14時に採血。

ぼく「なんで留置針使わないの???????」

予算の都合でしょうか。それとも何か医療的な問題があるのか。

考えても無駄なので私は無心で看護師に腕を差し出していました。

ンギモヂィィイ!!とはなりません。

その後は特に何も無くロビーで資格学習をし、19時に夕食。

21時に再度採血をし、23時就寝。


3日目(退院日)
8時起床(強制的に起こされます)

起きてすぐに血圧を図り、心電図検査。

終わり次第採尿と採血をし、10時退院という流れでした。


ちなみに全く同じスケジュールを2日空けて2セット行います。

つまり病院で6泊です。1セット目はそれほど疲労はありませんでしたが、2セット目が精神的にかなり辛かった...。

ベッドを降りてロビーが使える時間があったのは救いですが、ベッドの上はただでさえ行動が制限される上、プライバシーが守られていないのでただひたすらに虚無でした。たぶんムーミンみたいな顔してたと思う。虚ムーミン。

私が今回体験した治験はこのような形式でしたが、ネットの体験談を漁ると治験団体によって環境や待遇が全く異なるようなので、興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが私の治験レポートは以上となります。

拙い文章ですみません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

                               じょん

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