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産後は続くよ、いつまでも

先日、お尻周りのトラブルで病院に行った。

…とぼかして書くとどうってことないけど、ストレートに書くと、痔になり、肛門科に行った。こう書くとなかなかインパクトがある。

私生活公開系インフルエンサーとはいえ、羞恥心もちょっとはあるし、私のあれこれをネットで茶化す人もいるので、書くかどうかはかなり迷った。けれど、インスタにやんわりと載せたら、同じ悩みを持つ女性からのDMが殺到し、「悩んでる人多いんだな…」と安心し、書いてみようと思えた。

フォロワーさんの中には、病院に行くことが恥ずかしいとか、家族にすら病名を言えない人もいたので、こうやって誰でも見れる場所に病名を書くことが、誰かの気持ちを軽くすることにつながるかもしれない。

私も勇気を出して病名を書いたので、これを読んだ同じ悩みをもつ方は、重症化しないうちに是非、病院に行って欲しい。(そもそも病気で病院に行くのに恥ずかしがること全然ないんだけど、見せる場所が場所だけに、緊張しますよね~)

お尻のことで病院にお世話になる日がくるなんて、想像したことが無かった。昔は、某有名治療薬のCMを見ても「TVで流すほど悩む人多いのか!」と不思議に思っていたのに、まさか私が当事者に...。

強者は、弱者の気持ちがわからないといわれるけど、私も、健康なお尻の持ち主だった時代は、自分が住む街にお尻の病院があるかどうか、そこに女性医師がいるかどうかなど全く気にせずに生きてきた。お尻弱者になったきっかけは「妊娠・出産」だ。

妊娠中の便秘が原因でなる人も多いようだけど、妊娠中はあっちもこっちも痛いし不調が当たり前だったので、自覚がうまれたのは産後だ。出産時、会陰が裂けたり、切開により周囲の筋肉や神経が傷付き、痔になる人はとても多いらしい。

そう病院で説明を受け、原因がわかったおかげで「なるほど!だからか!納得!!」と、スッキリしたけど、同時に思った。「え、私の『産後』まだ続いてるの?」と。

産後のダメージはよく交通事故に例えられ、「一ヶ月は家事をさせちゃいけない」とか「最低でも半年は安静に」など、声高に訴える声もネットで散見するけれど、私はもう、産後4年。自分が「産後」の自覚すら無かった。けれど「産後」は一生続く。体に負ったダメージは「一時的なトラブル」ではなく「持病」になっていく。この事実は、もっと知られるべきじゃないだろうか。

妊娠中に出来た大量のホクロは全く薄くならないし、密かにお気に入りパーツだった縦長のおへそはゆるんでしまい、好きな形じゃなくなった。胸も妊娠前と比べると、元気が無さそうな形になってしまった。出産ってそういうものだから受け入れているし、自分の不調が「産後」のせいか「加齢」のせいかよくわからない時もあるけど、出産が女性の体にとって、どれほど大きな出来事か改めて気づけた。

出産のきつさや体の変化を嘆くと「でも、我が子を見ると、つらいことが全部吹っ飛ぶでしょう~」とか言う人がどこからか湧くから、あらかじめ言うけど、出産のきつさと我が子への愛情は全くの別物で、私は「産まなければよかった」と思ったことは一度もない。産んでよかったと毎日思っているくらい、息子への愛情は深い。

ただ、世間も私と同じように「産後って、せいぜい一年くらいでしょ?」と思っている気がしたので、「産後4年でも、出産がきっかけの体調不良により通院している」事実をシェアしておきたいと思った。病名が病名だけにパートナーに打ち明けられない人も多いらしいから、出産を経験しない男性にも、このことが伝われば嬉しい。

出産直後は妻に優しくしたけど、その後「もう回復してるでしょ~」と安心しきっている子育て中男性がいたら、これを読んで改めて、妻への感謝や労りの気持ちを思い出して欲しい。

ちなみに、お尻の不調について出産経験のある先輩に話したら、「痔なんて全員なる!私は尿漏れ!尿漏れしてからが本番!!」と一喝された。

みんないろいろ耐えたり隠したりしながら、強く生きてるんだな〜と勇気をもらったので、「尿漏れしてからが本番」という言葉を胸に刻んで、私も強く生きていきます。


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