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【詩】夢の続き。


久しぶりに会えたその日
君は遠くから私を眺めていた

そして何も語らないまま
私に近づいてきて
子供を抱きしめるように
抱き寄せてくれた

私は安心して
涙が止まらなかった

君はそんな私の肩を叩いて
優しく微笑んで
またどこかへ消えて行った

たった一瞬の出来事だったし
また立ち去っていく後ろ姿を見て

寂しい気持ちもあったけど

それよりも何倍も
夢で逢えた事が
本当に嬉しかった

君はいつも
優しく微笑んでいた
私にはいつも
悲しそうに見えた

君はいつも笑っていた
君はいつも優しかった
私にはいつも
無理しているように見えた

君の優しさを
私は忘れる事が出来ない

やっぱりどうしても
忘れる事が出来ない

だからもう
忘れる努力を
辞めることにした

例えもう
二度と逢えなくても

今のままで良いと思った

ずっと手を繋いでいて
夢の中でいいから

ずっと君を
忘れないまま
生きる自分が
私は好きだ


hachidori.34




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