2017/07/08

最初からまとめるつもりなしで書きます【問われて名乗るもおれカネゴン】

カネゴンは、たとえて言うならサッカーのオフサイドを理解できるようになるよりも、オフサイドなどという概念がなくてもいいようにルールを改訂してしまう方が好きじゃ【ハキハキ言うのがおれカネゴン】

たとえばそのために、グラウンドを水平にするのではなく、ゴールに近いほどグラウンドに傾斜をつけ、横からの断面図をゆるめの懸垂曲線にしてしまえばいいのではないかと

バスケットボールというスポーツのユニークな点は、毎年のようにルールを改良することを最初から義務付けているという点

このように自己改造的なスポーツ体系をカネゴンほかに知らないのだけど、これってかなりすごいことなのでは

できればルールを団体役員が奥の院で決めるのではなく、GitHubリポジトリに置いて誰でもプルリクかけられるようになったらさらによいのにと思ったりしてしまう

科学や法律や条例や社則や聖書やクルアーンや大蔵経などが自らを体系と名乗るのであれば、そうやって自己改造を取り込まなければ1000年経っても天動説のまま計算し続けるみたいなことになったりしないだろうか

いいお巡りとは死んだお巡りであるのと同様、いい体系とは死んだ体系だけだったりする

プロテスタントみたいな派手な仕様変更は犠牲が大きすぎるので、申命記あたりのどえらく細かいルールにプルリクかけるところから始めるのがよいのかも

大きな体系を一発で完成させられる人間などいるはずがない

体系をロックして書き換え不能にしてしまうと、拡張のためにはフォークするしかなくなってしまうため、中核派や革マル派みたいに無数の宗派に分裂するのはもう必然

ユダヤ教は旧約聖書という体系をロックする代わりに、タルムードという書き換え可能なライブラリを設置してそこに旧約聖書を継承することによって、宗派の分裂を防いでいる

有名な話だけど、タルムードの最初の1ページは空白になっていて、読んだ者がそこに書き加えることが義務付けられている

問題はタルムード自体がトラック一台分という巨大なライブラリかつ(判例の)データストアに成長してしまっているため、リファクタリングが実に困難になっている点

Minixに飽き足らない者がLinuxを作ったように、そろそろオープンなリポジトリに置かれた信仰体系というものを構築してもよいのではないかと

目玉の数が十分なら、バグはこわくないと誰かが言ってた気がする

あとは読んで面白い体系にできるかどうかがポイント

無矛盾な体系は必ず不完全であり、完全な体系は機能が貧弱過ぎるという問題は永遠に避けられない以上、むしろ信仰体系には絶妙かつ抱腹絶倒な矛盾をわかりにくい形でしのばせておけば、シェークスピアやドストエフスキーや虚淵玄みたいな物語作家がそれを元に勝手に面白い話をプルリクしてくれるはず

絶妙な矛盾の混入、それこそが信仰体系の設計者としての腕の見せどころ

人間が設計したのではありがたみがないというのであれば、人間にカウントしてもらっていないカネゴンがお引き受けいたしましょう【人類以外のおれカネゴン】

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