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webショップ『H.A.Bノツウハン』を開設します

webショップ『HABノツウハン』を開設します。

いままでwebショップやっていなかったのには、理由がありました。
まず、ほかの書店に本を卸す取次の仕事をやっている関係で、なるべく本はほかの書店でも買ってもらいたい、ということ。
それと、お店に来てくださる方に失礼、という気持ちが強い、ということ。そもそも送料無料とかふざけているというか、お店にわざわざ電車賃はらって来てくれるお客さんがいるのに、家で送料無料で受け取れる、というのおかしいのでは? みたいな気持ちがありました。

とはいえ、最近の悩みはH.A.Bookstoreの店頭販売力のなさで、すごく良いなぁと思った本でも、店の販売力が低くたくさん仕入れられないこと。気張って多めに仕入れても、公式サイトなど各所で品切れているのにH.A.Bには在庫があること(いや、あるんですよまじで。これどこにもないのにうちにはあるんだよなぁ、みたいな本が)。そういうことになんだか常に申し訳無さがありました。

その上で決定的だったのは、Amazonです。
近年取扱本が増えまして、実はマーケットプレイスで取次本の販売は行っていました。
取次を自分で初めて見て一番実感したのが、みんなめちゃくちゃAmazonで買うんだな、ということで、や、これ本当にすごいんですけど、逆に言うとAmazonで「品切れ」になっている、というのが結構売上に影響するんですね。それは単純にAmazonが主体的に本を仕入れていない、ということで、「H.A.B」の自社出版物については、自分で仕入れないんなら、別にぼくも置いてもらわなくてもいいや、ということで品切れは無視するスタンスなのですがしかし、他社の本、取次でお預かりしている本はそういうわけにもいきません。そこでしかたなく、取次本のみをマーケットプレイスのアカウントを取得して販売していたところ、そこそこの数の注文が舞い込んでくることがわかりました。Amazonってすげー。
Amazonのプラットフォームの力がすごいということなのですが、なんだかとても不毛だとも感じたのでした。Amazonが仕入れないという理由で、マケプレで出店していて、しかし、そのマケプレの利用でAmazonに手数料を取られ、お客さんはお客さんで送料も多めに取られているのです(そこからもAmazonはしっかり手数料取ります)。
アホかぁ、というか、なんて無駄の多いお買いもの!
距離が遠いなぁ。なるべく近づけたいなぁ。ともんもんとした2018年だったのでした。

で、あるならば、なるべく健全な形で、自分でwebショップをやるほうがいいのではないかと思ったわけです。やー、気づくのがおそいね、という話なのですが、しかし、本屋を始めるときと同じで、理由がないと動けない性質で。漫然と、なんとなくwebショップかなぁみたいな動機で、開設したくなかったんですよね。自分がwebショップを開設するための理由、が必要で、その理由がいまできた、ということなので、別に遅い早いとかないのですが、とりあえず納得したので、やるぞ~という気持ちです。

あ、最後にオープンにあたり、マイルールです。

1_お店に来ていただく方を最高に尊重します。なのでwebショップでのお買いものは不便に設定します。送料とかちょっと高めですし、動線もあえて本屋を回遊するような雰囲気で、分かりづらくしています。
2_取次本を扱ってくださっている本屋さん、の宣伝を強化します。たぶん取扱書店のwebショップまとめ、みたいな記事をつくったりすると思います。

これ、今後準拠できていなかったら、ご指摘ください。特に2番。がんばります。

H.A.Bookstore店頭と『H.A.Bノツウハン』購入特典として、『H.A.Bノ冊子』を作成しました。もれなく差し上げます。

『H.A.Bノ冊子』刊行に合わせて、協賛を募集しています。


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