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『記憶の捏造~認知症が生み出す生命維持機能』

#認知症
#記憶の捏造
#脳科学
#脳の補完
#常態行動心理学

認知症になると過去現在の記憶が混濁する。
過去の事が現在になり現在が過去になる。

然しまだ之は事実として存在するだけ良いが、認知が進行すると記憶を脳が捏造する様になる。

全く存在しない事実をさも存在するかの様に
語りだす、勿論其は存在しない事実である。

だが本人の中では明確に記憶野に存在する。

其は脳科学に於ける自己防衛本能による物。
自我崩壊を防ぐ為に意図的に脳が捏造する物

大災害で家族を失った人が家族が今もまだ
其処に存在しているかの様に錯覚を起こすのと同じ。

暴行された人が暴行された事実を一時的に
記憶から消し去るのと同じである。

人間は余りにも受け入れ難い現実に直面すると脳が勝手に記憶を書き換え受け入れ易い形にする

其は本人の精神崩壊を防ぐ意味では正しい事だが人間関係、取り分け家族の絆を維持する為には不要な物である。

私は今、その脳の補完機能に悩まされている

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