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私たちは何者?ボーダレス・ドールズ [美術展]

連休中に松濤美術館の企画展に行ってきた。
しかし相変わらず松濤美術館て、建物が良い。素敵なレストランや骨董品なさんが点在する坂を登っていくアプローチも良い。夏はサルスベリが道路の両脇に咲いているのも良い。
めちゃくちゃ暑かったけどね

お人形の企画展というと
雛人形とか呪物とか、球体関節とかブライスとか、ワンテーマで語られることが多い印象なんだけど
この展示は、ヒトガタ、美術品、生き人形、ラブドールなど、、それぞれのテーマで区切って展示されていて幅広く網羅的。
タイトルの通り、改めて、お人形とは?と考えられる展示でよかったです。

気に入ったものはたくさんあって、
まずオシラサマ、サンスケ。おまじないや宗教が生活に近かった時代のお人形。12人で山に入るのは禁忌だから、お人形で13人目を持っていくなんて文化初めて知った。面白い。

それから、博多人形の三人舞妓
正面から見た時の三人の舞妓ちゃんたちの仲良しな和やかな感じもいいんだけど、後ろに回ってみると、ぽっくりが脱いであって、それが可愛かった。
お友達の輪に勢い込んで入っていった、みたいな感じがあって

あと、心がギュッとなったのは堀流女の御産の祈り
なんだろ。決してリアルではなくてデフォルメされてるんだけど、祈る女たちの必死さが生々しかった。
遠目に見たら、平安時代の絵巻ものを立体にしたお人形という感じなんだけど、浮き立ってくる女たちの必死さがすごい。
お人形を芸術に昇華させるということってこういうことなのか、と否が応でも感じてしまった。

他にも、中原淳也や夢二が作ったお人形とか、平安時代のヒトガタとか、等身大フィギュアとか。
この1000年のお人形文化が網羅されていて、大変な見応え。前期を見られなかったのが悔やまれる

チケットからして振り幅がすごい

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