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2024 ガールズケイリン GI オールガールズクラシック 決勝回顧

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

久留米競輪場でのガールズケイリン「GI オールガールズクラシック」
4月28日に「決勝」行われました。
かるく振り返ってみようと思います。


決勝ふりかえり~貫録タップリ完全優勝!~

結果成績

1着 ①児玉碧衣 [まくり]
2着 ②吉川美穂(和歌山) [マーク]
3着 ③尾崎睦(神奈川)

例によって「誰も逃げたくはない」スローペースが続き、
「よ~いドン!」の最終周ホームストレッチで
小林莉子選手(東京)が“逃がされる”展開。

自分のタイミングを見計らっていた児玉碧衣選手は
最終2コーナー 5番手の位置からまくり発進。
最終周ホームで2番手の位置がとれていた
久米詩選手(静岡)と3番手の尾崎睦選手のまくりを
大外からねじ伏せる まくり で完勝!

3連勝の「完全優勝」で2代目のオールガールズクラシック覇者に。
2着は終始 児玉選手 をマークし続けた吉川美穂選手。
自力でまくりにいった尾崎睦選手が3着に入りました。


『地元のGIでグランプリ出場を決められたのは嬉しい』

「スタート牽制はあそこまで入るとは思わなかったし、我慢比べだった。詩が上がってきて、真緒も下げる形になって、カマシも自分の頭の中にはあった。でも、後ろには連日、伸びていた吉川さんがいたので、1周行ったら抜かれるなと思い、捲り勝負に切り替えた」

netkeirin『【オールガールズクラシック】決めたぞ児玉碧衣! 地元GIでGP一番乗り!』より引用

全員がスタートを決めて誘導員の後ろをとりたくない思いが交錯し、
スタートから男子の競輪なみの“スタートけん制”が入りました。

その展開のなかで冷静に組み立てを考えて、
「まくり勝負」に徹したからこその“大外まくり快勝”

今大会はパリ五輪が近いということもあり、
佐藤水菜選手(神奈川)らトラック競技組が不在
だからこそ「地元で優勝して当たり前」という下馬評が
プレッシャーになりそうな状況でしたが、
それをはねのけて【ガールズ女王の意地】を見せつけました。

貫録タップリの完全優勝で
【ガールズケイリングランプリ】の出場権もゲット
気持ち的にはラクになるでしょうが、
余裕を持ちすぎて成績が伸び悩まないように、
今後のレースもしっかり人気に応え続けてほしいですね。


「勝つこと」に固辞しすぎていないだろうか?
“魅せる”ことも意識したレースを

敗れた選手たちから軒並み聞かれたコメントが
『スタートをとりたくなかった』

スタートをとって誘導員の後ろにつくことで、
勝負どころで後方からあがってくる選手がいなかったときに
自分が先行しなければならない=【逃がされる】展開になり、
後方からのまくりに沈んで敗れることが往々にして予想できるからです。

もちろん「勝つこと」を考えれば、
誰もがみなスタートをとりたくないはず。
しかしレースである以上、誰かが先行しなければ“試合は始まりません”

ガールズケイリンのビッグレースでは“勝負”を固辞しすぎて
レースを“魅せる”部分が失われてきているような気がします。

結果論でしかないですが、ビッグレースでも【先行主体】を崩さない
奥井迪選手(東京)や日野未来選手(奈良)が決勝にいたら、
もう少し“流れる”展開になっていたかもしれません。

ガールズケイリングランプリの出場権がかかる大一番ですが、
レースとしての「スケールの大きさ」は失われてほしくありません。

「もう少し考えてレースをしてほしい」。
個人的にはモヤモヤ感が残った決勝となりました。


アンダーカードも充実した結果に

前半1~6Rで行われたグループレースは
今年も充実した内容となりました。

松本詩乃選手(東京)のうれしいキャリア初優勝あり、
高木佑真選手(神奈川)の久々の優勝あり、
竹野百香選手(三重)のグループレース連覇あり。

トップ選手が本戦に回ったことで
スポットライトが当たった選手も多くいたので、
「アンダーカード」のグループレース開催は成功だったと思います。

今回トップ選手がそろった大会を経験したことで
来年以降「アンダーカード」で出た選手が「本戦」に出場できるよう、
今回の経験をモチベーションにして
今後の開催での活躍を期待したいと思います。


次なるガールズGIは「パールカップ」!

次回ガールズケイリンのGIレースは。
6月11日~13日まで岸和田競輪場「パールカップ」が開催予定。
男子の「高松宮記念杯競輪」と同時開催で行われ、
この大会でも優勝者はガールズケイリングランプリ出場権をゲット

梅雨どきなので雨が不安視されますが、
雨中を切り裂く熱戦に期待しましょう。

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