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革の盾が作りたい!活動日記その1〜革の盾ってどんなもの〜

こんにちは。革の盾エヴァンジェリストのはかせです。
CAMPFIREで「革の盾が作りたい!」プロジェクトを立ち上げさせていただいているのですが、革の盾についてもうすこし深掘りして説明していけたらと思います。

盾ってそもそもどういうもの?

そうです。そもそも私達の生活に、もう盾というのは見なくなりました。
盾といわれると優勝盾などそっちのほうを思い出しますが、れっきとした武具です。
主に刃物による斬撃や刺突、鈍器による打撃、および弓矢・投石・銃器の射撃などから身を守るためにあります。

盾なら鉄で作ったほうがいいんじゃないの?

鉄で作った盾というのもありましたが、あまり使われたことがありませんでした。鉄は木に比べて10倍重く、実際に使える盾になると20kgぐらいになり、とても持って移動するには向いたものではありませんでした。
そのため、一般的には木の盾が多く使われたようです。

盾ってこういう形じゃないの?↑

このような涙滴形の盾というのは主に馬に乗っていた人が足部分を守るために作られたものです。今回作る盾は地上で身を護るために作るものですので、円形になります。

そもそも革なんてペラペラなもので身を守れるの?まだ木の方がいいのでは

よく勘違いされるのですが、「革の盾」というのは「全部革でできた盾」ではありません。(そのような構造なら矢が貫通してしまいます)
「木の盾」に「革」を貼ったものです。そのため、少なくとも木の盾より弱いという事はありません。なぜ革を貼ったかというのは諸説あるのですが、
「衝撃を和らげるため」と「刃物が刺さって抜けにくくするため」という説があります。現在でも剣道の胴は牛革で作られています。

盾って湾曲してるよね?

はい。それについては完全に同意したいところです。わたしもずっと盾というのは湾曲したイメージを持っていたのですが、今の技術を持ってしても、
木を湾曲させるのは相当難しいようです。「曲げ木」なら可能かもしれませんが「パラボラ型」に持っていくのは至難の業。ここは昔の技術になぞらえて、真っ直ぐなままの盾を作ることにします。

バイキング時代の盾を見る

多くのいわゆるround shieldというものは、真ん中がくり抜かれ、その部分だけ金属でできています。これは裏側に取っ手を作るための工夫で、簡単につけられるようになっています。重い打撃に耐えられるだけの構造になっているのですね。
裏側の図

以上で構造的なものに目星がついたかと思います。
次回は、ひとまずモックをつくってみます。


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