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2022 GI 競輪祭 My Pick Up~最終日「決勝」回顧~

みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。

小倉競輪場「GI 競輪祭」は昨日26日に「決勝」が行われました。
さっそく振り返っていきましょう!

「獲らないといけない」番手で獲った!

着順成績

1着 ④新山響平(青森) [捲り]
2着 ②郡司浩平(神奈川) [捲り]
3着 ⑥小原太樹(神奈川)

残り2周2コーナーで後方から積極果敢に仕掛けた北日本勢。
坂井洋選手(栃木)・平原康多(埼玉)の関東コンビが
北日本ラインに飛びつこうとするも、
新山選手が間髪入れずに最終周2コーナーから自力発進

そのスピード守澤太志選手(秋田)はついていけず
郡司選手も追走が精いっぱい

「獲らないといけない」4車ラインの番手
新山選手が1着でゴールを駆け抜け、
自身初のGI制覇&S級S班入りをつかみとりました。


『感謝の気持ちで頭が上がらない。』

この優勝はラインのおかげ。新田さん、守澤さん、成田さんに感謝の気持ちで頭が上がらない。

 本当なら自分が前なのに、本気で獲ることを考えたら新田さんの後ろが一番優勝の確率が高いと思って、自分の気持ちを伝えて番手を回らせてもらった。位置取りから何から本当におんぶに抱っこで僕は番手から出ただけ。新田さんの頑張りを無駄にしないのが、僕の最低限やるべきことだった。

netkeirin『【競輪祭】初タイトルの新山響平「感謝の気持ちで頭上がらない」
/決勝1着〜3着レース後コメント』より引用

富山競輪「GIII 富山湾カップ」決勝回顧でも書きましたが、
競輪自分が頑張り続けることで
ラインの仲間が勝ったときは喜びが大きくなり、
逆にラインの仲間が頑張ってくれることで
自分の勝利が得られることができます。

これまで北日本ラインの先頭仲間の勝利のため
ラインをけん引してきた新山選手が、
初めて先輩たちに『おんぶに抱っこ』
自分の勝利を優先させました。

それもひとえに「自分が頑張り続けた」から。
それを先輩たちもわかっていたからこそ、
新田選手がラインの先頭役を買って出て、
守澤選手と成田選手が3・4番手を固める
強固なラインが出来上がったのだと思います。

自力に転じたときのダッシュ力はものすごかったですね。
S級S班の守澤選手が離れてしまうほどのスピード力で
ゴールまでは無我夢中でペダルを踏み続けたのでしょう。

昨年の競輪祭決勝では先行勝負も同期の吉田拓矢選手に差され、
2着でGI制覇は逃すどころか、
同期に初GI&S級S班一番乗りをされてしまう
とても悔しい結果を味わっていました。

あれから1年。
先輩たちのチカラを借りて、昨年のリベンジを達成
来年からはGIウィナー&S級S班としての戦いが待っています。

先行主体で立ち回る新山選手のスピード力
来年も大いに期待したいです!


新山のスピード力に完敗だった別線

2着 郡司浩平

 後ろ攻めだけは避けたかった。新田さんが後ろになって赤板で来なかった時点で一発スピードに乗せてカマして来るなと思っていました。

 結果論だけど、(最終)ホームで成田さんや、平原さん、守澤さんがやり合っているのを見てしまったのがいけなかった。あそこで詰まっていたので1コーナーからだと苦しいけど、行っていれば新山の後ろに入れていたと思うので。

netkeirin『【競輪祭】初タイトルの新山響平「感謝の気持ちで頭上がらない」
/決勝1着〜3着レース後コメント』より引用

今大会状態のよかった郡司選手でさえも
新山選手のダッシュ&スピードにはついていけませんでした

本人も振り返っていましたが、
前の様子を見すぎたのが追走できない要因に…。
早めに仕掛けていれば、また違った展開になっていたかも。

関東コンビは北日本勢の内で粘ろうとするも不発に終わりました。
GIIIくらいならスンナリさばけたかもしれませんが、
これは競輪界最高峰のGIレース、なおかつ決勝戦。
そう簡単に事は運びませんよね。

ただ坂井選手のスピードも来年のグレードレース戦線で
関東勢の大きな武器になりそうですし、
坂井選手と同県の眞杉匠選手とともに
来年の関東勢逆襲の新たな主役候補
名乗りをあげた今大会になったと思います。


KEIRINグランプリ2022&2023年S級S班メンバー決定!

競輪祭決勝の結果を受けて、2023年のS級S班
KEIRINグランプリ2022の出場メンバーが決定しました。

  1.  古性優作 (大阪・100期・2年連続2回目)

  2.  脇本雄太 (福井・94期・2年ぶり4回目)

  3.  新田祐大 (福島・90期・2年ぶり9回目)

  4.  松浦悠士 (広島・98期・4年連続4回目)

  5.  郡司浩平 (神奈川・99期・4年連続4回目)

  6.  佐藤慎太郎 (福島・78期・4年連続5回目)

  7.  平原康多 (埼玉・87期・10年連続13回目)

  8.  守澤太志 (秋田・96期・3年連続3回目)

  9.  新山響平 (青森・107期・初)

()内の回数はS級S班在籍回数

東京五輪トラック競技日本代表の影響で
昨年は競輪で思うような成績を残せず、
今年はS級1班だった脇本雄太選手と新田祐大選手が
2年ぶりに競輪最高峰のランクへ復帰。

清水裕友選手は4年守り続けたS班の座を明け渡し、
宿口陽一選手(埼玉)と吉田拓矢選手は
わずか1年でS班の大きな壁に跳ね返されました。

競輪最高峰のランクだからこそ
守り続けることに大きな価値がありますし、
S班に入ること自体が大きな栄誉となります。

平原選手の10年連続S級S班
文字通り【表彰モノ】の名誉といっていいでしょう。

果たして年末の大一番はどんな展開が待っているのか。
KEIRINグランプリ2022
12月30日神奈川県の平塚競輪場で行われます。

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