2016/11/12

今後20年もすれば、人間の書く文章が逆に「機械翻訳しやすい文章スタイル」に急速に収束するとカネゴン予言しちゃいます【デイリー予言とおれカネゴン】。

機械翻訳でエラーを起こしやすい複雑な構文や否定表現は排除され、気取った言い回しや慣用表現も軒並みすたれたりして。

しかし本当の問題は、深刻なコミュニケーションエラーを引き起こす質の低いビジネス文書やメールを大量に書いていることに気付かない、世のシニアたちなんではなかろうか【シニア認定おれカネゴン】。

世にはびこる「機械翻訳なんてダメだよ」「人工知能なんて嫌いだ」「機械学習は非人間的だ」などの言説をよくよくたどると、実はたいてい「オレが言いたいこともわかってくんないような」がその前にこっそり付いている。

こうしたシニアたちとお客さんとして付き合わなければならない人々は、文章の行間や顔色や隠された意図を読み取るなどの非常に高度かつ不要な労働無償で強いられることが多い。

残念なことにほとんどの場合、シニアたちは仕事などしておらず、シニアたちのプアなコミュニケーションによる膨大な損失を、隠れたコミュニケーションコストとして下請けや部下に無償で負担させていることでやっと仕事が成り立っていたりなんかする。

こうしたコストを請求書に正しく盛り込むとなぜか激怒されることが多いので、現実ではたいてい別の項目として付けざるをえない。

これによる社会的コストの負担は、年間国家予算の半分もしくは日本における1日あたりの石油消費量の半分を占めているとカネゴンの中でだけ見積もられています。

そんな超高度な徒労を機械にさせたりなんかしたら、機械がとってもかわいそう。

したがって、1.こうしたシニアたちの文章の質を「機械翻訳にかかりやすくする」形で容赦なく改善・再教育するか、2.シニアたちの世代交代を人工的に早めることこそが、機械翻訳の品質向上の特効薬になると思う【涅槃で会えるおれカネゴン】。

仮にこの特効薬を実践してみれば、今のレベルの機械翻訳でもびっくりするほど訳文の品質が向上することに驚くでありましょう。カネゴン別に試してないので悪しからず。

実はたいていの問題は、人間が機械に合わせる方がうまくいくとカネゴン思っています。

自動車の運転免許取得や子どもがゲームに習熟するさまを見れば誰でもわかるように、人間が機械に合わせることは昔からバリバリ行われているどころか人間の本能に根ざしていると言ってもよいくらいなので、人間が機械に合わせることが非人間的とはとても思えません。

似たような話: 日本の銀行はものすごいコストと人月を投入して自社バンキングシステムを構築したり統合したり大失敗したりしているのだけど、実はバンキングシステムには非常によくできた一般性の高いパッケージが既にあり、それを素直に導入すればコストは激減するのだそうだ。コストを押し上げているのは、ただひたすらシニアたちの「今の業務を変えたくないからカスタマイズしろ」というわがままだったりする。国家予算の半分と見積もった根拠は以上です。

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