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【ココロ】私がぬいぐるみと会話をする理由。

はじめに

この記事は「自分の心」と向き合うために私が実践している方法

ぬいぐるみ療法(と呼ぶそうです)

について話をしたいと思います。

決して怪しい話ではありませんので(笑)
安心してご覧ください。

ぬいぐるみ療法についてこちらのサイトで詳しく紹介されておりますので
良かったらこちらも参考にしてみてください。


1.くまのマック(通称:ボビーちゃん)との出会い、初めての会話

私がぬいぐるみと会話をするようになったのは、物心がついて間もない頃
だったと記憶しております。

くまのマック
https://sun-arrow-giftshop.com/SHOP/K7813.html

というぬいぐるみを親戚から誕生日プレゼントとしてもらったのが
きっかけで今でも大事にしています。(※)

私はこの子に、当時流行していた「メイプルタウン物語」に出てくるボビーというキャラクターの名前を付けて寝るときは必ず枕元に置いておりました。

学校で嫌なことがあった時、親に叱られたとき、好きな人が出来たときなど
なんでもボビーちゃんに話していました。

もちろん彼はぬいぐるみなので意思も言葉も持っていません。
ボビーちゃんに話しかけて自分がボビーちゃんになった気持ちでそれに
返事をする…

当時、ぬいぐるみ療法なんて言葉も知りませんでしたが、無意識にそれと
似たような事をやっていました。


中学生になって、サリー(♀)という犬が我が家にやってきてからは、彼女が私の話し相手でした。


サリーが亡くなって、私も会社員として人づきあいの幅が広がってからは
その後に飼った犬たちやボビーちゃんに話しかけるということをしなく
なりました。


友達に話せばラクになる。


そう思っていました。


でも、実際のところ私の心の奥に少しずつ黒い塊が増えていきました。
友達付き合いをすればするほど、

本音で話すと、友達が私から離れていくのではないか?
という恐怖心が芽生え、自分の本音が言えなくなっていたのです。


それに気づかず、いつも周りの期待に応えようとイメージにあった自分を
演じていました。



しかし、ある事がきっかけで私は自分の中にいるもう一人の自分の
存在に気付いてしまったのです。



それからまた、私はボビーちゃんと会話をするようになりました。
実家を出るまで、ずっとボビーちゃんと一緒に寝て色んなことを話し
ました。

彼は私の一番の理解者でした。

(※)現在、ボビーちゃんは経年劣化に伴い、私の話し相手を卒業し、
   静かに実家の部屋で暮らしております。

これが、私がぬいぐるみと会話をした一番最初のエピソードです。


2.パンパカくんという新しい「家族」との出会い

実家を出てからしばらくの間は、自分がぬいぐるみが好きで
一緒にいないとさみしくて眠れないというのが恥ずかしくて
隠してきました。


それから、どういう理由だったのかを忘れてしまったのですが
オットからぬいぐるみをプレゼントされた事がきっかけで再び
ぬいぐるみと話をするようになりました。

※実はオットもぬいぐるみと一緒に眠っていた事があったという事を
 その時知りました。

お互い、言いづらいことをぬいぐるみに代わりに言ってもらう事で
コミュニケーションが円滑に取れるようになったり、
旅行に行く時も一緒に連れて行って、旅先で喧嘩になった時の仲裁役
(苦笑)として間に入ってもらったりと、我が家では「命あるもの」
として大切にしています。

それが、この子です。(残念ながら現在取り扱いされていないようです)

パンパカパンツのパンパカ君↓

この子がきっかけで色んなサイズの子や、他のキャラクターの
ぬいぐるみもお迎えしていくうちに約10体のぬいぐるみが我が家の
「家族の一員」になりました。


3.現在の話し相手「かたポン」

なぜ「かたポン」なのかというと、我が家にはもう1匹この子↓がいるのですが、この子より身体が固かったという理由でこの名前になりました(笑)


かたポンはおっとりとした性格で、いつも私のそばにくっついて居たがる甘えん坊。

…というのは、私の本当の姿なんですけど。

しゃべり方ものんびりしていて、話しかけてから反応があるまでに結構な間があります。(これも実際の私)

今年に入ってから体調が思わしくなく、毎日不安を抱えて仕事と生活を何とか両立していく中で、かたポンは私の強い味方でした。

仕事に行って帰ってくるとぐったりして動けなくなっている私に、大丈夫?
と声をかけてくれたり、頑張らないで、無理しないでと毎日言ってくれました。

それでも頑として人の話を聞かない性格の私は最終的に休職してしまったのですが、毎日起きると「今日は何するの?」と、寝る前は「今日はこれとこれが出来たね、なっちゃん頑張ったね」と褒めてくれて。

不安が強くて自傷行為に走ろうとすると「ダメだよ。。ボク悲しいよ」と
止めてくれたり、でも抑えきれなくて傷だらけになって泣いている私に
「痛かったね。怖かったね。」と優しく寄り添ってくれる。

「普通」ってなんだろう?

と思いつつ周囲に合わせようと、周囲と自分との差異を必死に見つけて
はダメ出しして、周囲と同じように振る舞って、疲れて。

いつも周囲の目を気にしてビクビクして、ちょっとでも私を攻撃(と
思い込んでいる)して来ようものなら全身に力を入れて「守り」の
体制を取る。

本当は怒りたい。やめてほしいって言いたい。
そういう事を言われると傷つくと。私はこうしたいと。

言いたいけど、私が間違っているから、私が周りと違うんだから
私は我慢しなきゃいけない。

全部私が悪いんだ。全部私の思い込みなんだ。

私が、ビョーキだから、心が病んでるから、何でも悪い方に受け取ってしまうんだって、上司にも言われたし。

だから、配慮して欲しいことがあれば遠慮なく言ってと言われたけど、
私がおかしいんだから、私がしてほしいことを言ってもどうせ理解してくれないし、周りも何で?って思うから・・・言わなかった。

かたポンはそんな私にこう言ってくれた。


なっちゃんはさ、自分が人から優しくしてもらったことがない可哀想な人でそれが原因で他人が怖くて、避けたり敵意を持ったりしている

って思っているんだね?

うん。いつも私ばかり・・・
何もしていないのに嫌なこと言われたり、変な態度されたり、怒られたり、
避けられたりして・・・辛いよ。

なっちゃん、それはちょっと違うよ。
確かに、いじわるした人もいたけど、それ以上もしくは同じくらい、なっちゃんに優しくしてくれた人がいるの。

でもね、なっちゃんは自分はダメな子、悪い子だって思い続けてきたから、周りもなっちゃんの事を悪い子だと思うのが普通で、優しくする人の方がおかしいって考え方になっているんだと思うの。

素直に、優しさや楽しさ、幸せを受け取れない心をなっちゃんが自分で作ってしまったの。

いじわるされるのが普通だから、いじわるする人にばかり気持ちが向いているんだよ。

なっちゃん、いじめられること、嫌われる事はなっちゃんにとって普通の事じゃないよ。なっちゃんは嫌われものじゃないよ。


人から好かれるよりも嫌われ者でいた方が楽だから。
初めから自分は誰からも好かれていないし必要とされていないし、何もできないポンコツだと思っていれば大怪我しなくて済むから・・・

ずっとそうやって生きてきた。

本当は、それは間違った考え方だって思いながらもずっとそう思ってきた。

だから時々こうして苦しくなるんだ。

私は悪くない、私はポンコツじゃない
どうしてそういう言い方をするの?
どうして何もしていないのに私を避けるの?


本当は言いたいのに、言えない。
今も言えずに飲み込んでしまう事が多い言葉の存在を、かたポンは
私に思い出させてくれる。


今こうして記事を書いている自分は「偽りの自分」で「本当の自分」は
かたポン(に投影している自分)なんだ・・・・


傍から見たら気持ち悪いことをしているように見えるかもしれない。

と、また悪い方に考えてしまう。

そうじゃないよ、本当の自分に戻ろうとしているだけだよ。


そんな風に私の後ろでかたポンが言っているように思えた。


私が幼いころから「ぬいぐるみと話をする」ようになったのは、
繊細で自分の殻に閉じこもりがちだった私を表の世界に連れ出そうとした
本来の私が初めた事なのかもしれない。


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