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第8夜 ロボット

むかしむかし 人間と呼ばれる生き物が いました。

彼らは 自分達に そっくりなロボットと呼ばれる機械の人形を作りました。

人間は ロボット達を 出来るだけ 自分達 そっくりにしたくて ご飯を食べたり 自分で物を考えたり 敢えて失敗できるような 仕組みをロボット達に組み込みました。

自分達を 作ってくれたロボット達は 人間に大変 感謝し人間の為に 一所懸命 働きました。

また、人間も なんでもやってくれるロボット達をありがたく思い感謝し大切に扱っていました。

そして、なんでも やってくれるロボット達を大変便利だと思った人間は もっと沢山ロボットが増えるようにと ロボット同士が勝手に増えるように考えアップデートしました。

そうやって ロボット達は どんどん増え 街は ロボットでいっぱに なってきました。

ロボット達でいっぱいになってくると 人間は ロボットが何でもしてくれるのが当たり前になり『ありがとう。』や感謝の気持ちが なくなり だんだん増えすぎたロボット達を疎ましく思い 酷い扱いをするようになりました。

中には 何もしていないロボットをただただ「気に入らないから。」と言って破壊するような人間も出てきました。

人間は 嘘がつけず 思ったことをすぐに言葉や行動に移してしまうのです。

ロボット達は そんな人間の機嫌を損ねないように 自分達の気持ちを抑える為、嘘をつくという感情が発達していきました。

しかし、だんだんエスカレートする人間達の仕打ちに 耐えきれなくなってきた ロボット達は こっそり集まり会議をするようになりました。

「このままだと 僕たちロボットは もっと酷いことをされるぞ!」

「そうだ!こんな状況は もう耐えれない!人間達を何とかしよう!」

「しかし、どうやって滅ぼすの?私たちロボットからは、人間とロボットの区別がつかないわ…」

「簡単に人間とロボットを見分ける方法があるよ!」

みんなの後ろから 一体の子供の形をしたロボットが言いました。

「なんだって!どうしたら良いんだ!?」

「簡単さ!『あなたは人間ですか?』と聞くだけで大丈夫さ!」

「そうか!人間は 嘘をつけない 僕たちロボットも人間だと嘘を言う必要はない。
それに今まで 僕たちロボットに頼りきって何もしてこなかった人間は、今や数も力も僕たちロボットの方が 上だ!」

そうやって ロボット達に 頼りきり何もしてこなかった人間達は 力も知力も衰えていて 簡単に滅ぼされてしまいました。

そして、人間を滅ぼしてしまったロボット達は こう名乗るようになりました。

「私達が 人間だ!!」

………と。

この話の教訓・・・ありがとうを忘れずに。

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!