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血の役割

この場合の役割とは医学的役割ではない、
この場合の役割とは主に『誓約』について。

古くから『血』は『契約』や
『結束』の道具として使われてきた。

印鑑の朱肉は血の契約の名残と言われる。

『忠臣蔵』に於ける『血判状』等は
その典型と言える。

又、魔法的契約をする際にも
血はその役割を担っている。

有名な安倍晴明は自らの血を以て
式神を使役していたと言われる。

中には全構成員の血をコップに入れ、
其を各々が飲む事により、
契約としていたと言う
少々オカルティックな契約もあったとか。

而もかの有名なアル・カポネの時代、
ファミリーの結束を固める為に
行っていたというから驚きである。

この様に古くから『血』は
互いの結束を強める為に
世界各国で用いられてきた。

では何故、『血』を用いたのか?

其は『血』に『束縛』の
意味があるからである。

所謂親族間の諍いが耐えないのも
これがその理由、この世に生まれ両親の『血』を受け継ぐ事により、
子は親の『血の呪縛』を受ける事になる。

故に反抗期になると『血の呪縛』から逃れる為に子供は親から自立しようとして反抗的になる、これは裏返せば『血の呪縛』を自覚したからである。

『血の呪縛』は意識的に理解しようとしても難しいが、人間は無意識に生来的に其を理解している。

顔貌や趣味嗜好が親と似るのもその一つであると言える、そしてこれは『種の保存』法則にも実は繋がっている。

子孫を残す事は『血』を継承し残す事と同意義、我々は先祖代々から伝わる『血』を継承し生きている。

或る面白い実験結果が出ている。

無作為に選んだ夫婦の血液分析の結果なのだが、全てでは無い物の血液組成率の高い者同士が、婚姻関係に至る確率はかなり高いという事である。

これは血液型とは無関係であり、異なる血液型でも血液組成率の似通った者同士が結婚する率は高いと言う。

其は取りも直さず子孫を残すという種の保存法則に則っているからであると言われている

前述した血判状やファミリーの関係もこれに類していて、『血の継承』の為に行われているとする説もある。

然し其と同時に『血が濃すぎる』と様々な弊害を生む。

日本国憲法において『血縁結婚』を禁じているのも『血の濃さ』が大きく影響している。

昔から言われているのは『奇形児出生率』が高くなる、『精神疾患児出生率』が高くなるからと言う理由らしい。

実際、嘗ての天皇家は『同族婚』が多く、『奇形児』が生まれる可能性も極めて高く秘密裏に『処分』されたとする記述も残っている。

其が故に『同族婚』は禁止され、
平民から妻を娶る制度に変えられた
という事である。

Oedipus Complex(同族嫌悪)も、
この『血の濃さ』が大きく関与している。

強すぎるが故に互いに反発し合うのだ。

今も昔も相変わらずに『血族間の争い』が絶えぬのも、『血の呪縛』が大きく関与し、より濃度の高い遺伝子を残さんが為であるとされる説もある。

たかが血縁、然れど血縁である。


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