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合皮のリュック

合皮についてどのようなイメージを持っているだろうか。

本革に似せて人工的に作られた皮革の総称です。 合成皮革、人工皮革があります。 合成皮革は、天然の布地に合成樹脂を塗布したもので、人工皮革はマイクロファイバーの布地に合成樹脂を漬けたものになります。
本革に比べると安価で大量生産できる点が利点で、靴や鞄などに多く使用されています。品質も均一で、水を弾いて汚れにくく、染色も可能です。しかし、長期間使用した時の味わい・馴染み感は本革にやや劣る感があります。

ソファスタイルから抜粋

比較されるので、本革よりもどこかニセモノ感、安物感があるのではないだろうか。実際、彼はそう思い込んで、本革のリュックを探していた。

たまたま無印で革のリュックサックを見かけた。素材をみると、植物由来でつくっていて合皮である。

最初は、合皮かーと思った。でも試しに背負ってみると、めちゃくちゃ軽い。キャリーケースのバンドもついている。本革に比べるとニセモノ感があるかもしれないが、ナイロンに比べてレザー風の大人っぽさも感じられる。

本革でビジネスバッグは、長方形型のものが多い。いかにもビジネス感があって、プライベートではあまり使いたくない。合皮だけど、アリだと思った。

でも合皮だしなぁと悩む。フェイクレザーとも言われるしなぁ。40代前のおじさんがフェイクレザーかぁと悩む。

でも本革=本物、合皮=偽物という固定観念も、捉え方を変えてみてもいいと思った。本革は本革でいいし、合皮は合皮で魅力もあっていい。どちらが良い悪いわけではない。

彼自身は、自分にフィットしているかどうか、デザインの美しさで選んでいる。いくらホンモノでも使いづらかったり、背伸びしてるようでダサい。高所得者もユニクロが好きなんだそうだ。本物原理主義者ではない。

みたいな脳内会議があって、合皮のリュックは採用された。雨の日も水を弾いてめちゃくちゃいい。