私が人間不信に陥った原因…いや

人を信用しない目的とは何かを辿っている

見たくない部分、汚い部分を採掘する作業

とてつもなく重労働で、心身共に疲弊する

本当に見つかるかどうか分からない

とにかく長年「私」という人間を生きてきた勘を働かせ

発破をしたり、つるはしをふりおろしたりしている

掘り出された「目的」には

今後の人生を豊かにする相当の価値があるものだから

危険を伴ってでもいいから掘り当てたい

キンキンと耳に響く金属音にこらえながら

時折自分の頭に落ちてくる岩をよけながら

泥と粉塵と汗まみれになりながら

余計な岩を外に運び　目的の欠片を背負いかごに入れ

よいしょよいしょと薄暗い坑道をあるく

その先に見える光を目指して