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爆速売れる文章術

文章で使える心理学

1、私たちは文章を読むとき、第一印象(最初に触れた単語)に大きな影響を受けます。
これは「プライマシー効果(初頭効果)」と呼ばれる心理効果です。
プライマシー効果
たとえば、ブログやメルマガなどのタイトル(件名)で興味を引くことができれば、「プライマシー効果」として、印象に強く残り、本文の精読率がアップします。
逆に、タイトル(件名)で興味を持ってもらえなければ、本文を読んでもらえず、存在しないことと同じになってしまいます。私も50以上のタイトル案の中から、「これしかない!」と決めることがあります。
あなたの文章の第一印象を、読み手はどう感じますか?
「プライマシー効果」だけでも十分に効果的ですが、次の「リーセンシー効果」と組み合せることで、あなたの文章はさらに強力になります。
2、リーセンシー効果(最新効果/親近効果)
私たちは、最新の情報(最後に触れた情報)からも影響を受けやすい(記憶しやすい/思い出しやすい)という特性があります。これを「リーセンシー効果(最新効果/親近効果)」といいます。
たとえば、コンビニのレジで会計するとき、レジの前にガムが置いてあり、なんとなく買ってしまった経験はありませんか?これも「リーセンシー効果」を活用したものです。
SNS投稿などで、文章の最後にちょっとしたオチをもってくると、いいね!やコメント数が増え、ブログの最後に行動を促すひと言 (※ベイビーステップ)があることで、読んで終わりにならない、読み手の行動につながる文章になります。あなたの文章の読み終わりを、読み手はどう感じますか?
応用として、あなたが仕事交渉のメールを出すときに、「プライマシー効果」「リーセンシー効果」の組み合わせを意識してみると、コミュニケーションは驚くほどスムーズになります。
冒頭で、結論や要件を端的に伝えます(プライマシー効果)。そして、最後に、要件や依頼する内容を整理し、まとめて伝えます(リーセンシー効果)。
それだけで、仮に長文であっても伝わる文章になり、さらに相手から見たあなたの印象は「デキる人」になるので、交渉も順調に進んでいきます。

3、「見出し効果」
これは心理効果ではありませんが、文章が長くなるときには、必ず「見出し」を設けましょう。書き手は隅々までじっくりと読んでほしい、読むはずだ、と思っていますが、読み方は人それぞれだからです。
理想は「見出しだけを読んでも、6割くらいの内容が“なんとなく”わかる」ことです。忙しい現代人は文章をじっくり読む習慣がなくなってきています。だから、見出しだけである程度の内容が理解できれば効率的ですし、価値を感じれば、最初に戻ってじっくり読み直してもらえるものです。
また見出しには、次の3つの効果があります。
1 読み手が要約した情報を最短時間で手に入れることができる
2 読み手の読むリズムができる(見出しが文字を読み続けるための箸休めになる)
3 書き手の頭の中が整理される(書き手の理解以上に読み手は絶対に理解できない)
あなた文章には、本文を読み飛ばしてもある程度理解できる見出しが
ありますか?

4、ハロー効果
ハロー効果の例としてわかりやすいのが、インフルエンサー。あなたも有名人がオススメしている商品を購入したことがあるかもしれません。購買行動に「ロコミ」が大きく影響することからも、その効果がうかがえます。たとえば、興味がなかった人や本も、「NHKの番組で特集」、さらに「東大生にいちばん読まれた本」と言われれば、権威の力で説得力が増し、たちどころに前のめりになることがあります。
そういった権威の力がない場合でも、ほんの少し具体的に書く意識を持つと、あなたの文章は説得力を増します。
実は、抽象的なことは、書くのが楽なのです。だから、意識しないと、思わず「抽象的な表現」に流れてしまいます。「なぜ?」「つまり?」「ということは?」と、自分の文章にツッコミを入れて、具体的にするクセを身につけると、文章説得力は日常的に磨かれていきます。
あなたの文章には、読み手の「?」に答える説得力がありますか?

5、ツァイガルニック効果
「続きはCMのあとで!」と言われ、CMの後が気になって思わず見てしまった、という人は多いと思います。これは、「ツァイガルニック効果」が活用されている典型的な例です。人は完成されたものより、未完成のものに興味をひかれます。未解決の謎は、その解決策を求める人間の基本的な本能(好奇心)を刺激するともいえます。ポイントポイントで、次を読みたくなるような「謎」をつくり、最後までリズムよく読んでもらう工夫をしてみましょう。その文章、次を読みたくなりますか?文章を書くとき、この問いを意識してみてください。

100点の文章は必要ない
「文章は得意ですか?」とアンケートで質問すると8~9割くらいの人が、文章は苦手だと答えます。その理由を突っ込んで聞いていくと、100点の文章を目指す完璧主義が、その苦手意識を作っている大きな理由であることがわかりました。100点を目指さないでください。文章に完璧はありません。準備万端になってから書こうとせず、まず先に書いてみる。すると、準備が整い、書きたいことが明確になってきます。
「完璧」という見えない敵と戦わず、いますぐ書き始めることが大切です。
「30%の完成度でOK!」と、自分自身に許可を出してあげてください。そして、肩の力を抜きながら、まずは書き終える。


SNS に投稿する文章に悩まれている方は多いです。
売り込みや紹介だけの投稿では、日に日に飽きられ、見られなくなってしまうのは明らか。夢中で読んでもらる投稿を継続して配信したいけど、正直、大変……。そんなときにはこれら5パターンの中から気に入ったものを選び、少し手を加えて、SNSにアップすればいいだけ。SNS 投稿のストレスがすっかりなくなるどころか、5つのバリエーションから選べる楽しさで、投稿モチベーションが引き上がります。
時間の目安は、3~5分。肩の力を抜いて、気軽に楽しみながら遊んでみてください。

とっておきの5つの質問

頭の良い方だと、質問同士の関係性・関連性まで考えてしまいます。しかし、それぞれ別々の質問だと思って考えていった方が、最終的におもしろい文章になりますので、いい意味でテキトーに取り組んでください。「題材」がないと考えにくいと思いますので、練習として、あなたが好きな映画・ドラマ・本・漫画・食べ物など、「あなたが好きなもの」を友人にお勧めするイメージで、思いついたことを書き留めていきましょう。

1、伝えたい1つのことば[結論・確信・信念]
あなたが伝えたいことはズバリ
相手に「これだ!」と思ってもらえることは、
あなたのゆずれないポリシーは・

2、 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
相手が「そうそう/すごい!/へえ」と、うなずくこと
あなたが何かにぶつかり、迷ったこと(葛藤)
相手が興味をもってくれそうな、あなたに起こった嬉しかったこと、驚いたこと、気になったこと


3 、気づきは? [気づき・発見・知識・情報]
あなたが、ふと気がついたこと
相手のためになる、あなたが学んだこと
相手が知ると得する/自慢したくなること

4 、感情を言葉にすると? [叫び・つぶやき・ぼやき]
あなたが思わず叫びたいこと
相手がぽろっと言ってしまいそうなこと
あなたの心の声

5 、最後にひと言あるとしたら? [行動・問いかけ・オチ・ぶっちゃけ]
相手にしてほしい行動/問いかけがあるとしたら
ひと言つけ加えるとしたら
本音の本音を言ってしまうと

SNS投稿の必勝5パターン

5つの質問に答えることで、文章のパーツができました。
あとは、それらのパーツを組み合せながら、SNS 投稿の文章にしていきます。各パターンは、「とっておきの5つの質問」を次のように組み合せると完成します。では、事例と合わせて一気に解説していきます。

パーツの文章化


パターン1:結論展開型
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
質問3 気づきは?[気づき・発見・知識・情報]
・特徴 -
結論を先に伝えるパターン。結論に至るきっかけのストーリーがある
ことで、あなたの気づきが相手に届きやすくなる。冒頭の結論を、最
後にあなたの気づきとして言い換えることで、より伝わりやすくなる。

パターン2:感情巻き込み型
質問4 感情を言葉にすると? [叫び・つぶやき・ぼやき]
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
・特徴
感情から伝えるパターン。その感情に至るきっかけのストーリーがあ
ることで、その後に続く結論の説得力が増す。冒頭のエモーショナル
な感情と、最後のロジカルな結論の対比で印象に残りやすい。


パターン3:主張つっぱり型
質問3 気づきは?[気づき・発見・知識・情報]
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
質問4 感情を言葉にすると?[叫び・つぶやき・ぼやき ]
・特徵
気づきから伝えるパターン。気づきをそのまま結論につなげ、最後は、
感情の声で相手に響かせることで、多少論理的に整っていなくても、
つっぱり通せる力強さがある。

パターン4:キャラ展開型
質問5 最後にひと言あるとしたら?[行動・問いかけ・オチ・ぶっちゃけ]
質問3気づきは? [気づき・発見・知識・情報]
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
・特徴
素直なひと言から伝えるパターン。そこから気づき→きっかけと展開
し、最後に結論を伝えることで、あなたのキャラや個性を活かしなが
ら相手に届けることができる。

パターン5:共感ストーリー型
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
質問3 気づきは? [気づき・発見・知識・情報]
質問1 伝えたい1つのことは?[結論・確信・信念]
質問4 感情を言葉にすると?[叫び・つぶやき・ぼやき ]
質問5 最後にひと言あるとしたら?[行動・問いかけオチ・ぶっちゃけ]
特徴
共感されるきっかけから伝えるパターン。そこから気づき→結論と展
開し、最後に感情からオチにつなげていく。最後にひと言のオチがあ
ると、読み心地がよく、いいね!やコメントが増えやすくなる。


こういった順番に並び替えていきながら、気に入ったパターンをピックアップしてみましょう。そして、それぞれのパーツを馴染ませながら、ひとつの文章にしていくと、あっと間にあなたのSNS投稿が出来上がります。
上記の5パターン以外の組み合せも、もちろんありますが、まずは型から入ることをお勧めします。
試せば試すほど、型がなくても自然に書けるようになっていきますので、面倒に感じたり、窮屈に思うこともあるかもしれませんが、まずは3回試してみてください。


次に、質問の答えを組み合わせた文章を紹介しています。

パターン1:結論展開型
質問1 伝えたい1つのことは?[結論・確信・信念]
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメント
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
amazon プライムで観たい映画を見つけて、時間がないのに思わず観てしまった
質問3 気づきは? [気づき・発見・知識・情報]
ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使える
・文章化
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメントなんです。amazonプライムでマトリックスと目が合って、時間がないのに思わず観てしまったのですが、実は、マトリックスだけではなく、ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使えることに気づいてしまいました! ...……こういった切り口で

パターン2:感情巻き込み型
質問4 感情を言葉にすると? [ 叫び・つぶやき・ぼやき ]
「マトリックス、まずスゲーッ! 文章のヒント満載!」
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
amazon プライムで観たい映画を見つけて、
時間がないのに思わず観てしまった
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメント
・文章化
「マトリックス、まずスゲーッ! 文章のヒント満載!」amazon プライムで時間がないのに思わずマトリックスを観てしまいました。だが、今回は自分の意志の弱さをほめてあげたい。いや~、観てよかった。
なぜなら、マトリックスが、文章の教材になるエンターテイメンだと確信できたからです・

パターン3:主張つっぱり型
質問3 気づきは?[気づき・発見・知識・情報 ]
ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には
共通の法則があり、文章にもそのまま使える
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメント
質問4 感情を言葉にすると? [ 叫び・つぶやき・ぼやき]
「マトリックス、まずスゲーッ! 文章のヒント満載!」
・文章化
ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使えるって知っていましたか?その視点で考えてみると、マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメントなんです。
「マトリックス、まずスゲーッ! 文章のヒント満載!」


「何を書こうか?」と漠然とした質問を自分に投げかけるよりも、「とっておきの5つの質問」のような具体的な小さな質問を持っておくと、発想が浮かびやすくなります。そして、パッと思いついたことは、同じようにパッと消えてなくなり思い出せなくなってしまいますので、思いついたときにスマホなどにメモしておく習慣をつけてください。そういった日頃からのメモは、最高のネタ帳になり、机に向かったときにスラスラと書けるようになります。また、まったく関連なく書いたメモのアイデアが、ひとつにまとまったときに化学反応が起こり、面白い投稿になることも多いです。


パターン4:キャラ展開型
質問5 最後にひと言あるとしたら?[行動・問いオチ・ぶっちゃけ]
「どこが仕事に役立つだろう?」と自分に問いかけると遊びも学びになる
質問3 気づきは? [ 気づき・発見・知識・情報]
ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使える
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
amazon プライムで観たい映画を見つけて、時間がないのに思わず観てしまった
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメントだ
・文章化
「どこが仕事に役立つだろう?」と自分に問いかけると遊びも学びになりますよね。その問いかけで昨日は、ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使えること
に気がつきました。amazonプライムでマトリックスを見つけて、時間がないのに思わず観てしまったことがきっかけで、「マトリックスは文章の教材になるエンターテイメントだ」という結論に至った詳細は、こちら(ブログ)からどうぞ!

パターン5:共感ストーリー型
質問2 きっかけは? [共感・葛藤・ニュース]
amazon プライムで観たい映画を見つけて、時間がないのに思わず観てしまった
質問3 気づきは?気づき・発見・知識・情報]
ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使える
質問1 伝えたい1つのことは? [結論・確信・信念]
マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメントだ
質問4 感情を言葉にすると? [叫び・つぶやき・ぼやき]
「マトリックス、まぢスゲーッ! 文章のヒント満載!」
質問5 最後にひと言あるとしたら? [ 行動・問いオチ・ぶっちゃけ]
「どこが仕事に役立つだろう?」と自分に問いかけると遊びも学びになる
・文章化
amazon プライムで、観たい映画を見つけて、時間がないのに思わず観てしまうことないですか?(私はしょっちゅう.……)今日、4回目のマトリックスを観て、ハリウッドのヒット映画の物語構成(ストーリー)には共通の法則があり、文章にもそのまま使えることがわかってしまったんです。ひと言で言ってしまえば、マトリックスは、文章の教材になるエンターテイメント!「マトリックス、まずスゲーッ! 文章のヒント満載!」「どこが仕事に役立つだろう?」と自分に問いかけると遊びも学びになるものですね。

文章を変えずに読まれるようになる、たったひとつの方法
あなたの配信する情報が読まれ、影響力を持つためには、「誰に」「何を」「継続」して伝えるか、という3つの要素を明確にすることが重要です。
「誰に」×「何を」×「継続」=あなたの情報配信の影響力
掛け算なので、どれかひとつの要素だけでも明確にしていけば、「あなたの情報配信の影響力」は高まります。
ここからは、「誰に伝えるか(ターゲット設定)」について、掘り下げていきます。

あなたは「誰に向けて情報配信をしていますか?


「知識の深さ」と「人口」の関係は、反比例のようになります。情報(コンテンツ)の内容を深めていくと、それを求める人は比例して減っていきます。つまり、あなたが専門的な情報配信をすればするほど、それを求める人は、反比例に減っていきます。一方で、深い知識を求める人からは、強い共感を得やすくなります。あなたの情報(コンテンツ)を、より多くの人に届けようと思ったとき、あなたがその道のプロフェッショナルであるほど、気をつけなければならないポイントがあります。
それは、「届ける相手(ターゲット)」と「届ける情報(コンテンツ)」のミスマッチです。多くの人に情報を届けたいのに、自分にとっての当たり前が深まり、専門的になっていることに気づかないまま情報配信を続けていると「どうしてわかってくれないんだ」というジレンマが起こります。
情報配信を続けていくと、「こんなこと当たり前すぎて書くのが恥ずかしい」といった感情になることもありますが、あなたにとっての当たり前が、相手にとっての当たり前とは限りません。むしろ、その逆、あなたの当たり前が相手の宝物になることの方が多いでしょう。
情報の深さ(専門的か入門的)に合わせた、適切な読み手にあなたの情報を届ければ、文章を変えずに読まれるようになります。
多くの人に、広く情報を届けたい
→小学生でもわかる入門的な、あるいはわかりやすい情報配信
限られた人に、深く情報を届けたい
→プロだからこと知る専門的な情報配信

読み手と書き手のミスマッチ事例
分かりやすく見比べていただくために、行動経済学の「プロスペクト理論」について、「専門的な文章」と「入門用文章」を書いてみます。

専門的な文章
「プロスペクト理論」は、不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモ
デルである。行動経済学における代表的な成果としてよく知られて
いる。期待効用仮説に対して、心理学に基づく現実的な理論として、1979年にダニエル・カーネマンとエイモストベルスキーによって展開された。カーネマンは2002年、ノーベル経済学賞を受賞している。人は参照基準点と比べた損得を判断基準とし、同額の儲けと損を比較すると2倍以上損失を嫌うという「損失回避」の実験も有名。(Wikipedia の文章をベースに加筆)

入門用文章
先日、ポケットに入れていた千円を失くしました(損失)。ちくしょー。次の日、別のジャケットのポッケから、千円が出てきました(利得)。やった!しかし、ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学の「プロスペクト理論」によれば、それでは感情の埋め合わせはできません。なぜなら、痛み(損失)は、快楽(利得)の2~2.5倍の心理的
ダメージがあるので、次の日に2千円~2千500円を見つけてはじめて、千円を亡くしたショックを補えるからです。損失を大きく見積もって、それを避けようとすることを「損失回避」と言いますが、シンプルにひと言にすれば「人は得をするより損をしたくない」ということですね。

行動経済学をまったく知らない人に専門的な文章でアプローチすれば、おそらく、1行目で離脱してしまいます。
逆に、十分知識のある専門家に入門用文章でアプローチすれば、コミュニケーションが断絶してしまうかもしれません。
マーケティングに話がそれた余談ですが、「シーブリーズ(制汗剤)」は、2007年頃、売上不振に陥っていましたが、商品自体を大きく変えることなく、売上げ8倍のV字回復に成功しました。その成功要因は、届ける相手(メインターゲット)を、マリンスポーツで汗をかく男性から、女子高生に変更したことでした。

お気づきですか?あなたは、すでに文章上達の好循環に入っています。なぜなら、ここまでの3章でご紹介してきた内容を、ほんの少し取り入れるだけでも、あなたの文章変化に周りの人は驚き、その反応は、あなたが文章を書くことを楽しくさせるからです。ここからは、ブログやメルマガなど、ある程度の文章量がある記事をス
ラスラと書けるようになる「文章作成テンプレート」で、さらに一歩踏み込んでいきましょう。安心してください。
①オープニング(つかみ)
読み手に安心して文章を読み進めてもらうための本文に関係する、冗談や話題、ニュース、YESセットは?
②テーマ(主題)
これから書いていくことは・・・
伝えるテーマ(主題)をひとつの言葉にすると?
③ベネフィット(読み手が得すること)
なぜ、これを読むと読み手が喜ぶかというと・・・
→この内容を知ることで、読み手が得することは?
④ポイント(結論)
私が言いたことはズバリ・・・
→結論(意見・持論・主張)を、ひと言でいうと?
⑤エピソード (理由・事例・背景)
そう考えるようになった背景(理由) をお伝えすると・・・
ポイント(結論)に至ったエピソード(理由・事例・背景)は?

⑥コンテンツ(役立つ情報)
重要なポイントを3つに絞ってお伝えする・・・
ポイント(結論)について、具体的な3つを伝えるとすると?
ひとつ目/二つ目/三つ目
⑦ポイント(結論)
結論としましては・・・
⑧ベネフィット(読み手が得すること)
つまり、あなた(読み手)は……という得をします。
⑨ベイビーステップ(はじめの一歩)
ベネフィットを得るために、読み手が努力せずにできることは・・・
「読んで終わり」にならない、読み手が簡単に起こせる行動は?

テンプレートに沿って文章全体の軸が出来てしまえば、あとは書きやすいところから手を加えていくだけで、あっという間にあなたの文章が完成します。全体像が見えない状態で、「1行目から書かなければ!」と気合いで文章に立ち向かおうとするのは、真っ暗な迷路を手探りで進むようなものなので、多くの時間と気力を失うことになります。あなたも人の心をググッとつかむ有益なコンテンツ記事が書けるようになります。ブログやメルマガなど、ある程度の文章量を書くときの強い味方として、ぜひあなたの武器のひとつにしてください。簡単に使いこなせます!

文章術テンプレート

[タイトル]
絵本で楽しくセルフイメージを高める方法

[オープニング(つかみ)]
他人と比べたり、認めてほしかったりすること、ありませんか?
[テーマ(主題)]
オススメの絵本『ぼくはなきました』

[ベネフィット(読み手が得すること)]
5分読んだだけで、子どもや自分を抱きしめたくなる

[ポイント(結論)]
自分の強みに気づき、セルフイメージが高まる絵本
[エピソード(理由・事例・背景)]
どうやって子どもに伝えたらいいのか?という不安

[コンテンツ(役立つ情報)]
①良いところに目を向ける視点を持つこと
②自分も他人も肯定すること
③自信を持つこと
[ポイント(結論)]
自分の強みに気づき、セルフイメージが高まる絵本

[ベネフィット(読み手が得すること)]
5分読んだだけで、子どもや自分を抱きしめたくなる
[ベイビーステップ(はじめの一歩)]
あなたのいいところ、ひとつ探してみませんか?
ブログタイトル
絵本で楽しくセルフイメージを高める方法
本文
「つい自分と周りの人を比べてしまう」「誰かに自分を認めてほしくなる」
なんてこと、ありませんか? 正直、私はよくあります。
そんな私の人には見せない心を知ってか知らずか、友人がオススメ
してくれた絵本を、今日はご紹介しますね。
『ぼくはなきました』
作:くすのきしげのり絵:石井聖岳
「友だちのいいところを見つけられるのは、あなたのいいところですよ」と先生に認められ、涙がでるほど喜びを感じた男の子が満面の笑みで家に帰る姿に、私も共感してウルウルした絵本です。たった5分ですが、読み終わったあと、きっとあなたもお子さんや自分を抱きしめてあげたくなりますよ。みんな違ってみんないい♪」
この絵本は、ひとりひとり異なる才能や能力があることを、やさしく教えてくれます。
そして、それが自分の中にすでにある強みに気づき、セルフイメージを高めることにつながります。
セルフイメージを高めるには、まず自分のいいところを見つける意識をもち、相手からの言葉を素直に受け入れること。シンプルで大切なことだけど、自分でも難しい。
「それをどうやって子どもに伝えたらいいのか?」
と、ずっと抱えていた漠然とした不安がこの絵本との出会いで、スーッと溶けていくようでした。この絵本を読んで、私は次の3つの大切さを、やさしい気持ちで考えさせられました。
①良いところに目を向ける視点を持つこと
②自分も他人も肯定すること
③自信を持つこと
ひとつひとつ書いていきますね。
①良いところに目を向ける視点を持つこと
「○○であって欲しい!」という、親ならだれもが願う子どもへ想い。その想いがときに、出来ていないことへの指摘や言葉になってしまいがちです。お母さんの言葉は、子どもの心に深く届きます。
だからこそ、私たち親が子どもの良さを、言葉で伝えてあげることが
大切なんだ。そう気づかされます。
②自分も他人も肯定すること
友だちやお母さんのいいところをたくさん見つけられるやさしい男の子。
だけど、自分のいいところは見つけられない。他者の良さを見つけるだけでなく、自分の長所にも目を向けることが大切。まずは、私が子どものよいところを1日ひとつ見つけようと思います。
③自信を持つこと
自分と同じ人は誰一人としていない。だから、みんな違ってみんないい!
今の自分を認め、その中に自分の長所や強みを見つけられるようになると、それが自信につながります。
その自信は、あなた自身やあなたのお子さんをもっと大好きにさせてくれます。
この絵本を読むことで視点が広がり、抵抗なく自分を俯かんして見ることができるようになりました。
そういった気持ちになれると、不思議と自分の中にすでにある強みと自然に出会えるようになり、セルフイメージをすっと高めることができるんですね。
1日5分の絵本習慣。
忙しい毎日のちょっとしたスキマ時間だけで、あなたもお子さんや
自分を抱きしめてあげたくなれるって、本当にコスパのいい癒やしです。
早速いま、あなたの良いところ、ひとつ探してみませんか?

以上、事例をご紹介しました。
事例では、以下の穴埋めした内容のいくつかのを、記事の「見出し」
にしています。
自分の強みに気づき、セルフイメージが高まる絵本
①良いところに目を向ける視点を持つこと
②自分も他人も肯定すること
③自信を持つこと
また、もっと文章量が多い場合でも、いや、多いからこそ、テンプレートによる文章の軸が、文章を書いていくガイドラインとして、力強く機能します。

すぐ売れるための8つのヒント


テンプレートを数回試してもらったあとで、次の8つのヒントをお読みいただくと、ワンランク上の活用ができるようになります。

ヒント1:「①オープニング(つかみ)」をはじめに書かない
読み進めてもらうために重要だけど、もっとも難しいのが、「①オープニング(つかみ)」。「文章は最初から書かなければならない」という思い込みを捨て、意図的に後回しにしましょう。なぜなら、全体像が見えてきた段階で、そこにつながるオープニングを考えたほうが、圧倒的にスムーズに文章が書けるようになるからです。このことを伝えただけで「オープニングをはじめに書かない、そして、文章はどこから書いてもいいと教えてもらったことで、文章を書くハードルが下がり、文章と気軽に付き合えるようになりました」という方もいらっしゃいます。

ヒント2:しつこい印象を残さない
「①ポイント(結論)」と「ベネフィット(得すること)」は、「④ポイント(結論)」と「③ベネフィット(得すること)」の繰り返しになりますが、まったく同じ文章にするという意味ではなく、伝える内容やニュアンスが同じだと捉えてください。まったく同じ文章を繰り返して、しつこい印象にならないように、言葉を換えたり、要約したり、ひとつにまとめることで読み心地のよい文章になります。

ヒント3:迷ったらひとつにまとめる
「③ベネフィット(得すること)」と「④ポイント(結論)」「⑦ポイント(結論)」と「⑧ベネフィット(得すること)」は別々にせず、ひとつにまとめてしまうことも多いです。
また、ベネフィット(得すること)とポイント(結論)を明確に分けられないこともありますので、思いついたことがベネフィットなのか、ポイントなのか、と迷ってしまう場合には、ひとつにまとめてください。

ヒント4:思いつかなければ、あっさり飛ばす
「5エピソード(理由・事例・背景)」が思いつかない場合は、あっさり飛ばしてください。この要素がなくても文章は流れていきます。文章の題材によっては、思いつきにくい、あるいは、ないほうが伝わりやすいこともありますので「絶対に入れなければ……」と重く考えるより、書きたいことが思いついたときに書く、くらいの気軽なスタンスで大丈夫です。


ヒント5:マジックナンバー3の法則
「⑥コンテンツ(役立つ情報)」がメインコンテンツになりますので、もっとも文章ボリュームが大きくなります(この部分で文章全体のボリュームを調整できる)。
重要なポイントを3つに絞って伝えることで、伝わりやすくなると同時に、書き手の頭も整理されていきます。書き手が理解する以上に、読み手は理解することができませんので、書き手の頭が整理されていることは大切です。何かを伝えるとき、具体例を3つ挙げると説得力が増します。なぜなら、2つだと乏しく、4つでは多すぎる3つを丁度よく感じる人間の心理傾向があるからです(マジックナンバー3の法則)。
2つしかない場合は、どちらか1つを2つに分解して3つにしたり、4つ5つある場合にはどれかを合体させて3つにするのも、ひとつの方法です。
また、読んでもらう工夫として、3つを書いたあとに、「さらに」「しかも」と、4つ目、5つ目を追加するというテクニカルな方法もあります。

ヒント6:最後の呼びかけ
「「ベイビーステップ」もとても大切です。
事例の文章では
「早速いま、あなたの良いところ、ひとつ探してみませんか?」
の一文をつけています。
このように、最後に読み手が簡単に起こせる行動を呼びかけているのといないでは、読み終わったあとの印象がまったく違います。さらに最後に
「今日ご紹介した絵本はこちら。「ぼくはなきました」(絵本の購入ページへのリンク)」
とすると、より丁寧な印象になり、もしこれがあなたの商品であれば、売上げにもつながります。

ヒント7:一貫性と統一感のあるストーリー構成
上級テクニックではありますが、最後の部分(⑦ポイント/⑧ベネフィット/⑨ベイビーステップ)で、①オープニングに関連することに触れると、最初と最後がつながり、一貫性と統一感のあるストーリー構成になります。
文章の最初で
「ここまでご紹介してきた内容を、ほんの少し取り入れるだけでも、あなたの文章変化に周りの人は驚き、その反応は、あなたが文章を書くことを楽しくさせます。」
と伝え、この章の最後にある締めの文章では、
「その小さな実践の先で、文章を書くことが、さらに楽しくなっているあなたが待っています。」
と、最初と最後をつなげています。


ヒント8:付せんを使ったワーク
書きやすい要素から1枚ずつ付せんに書き込んでいき、それらの付せんを最後に順番通りに並べると、ダイナミックな文章作成を体験できます。達成感があり、楽しく実践できるワークとして盛り上がります。


人を惹きつけるキャッチコピー


無料○○は受け取りましたか?、 世界に一つの○○、○○アンケート
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○○はおまかせ、こだわりの○○○○、丸わかり○○をお試しください、
あなたの○○を測定、○○大検証、
○○するときに参考になるまとめ 、今一番売れている○○ 、○○の取扱説明書、
○○のことなら、お任せください ○○の専門家〇〇番付、
○○ガイド元祖○○
○○の真髄、〇〇宣言上手な〇〇選び、いま話題の○○、基礎から学べる○○、○○プロジェクト、
○○ショック、行列必至の○○、○○する技術、トップクラスの〇〇、目指しているのは○○、
○○の必勝パターン、○○に先手を打つ、攻めるなら○○から、〇〇好きも納得、

安定感があり受け入れやすいキャッチコピー
○○に関する7つのルール、 ○○の達人、○○の科学、
○○のご質問いただきました 、○○をサポート、○○ハンドブック、
みんなの〇〇、選ばれる〇〇○○の定石、地元で評判の○○、○○のパイオニア、
○○集めました、夢を叶える○○、○○のレッスン、○○の物語、○○するための教科書、
○○塾、○○サミット、○○対策。○○白熱会議
○○に備える、○○に感謝、○○の方へのアドバイス
みんなに愛される○○、○○の心得、○○への第一歩、〇〇力を鍛える、○○の時代
○○プログラム、○○シリーズ、○○の未来、○○のキーポイント、○○生活
○○会議、○○上達指南、○○バリエーション、○○の育て方
○○の歩き方、○○をグレードアップ、○○の条件
好奇心を刺激する気づきを与えるキャッチコピー
なぜ、○○はハマるのか?、プロ顔負けの○○、
○○してみませんか?、世界一受けたい○○、○○虎の巻、
○○からあなたを守る、ずっと待っていた○○、○○のウソ? ホント、
○○の原点、○○できない本当の原因、
○○の光と影、30代からの〇〇、
次世代の○○、世界で勝てる○○、
知らないと損する○○、違いの分かる○○、
○○のコツ、うわさの○○、
○○とは?、やっぱり○○が好き、
○○の底力○○のミステリー、
○○×●●○○の成否のカギ、○○攻略法、
魔法の〇〇、胸を打つ〇〇、
○○の合理的な考え方、 ウソのようなホントの○○ 、○○改造計画、
転ばぬ先の〇〇○○で一番大切なこと、 ○○大冒険、
プロだけが知っている○○、 ○○のスイッチ、
これだけで○○あなたが主人公になる○○、 ○○はここが違う、
インパクトのあるキャッチコピー
○○円プレゼント、結果をたたき出す○○、
ラクして○○、○○をたった1日で身につける 、うなぎ登りの○○、
たちまち〇〇、○○のネタバラシをします 、非常識な〇〇、
○○の誘惑、幻の〇〇、○○の魔術、迫りくる○○、
とにかく○○がすごい!死んでも○○、
秘密の〇〇、ディープな○○、
〇〇にもほどがある、前人未到の○○、
○○ビッグバン、まるっとお得な○○、、
劇売れの○○、○○緊急案内、○○が新登場、変な○○、
爆発的な〇〇、すごい○○、
疾風怒濤の○○、ぶっちぎりの○○、
血肉沸き踊る〇〇、とにかく○○したい、
いとも簡単に○○できる、ケタ違いの○○、史上初の○○、

悪用厳禁 !
人を洗脳する文章のつくり方
ぼくはこれまでビジネス書や実用書を多くつくってきました。これらの本は小説やエッセイとは違い、読み手に行動を促すことが目的です。そういう本をつくるなかで、人を「洗脳」する……というと聞こえがよくないのですが、人を動かす文章のコツのようなものが見えてきました。
ここでは人を動かす文章のコツをお伝えします。言うまでもなく悪用厳禁です。
人を動かす文章を書くときは「共感」と「夢」を絶妙に絡ませていきます。
まず、人を動かすための準備段階は「共感させる」ことです。
占い師のように「あなたは話すのが苦手ですよね?」「あなたはいま幸せじゃないですよね?」と語りかけながら「共感」を引き出していきます。共感をさせることで、相手は「あ、この人、私のこと、わかってる!」「この人の言うことなら聞いてもいいかも」と思い始めます。
このタイミングで「夢」を語ります。どういうことかというと「こうなったらいいですよね?」「こうなりたくないですか?」と示すのです。
ダイエットを促す本であれば、こんな文で読み手を惹きつけます。

「毎朝私は、ベッドから飛び起きます。起きるのがとても楽しみだからです。体は子どものときのようにとても軽く、早く誰かに会いたいとウズウズするんです。」
夢、羨望、うらやましがらせる。
「ああ、こうなったらいいなあ!」と思わせる。
「こっちに来るといいよ!」と畳みかけるわけです。
「待てよ、私には、俺には、無理だ。こうはなれない。この人だからできたんだ」と。
そこですかさず再び「共感」を持ってきます。
「共感」で読み手と同じ立場に立ち、「夢」を語り、疑われたら、その都度「共感」を挟んでいく。こうして読み手の心をつかみながら文章を編んでいくと、人を動かす文章になっていくのです。
呼びかけるときは「みなさん」ではなく「あなた」を使うのも小さなことだけど重要で
す。目の前の「あなた」に語りかけてるんですよ! という空気をつくるのです。
共感させて「こうなるといいよー」と夢を見させて、さらに共感で導きたい方向に持っ
ていく。同じことを伝えるのでも、このあたりのことを念頭に置いておくと伝わり方が
変わってくるかもしれません。
最後に。こういう手口で本当に「怪しいセミナー」に誘ってくる悪い人もいるので、
お気をつけください。
ランディングページの効果を最大化する秘訣
売れるランディングページを構成する5ブロック
ブロック1 [HEAD Line(ヘッドライン)]:見出し
一瞬で釘づけになり、今すぐ先を読まずにはいられなくなる
キーワード:注意
ブロック2 [ROOT's of Empathy(ルーツ オブ エンパシー)]:深い共感
あなたの商品・サービスがどれほどの素晴らしさを与えるのかを知る
キーワード:変化
ブロック3 [Technique & Solution(テクニック&ソリューション)]:解決策
なぜ、今、あなたから買う必要があるかに納得する(選ばれる理由) )
キーワード:納得
ブロック4 [Evidence(エビデンス)]:証拠
本物であることを裏づける客観的で圧倒的な証拠で信頼する
キーワード:信頼
ブロック5 [Point of sales(ポイント オブ セールス)]:行動喚起
買わない理由がなくなり、安心して購入する
キーワード:安心
究極の売れるランディングページ・テンプレートを紹介していきます。
あなたのために日夜無休で働いてくれる、なんとも心強いセールスパーソンであり、売上げの鍵を握る、売上げに最も近い1枚のWEBページがランディングページです。そう考えれば、売れるランディング
ページは、ビジネスの飛躍に大きなインパクトを与えるセンターピンです。
その前に、ここからお伝えするランディングページの効果を最大化する方法を知っておくと、あなたは仕事量を減らしながら、さらに売上げを引き上げられるようになります。
いくら優れたランディングページをつくっても、それだけでは砂漠のコンビニ状態です。誰も来てくれません。アクセスがゼロだと、当然、売上げもゼロです。SNSやブログ、メルマガ、広告などから、ランディングページにアクセスしてもらう導線(入口)があってはじめて、ランディングページは
機能しはじめます。
そして、ランディングページに訪れる前の期待値が高いほど、成約率は高くなります。ここは、極めて重要なポイントです。たとえば、あなたがマクドナルドのフィレオフィッシュ派だとします。しかし、友人から、「ビックマックはソースが決め手! 食べたことがないなんて人生損してる」と言われ、期待値が上がっていたら、ビッ
クマックを食べる確率は明らかに変わってくるはずです。
つまり、期待値によって人の行動は変化するのです。ランディングページの文脈に当てはめれば、
「ランディングページの訴求力」×「ランディングページに訪れる前の期待値」
これが成約率に反映されるということです。
「売れているランディングページを真似しているのに、なぜ売れないのでしょうか?」答えはおわかりの通り、「ランディングページに訪れる前の期待値」が考慮されていないからです。どうやってランディングページにたどり着いてもらうのか? という全体ストーリーを無視して、表面だけを真似してもうまくいかないことが多いです。売上げもゼロです。SNSやブログ、メルマガ、広告で期待値を上げ、ランディングページの効果を最大化しましょう。

あなたの商品の期待値爆上げ法


[価値の源泉]
なぜ、今あなたから買わないと、その人は損(後悔)をするのですか?
これ、私から今買わないとヤバイよ。そうしないと ◯◯ になっちゃうから。
「損」という強い言葉をあえて使っているのは、現状の枠組みや思い込みを壊すためでもありますが、もしあなたの商品を手にしないことで「損」するくらいのインパクトがなければ、その人にとって買う理由がな
い、あなたの商品・サービスが選ばれる優位性がないと考えています。「プロスペクト理論」を、誤解を恐れずひと言で言ってしまえば、「得」をするより「損」をしない。そういった人間心理を踏まえて、まずは「損」という痛みにフォーカスすることで、一気にターゲットとあなた(の商品・サービス)の関係性を深めていきます。顧客が買う理由が浮かび上がり、あなたのビジネスが動き出す大きなきっかけになるかもしれないからです。
[顧客が購入前に解消したい3つの疑問]
「価値の源泉」の質問
なぜ、今あなたから買わないと、その人は損(後悔)をするのですか?この質問を3つに分解すると、さらにわかりやすくなります。本人が意識しているかは別として、顧客の頭の中では購入する前に、次の3つの疑問が浮かんでいます。
・なぜ「私」が買わなければならないのか(Why me?)
・なぜ「あなたから」買わなければならないのか(Why you?)
・なぜ「今」買わなければならないのか(Why now?)
逆に言ってしまえば、この3が解消されれば、顧客は購入する、ということです。

[100%~120%の満たされた未来]
(フューチャーペーシング)
ポジティブ側面から、理想の未来(得すること、満足、体験、利益、満足、安心、欲求、喜び、興奮、ロマン、愛情など)をストーリーや五感を使って、カラフルに描写していきます。顧客が手に入れたいのは、あなたの商品・サービスそのものではなく、商品によって手に入る体験や未来のイメージ(ベネフィット)です。あなたが紡いだ文字を通じて提案する、未来の物語の中に少しでも長くいてもらうほど読み手との共感は深まり、その結果、商品・サービスの購入につながっていきます。未来のイメージが共有できれば、セールスは完了したと言っても言い過ぎではありません。
あなたにとって、購入確率0%の顧客は、期待値が異常に高い、かつ、行動もしない重たいお客さんです。このような顧客が増えると、顧客に振り回され、徐々にビジネス自体が回らなくなっていきます。70% は、あくまで感覚的な数値ですが、「あなたにピッタリの70% 顧客をあなたが選ぶ」ことで、顧客との良好な関係が築かれ、あなたのビジネスは長期的に発展していきます。

「売れる要素一般的な解決策」


顧客の問題を解決するテクニック/ノウハウ/役立つ情報とは?
再現性のあるテクニックやノウハウを書くことによって、読むことで“役に立つランディングページ”になります。
そして、あなたの情報にコミットする時間が長くなるほど、あなたと顧客の距離が縮まり、自然とセールスの成功につながっていきます。あなたの当たり前が顧客にとって価値ある情報だとしたら、あなたは顧客に何を教えてあげたいですか?
3つくらいに絞りこんで伝えることが、かえって理解を深めてもらえるコツとなります。
また、主役は商品・サービス(の機能)ではなく、顧客の問題解決です。その機能が顧客のどんな問題を解決するのかが重要です。

[売れる要素:証拠(エビデンス)]
それを見せたとたん、顧客の疑いや猜疑心が払拭される客観的で圧倒的な証拠は?
さらに詳しくあなた(の商品・サービス)に対する、顧客の疑いや錆疑心を払拭できる、客観的で圧倒的な証拠・事実・具体的な実例などを提示します。ポイントは、「主観的な証拠」ではなく、「客観的な証拠」ということです。あなたの商品・サービスが顧客にどんな素晴らしい変化を起こせるとしても、人は変化には慎重になるものです。なぜなら、どんな変化にもメリット・デメリットがあるからです。
あなたの商品・サービスが好ましいかを、まずは感情で判断し、次にその選択が本当に正しいのかを理性で検討します。エビデンスが不足していると、自分にとっては役に立たない、不要であることを、顧客は逆に証明しようとしはじめます。そこで、商品・サービスの購入による「自分の変化」に対して、できるだけ安心してもらえるよう、事前に、十二分に、購入判断に役立つ情報一つまり、圧倒的な証拠が必要になります。
顧客の疑いや猜疑心が払拭される情報として、次のようなものを探してみましょう。
・レビュー(お客様の声) ・ビフォー・アフターの写真
・社長、社員の顔写真・社歴・大企業との取引先リスト
・著名人との写真・推薦・マスコミ掲載記事
・テレビ広告、新聞広告研究論文・表彰歴・受賞歴
・資格、肩書、学歴・社会貢献への取り組み 国からの許認可など

[売れる要素:商品概要(スペック)]
客観的な商品の機能や性能、商品構成、商品仕様は?
さらに詳しくランディングページに没頭しすぎると、意外に忘れがちになるのが商品仕様の掲載です。ランディングページでどれだけ魅力的に商品・サービスについて伝えることができても、商品・サービスの機能や性能、商品構成などの商品仕様がわからなければ、不安が残り、売れなくなります。商品仕様や商品構成の提示は主観的な表現ではなく、あくまで客観的に淡々と伝えます。また、それらは価値判断にも影響しますので、価格を
提示する前に伝えます。

[売れる要素:行動喚起する提案(オファー)]
「なんとか売ってくれ!」と顧客が頭を下げて懇願してくるオファー (提案)は?
さらに詳しく、あなたの商品・サービスが圧倒的に素晴らしいものであれば、商品・サービス自体が強いオファーとなりますが、それ以外にオファーを強めるアイデアをご紹介しておきます。
無料、割引、成果保証、返金保証、分割払い、商品を組み合わせる(パッケージ化)、特典、ランク付(価格の松竹梅など)、キャンペーン、フェア、期間限定、数量限定、季節限定、条件限定(お得意様限定など)と、いろいろありますが、大切なのは、顧客の欲求を満たす/痛みを解消する――「買いたい」に直結する「顧客に寄り添ったオファー (提案)]であることです。
簡易性/限定・緊急/特典/保証(リスク回避)の4つを意識すると魅力的なオファーをつくりやすくなります。
[売れる要素:顧客が感動するストーリー]
なぜあなたはその商品・サービスを提供していますか? それは顧客も共感できる魅力的なビジョンですか?
さらに詳しく顧客が商品・サービスを手にすることは、あなたのビジョンを実現するための通過地点――つまり、顧客がベネフィットを受け取ることは、あなたのビジョンにつながる大切な第一歩となります。
あなたの商品・サービスに対する想いや、扱いはじめるようになった理由(物語)、どうして商品を提供しているかなど、あなたの熱い想いとともに伝えましょう(自己開示)。
キレイごとだと思われてしまうと逆効果となりますが、この商品・サーピスは“私たち”のもの、と顧客に感じてもらえれば、あなたの商品・サービスは双方にとって、なくてはならない掛け替えのないものとなります。
[売れる要素10]:付加要素
ここまで10の売れる要素で伝えきれなかった、しかし、重要なことが
あるとすれば、それは何ですか?さらに詳しくランディングページの全体像を俯かんしながらを、本文内にがっつりと掲載するまでもないが、あったほうがいい、あるいは、
ないと困る要素などを掲載します。たとえば、
・プロフィール
• FAQ
・喜びの声(感想)
・体験談
追伸(PS.)など
必要なものが出てきたときに、随時追加していけるので、便利な要素です。

<PASONAの法則とは>


(P)Problem:問題点の提示
→問題点の一般化、解決策に触れない
(A)Agitation:問題への共感、問題を煽る
→共感は語尾を「よね…」にしておけばOK、煽る場合は知識を足す
(So)Solution:問題点に対する解決策の提示
→問題の解決策を知りたいというYes取りをする
(N)Narrow down:数字で限定し、欲を駆り立てる
→早く読まないと読むまでの日数分損をしますよ
(A)Action:行動喚起
→この商品で問題解決をしましょうという趣旨がわかればOK
情報商材やアフィリエイトの商品紹介LPなどではもちろん、テレビ通販などでも使われている購買意欲を高める文章構成です。対面の営業トークとしても成り立つのでマスターして下さい。余談ですがコレを使いこなせるようになると売れるものの幅が大きく広がります。次記事でPASONAそれぞれについて一通り解説します。
まず、PASONAの「P」Problemから作っていきましょう。
例:「毎月、もう少し収入があったら…と思った事はありませんか?」
ここでは、読み手に問題を認識させる必要があります。この部分での問題点は潜在的な悩みの方が相手に響きやすくより訴求力が高まります。おそらく最初は、「投資ができるようになったら裕福になれると思いませんか?」というような文章を作ってしまう方が多い気がします。これだと裕福になりたい人の中でも投資に興味がある人にしか訴求ができない文章になってしまいます。また、問題提起の部分なのに暗に投資の内容だと伝えてしまっているのもイマイチです。可能な限り誰もがターゲットとなるような文章が理想です。次に、PASONAの「A」Agitationを作っていきます。
例①:「今の収入だと贅沢はなかなかできませんよね…」
例②:「最近、ニュースでも話題となりましたが、定年するときに貯金が2000万以上必要という報告書もあります。今後、給料が上がると仮定しても2000万円の貯金を作るというのはかなりハードルの高い目標ですよね。」
ここでは、読み手にProblemで認識させた問題の解決が必要だと認識させる必要があります。上で提示した問題を「みんな自分と同じ悩みを持っているんだなぁ(共感:例①)」と思わせるか、「解決しないとマズい(煽る:例②)」と思わせましょう。簡単なのは前者ですが、訴求力が高いのは後者です。まずは、簡単な前者から作ってみると良いでしょう。語尾を「〜よね…」にすれば、それっぽくなります。後者は関連する知識を折り込んでいれば自然と説得力の高い文章になります。
次に、PASONAの「So」Solutionを作っていきます。
例:「そんな毎日と将来のお金の不安を取り払う方法があるとしたら、興味が湧きませんか?それは「FX」です。FXというとリスクが気になってしまうと思いますが、毎月数万円程度なら超低リスクでキャッシュポイントとすることができるのです。この書籍には、あなたがリスクを犯さず収入を得るためのノウハウを詰め込みました。」
ここでは、読み手にProblemとAgitationで認識させた問題を解決するための策を提示します。この部分の構成としては「解決する方法知りたいよね?」→「解決策提示」→「メリットを伝える(一般論と違うことの方が響く)」→「この書籍にその方法をまとめた」という流れが理想です。特に最初の「解決する方法知りたいよね?」という部分は必ず入れて下さい。人間には一度Yesという意思を持つとその後の選択もYesを取りやすくなるという心理があります。要するに「Yes取り」ができると購入率がUPするということです。また、「この書籍にその方法をまとめた」という部分を省かないようにして下さい。「この書籍には解決策が書いてある」という認識を持たせることが購入率UPに繋がります。
次に、PASONAの「N」Narrow downを作っていきます。
例:「もし、あなたが「タイミングをみて読んでみようかな」と思ってくれたのなら、今から読んで下さい。明日、明後日、明々後日、3日間の機会損失です。仮に1日1000円投資で手に入るなら3日やらないだけで3000円の損失です。」
ここでは、読み手に「早く買わないといけない」と思わせることができればOKです。期間限定の値引きのような訴求もアリですが、将来的に価格が大幅に上がるものではないので(書籍なので高くても1000円程度)例のように「読むまでの日数分損をする」という表現が良いでしょう。
最後に、PASONAの「A」Actionを作っていきます。
例:「あなたも、この書籍で「ゆとりのある生活」を始めませんか?」
ここは、文章の構成上必要なだけなので考えすぎないで大丈夫です。この書籍を読んであなたも問題を解決しましょうという趣旨を書いて下さい。

今は誰もが文章書き発信できる時代です。文章1つで仕事がスムーズに運ぶこともあれば、反対に滞ることもあります。気の利いた文章が相手を感心させたかと思えば、文章1つで人間関係が壊れることさえあります。今やできる人が備えるべき重要要件の1つが文章作成能力と言えるかもしれません。しかし、ステップを踏んできちんと学べば、文章力が確実にアップします。そのとっかかりとして、この教材が活用されれば幸いです。

伝えるための文章術

正確に伝えるために主語と述語を近づける
原文
証人は容疑者が、店員が外の窓音に気をとられている最中に万引きしたのを見た、と言った。
改善例
店員が外の騒音に気をとられている最中に、容疑者が万引きしたのを証人は見たと言った。

関係の深い言葉同士は近くに置く
文の始まりから「証人は」「容疑者が」「店員が」と3人の人物が登場しています。いずれも主語を表す助詞を伴っているので主語になりうる名詞です。さて、こうなると読者は誰が主語なのか、それぞれがどの述語につながるのかと戸惑ってしまいます。これを改善するには、最も関係が深い主語と述語を近づけてやることです。何でもかんでも1つの文の中に詰め込んでしまわずに、一文一字を心がけて、できるだけ単純化を図るようにしてください。

具体的客観的に伝える
原文
納期が迫ったので、徹夜の生産体制に入った。
改善例
納期が3日後に迫ったので、徹夜の生産体制に入った

具体的に盛り込むことで正確に伝わる
「納期が迫ったと」書くだけでは、納期がどれほど近いのかが分かりません。「徹夜の生産体制に入った」ほどですから、よっぽどの事とは推測できます。読み手は想像するしかありません。そこで曖昧さを残さずに、「3日後に」と明示すれば、その切迫度が分かります。時間の問題に限りません。程度を具体的に示せるものは、数値などを出すと、読み手によく伝わります。他にも次のような例があります。
売り上げを急速に伸ばした→売り上げを半年間で3倍に増やした
少々お待ちください→あと5分ほどお待ちください
売り上げが急増した→売り上げが月100個から300を越え、急増した
実態をより正確に伝える実用文では抽象的主体的な表現よりも、具体的客観的な表現を心がけます。具体的情報を示す場合、判断根拠も添えると説得力がいっそう増します。例えば、電車が何らかのトラブルで止まってしまった場合に、
「あと10分ほどお待ちください」
としか言わないのでは乗客はイライラします。
「この先の踏み切りで、人が線路内に入ったとの情報があり、確認を急いでおります。」
との説明があれば10分と言う数字も信じられます。会社や組織の様々な情報を出す際にもこうした根拠付けを心がけましょう。

専門用語は初出時に説明する
原文
春期の渡り鳥のMR行動は体内時計の影響を受けるが、秋季は未確認だった。そこで私は秋季のMR行動について調べた。
改善例
春季の渡り鳥のMR行動(移住直前に見せる落ち着きのなさ)は体内時計の影響受けるが、秋季は未確認だった。そこで私は秋季のMRコードについて調べた。
常に読み手を意識して書く
原文では「MR行動」が何かを説明しないまま使い続けています。読み手は「MR行動ってなんだろう」と疑問をずっと抱き続けます。専門用語は一般向け文章で使うべきではありません。しかし専門用語を書かざるを得ないこともあります。そんなときには、意味をわかりやすく説明しておきます。あるいは本文とは別扱いにして、しっかり説明することもできます。こうした説明をどこまで詳しくするかは、読者層の理解度を推し量りながら決めれば良いのです。

「〜だろう」を多用しない
原文
我慢して目標を達成したら喜びが大きいだろう。だが達成できないとがっかりするだろう。我慢が無駄になってしまうと思うことだろう。
改善例
我慢して目標を達成したら喜びが大きい。だが達成できないとがっかりする。我慢が無駄になってしまうと思うかもしれない。

「だろう」の使いすぎは根拠のなさの表れ
原文では三つの文末がすべて「だろう」になっています。謙虚な筆者で、断定的に書くと自信家に見られる、と心配したのでしょうか。でも三つの文全てを推量形にする必要はないはずです。私たちは我慢をいろいろ経験しています。ダイエットのために甘いものを控える。受験合格のために遊ばないようにする。こんな事はいくらでもありますね。そして見事目標達成したら、喜びも大きい。「喜びが大きい」のは何も自分だけが経験したことではなく、よくある事実なのです。こうした強い根拠があるなら自信を持って「喜びが大きい」と断言しましょう。「達成できないとがっかりする」のも同じです。断定形にすればどちらもみんなが共感できる文になります。最後の一文については、多様な考えが可能です。「無駄になってしまう」ことを当然としてしています。推量形であるにもかかわらず、独断が強いのです。改善例では、「思うかもしれない」とニュアンスを弱めました。

なんでも「こと」「もの」で片付けない
原文
お互いの立場を尊重することが、国際親善には欠かせないことである。相手のことを理解することで、自分勝手なことを言うこともなくなる。
改善例
お互いの立場を尊重が国際親善には欠かせない。相手を理解すれば、自分勝手も言わなくなる。

「こと」「もの」に変わる適切な言葉を探す
原文の「こと」をとったのが改善例です。原文は「尊重することが欠かせないこと」と述べています。「尊重」だけで主語にできますし「欠かせない」もそのまま術後にできます。他のことも同様に省略できます。相手のこと→相手
言うこともなくなる→言わなくなる
理解することで→理解すれば
「こと」「もの」は便利だが中身があいまいになりますあまり。使いすぎると「なんていい加減な奴だ!」と思われる恐れもあります。多用せずに、適切な言葉を探すべきです。例えば、
辞書はわからない言葉を調べるものである→辞書はわからない言葉を調べる書物である
食器とは料理を入れるものである→食器側料理を入れる器である

1つの文にあれこれ詰め込まない
原文
この事件の問題点は、賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことだはもちろん、そのことで社会的責任を追及されたくないと言う誤った判断のため、社内で問題が発覚したとき、公表しなかったことである。
改善例
この事件の問題点は賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことだ。さらにそのことで社会的責任を追及されたくないという誤った判断もあった。そのため社内で問題が発覚したとき、公表しなかった。それも問題である。
一文一意の原則を心がける
一文中にたくさんの問題内容を詰め込みすぎると、読む方がうんざりしますそれだけではありません。詰め込んで一文が長くなると、読んでいる途中で最初のほうに何か書かれてあったのか忘れることがあります。そんな場合、書き手自身も前半の内容を忘れて書き続けたと考えられます。そうなると、前半と後半で内容が矛盾したり、主語と術後が対応しない「ねじれ文」を起こしたりします。誤読もされやすくなります。ただ文を単純に短くすればいいわけではありません。短文だけにしてしまったら、なんとも薄い文章になります。バランスを考えましょう。

「れる」「られる」はなるべく使わない
原文
会議の中心テーマとされているのは南北国家の利害調整であり、それが調整されれば、具体策の検討に入ると思われます。
改善例
会議が中心テーマとしているのは南北国家間の利害関係であり、それを調整できれば具体策の検討に入るでしょう。
受身形は主語を出したくない時に、うまく隠してくれます。その分無責任な文になりがちです。受身形は必要なとき以外使わないようにするべきです。例えば
原文
報告者は資料を丁寧に、点検し、問題の核心が把握されている
改善例
報告者は使用を丁寧に、点検し、問題の核心を把握している
「れる」「られる」を用いた文はこんなにも曖昧になります。

重ね言葉は文を稚拙にする
よくある重ね言葉と改善例(腹痛が痛いなど)
予め予定する→予定する 未だ未完成→未完成 沿岸沿い→沿岸 犯罪を犯す→罪を犯す
もっぱら専念する→専念する 加工を加える→加工する 被害を被る→害を被る 第5番目→第5番・5番目 捺印を押す→捺印する 約30分ほど→約30分・30分ほど 射程距離が長い→射程が長い
雪辱を晴らす→雪辱する お体ご自愛下さい→ご自愛ください 元旦の朝に→元旦に 従来から→従来
はっきり断言する→断言する 色が変色する→変色する

無駄を徹底的に削る
原文
ペットを飼えるマンションにはどのような設備が整えられているのか。市内のマンションでは共用設備として、散歩から帰ってきたときのための、足場足洗い場や汚物ダストが設置されているほか、室内にはペットの感電防止のためにコンセントは高めの位置に設置されていると言うような配慮がされている。改善例
市内のペット可マンションには、共用設備として散歩からの帰宅時の足洗い場や汚物ダストがあり、室内コンセントはペットの感電防止のために高めの位置につけられてある。

思い切って部分を削り伝えたいことを明確に
丁寧に書くと1文1文が長くなりがちです。説明がしつこくなり、同じ言葉を繰り返すためです。大胆に削るほど、伝えたい内容ははっきりします。改善例では以下のように変えました。
ペットを飼える→ペット可
帰ってきたときのための→帰宅時の
設置されているほか→あり
のために→に
設置されているというような配慮がされている→つけられてある
次の例文は専門研究者によく見られるパターンです
原文
実態調査を通じて地域住民の現状を把握し、科学的根拠にもとづいて健康改善へのアプローチを検討して地域住民の健康レベルの向上を図るため、私はその研究に携わった
改善例
実態調査で地域住民の現状を把握し、科学的根拠にもとづく健康改善を図るため、私はその研究に携わった。

要するに何が言いたいのかそれを鷲掴みにしましょう
1、重複に気をつけ、 1つにまとめる。まわりくどい表現を止める短い表現に変えましょう
2、余計なつなぎの言葉なども徹底して省く。
3、書きたいことがたくさんあるのなら優先順位をつけ下位のものは削除する

凄さを一目でわからせる
原文
2020年日本の人口が自然減少した。この傾向は今後も続くとみられ、その行方が憂慮されている。
改善例
2020年日本の人口は史上最大に自然現象した。この傾向は今後も続くとみられ、2050年には1億人を切ると予測され、多方面への影響が憂慮されている。
客観的に凄さを表す事実を淡々と紹介するだけでは、その凄さがわからないことがあります。何か凄いことを紹介するときには、それが客観的に見てどれほどすごいのかを端的な言葉で知らせる必要があります。なにも世界級の実績である必要はありません。「子どもの成績がクラス3番」でもいいですし、「セールスの売り上げが社内トップ」になった「唯一の特典」などでもいいでしょう。凄さはプラスの事ばかりではなくマイナスのこともあります。とにかくけた外れの実績だったら、そのけた外れぶりを簡単にわからせる必要があります。例えば
原文
日本の医師数は決して多くなく、それが医療過疎にも影響している。
改善例
日本の医師数は人口1000人対比でOECD平均が3.0人なのに対して2.0人と、3割以上も下回っており、それが医療過疎にも影響している。
といった具合です。

語順を変えて文を強く
原文
私は、人の話を聞かずに勝手なおしゃべりをする酔っ払いが嫌です。
改善例
嫌ですね、酔っ払いは。人の話を聞かない、勝手なおしゃべりはするし。
強調したいことを先に出し、余分な言葉を削る
改善例は二重の倒置がなされています。通常の語順を入れ替えると、違和感が生じ文意が強くなります。

飛び出してきた猿を、トラックがひきそうになった。
そんなバカはしません、うちの子どもたちは。
誰だ、そんなことを言うのは。
すぐやりなさい、頼まれた事は。
1番言いたい事を先に出す。そのために語順を倒置させることが大切です

日本語は文末まで行かないと、肯定や否定、疑問の区別がつきません。これには古来の以心伝心の文化を持つ民族性が関係します。空を見上げて「今日はお天気が」と言えば相手が「良いですね」とその先を補ってくれる、つまり最後まで言わずに済む文化なのです。そんな話し方に馴染んでいる私たちはいきなり結論や大事なことから話されるとびっくりします。倒置法が有効なのもこんな背景があるからかなと推測しています

セットで覚える名詞と動詞
原文
自由時間は将棋や子碁をするもの、麻雀をするものなどがおり、思い思いに楽しんだ。
改善例
自由時間は将棋を指すものや碁を打つもの、麻雀を囲むものなどがおり、思い思いに楽しんだ。
特定の名刺には特定の同士がある
日本語には名詞と動詞がセットになった表現があります。この組み合わせを上手に使いこなせれば、豊かな表現が可能になります。間違えれば常識を疑うこともあります。以下に例を示しますのでぜひ活用してください。
将棋を指す 麻雀を囲む トランプを切る サイコロを転がす 思いを馳せる 肝を冷やす 気をもむ胸がはずむ 弱音を吐く 相槌を打つ 指を挟む 核心に迫る 軽口をたたく 議論をふっかける  口を挟む 甲乙をつける 物議を醸す 耳を傾ける 議論を呼ぶ 忙しさにかまける 

誰に読ませるのかを意識する
文章は書く目的により読者が違います。読者層が特定できる場合、まず読者をイメージし、その人たちにふさわしい内容や表現を心がけます。中高年向け、マニア向け、などそれぞれにネタ、文章スタイル、レイアウト等読ませる工夫をたくさんする必要があります。そしてそれは、S N Sで文章を発信していくときも同じです。読み手を想定し、読んでもらいやすいか、理解してもらえるかを考えましょう。

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