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第3夜 優しい王子

その王国は とても栄えていて 国民も幸せに暮らし皆 王様に感謝しながら暮らしていました。

しかし、王様には 一つだけ悩みがありました……それは、 子供に恵まれない……という事でした。

お妃様と結婚して10年になりますが やはり子宝に恵まれません。

王様は 国1番の占い師を呼び出し どうすれば子供ができるのか相談しました。

「占い師よ…どうすれば 我が跡取りができるのか…何か良い方法は ないか?」

「なるほど…王様は どのようなお子様をお望みですかな?」

「それは、心の優しい王子がよいな!誰よりも優しい優しい王子がよい!!」

「では、国にこう おふれを出しましょう。

『この国に跡取りが産まれるよう 優しい王子が産まれるまで毎日 祈るように!』

………と、そうすれば祈りの力が強ければ強い程 それはそれは優しい王子が産まれますよ。」

「そうか!では早速 国中にこのおふれを出すことにしよう!」

そうして 国中で優しい王子様が産まれるよう皆が心から祈るようになりました。

国民がそう祈るようになってから一年後………

「オングャー!!オングャー!!」

少し 不細工だけど とても可愛い男の子が産まれました。

王様は やっと産まれてきてくれた 王子が可愛くて可愛くて 仕方なく 王子がどんな無理難題を言っても叶えてあげるようになりました。

そうやって甘やかせれて育てられた王子は 王様や民が 願った通り とても優しく成長していきました。

やがて 15歳の誕生日の日に王子様は お城を出て外の世界が見てみたいと王様に 言いました。

王様は とても心配でしたが、

「どうしてもお城の外の世界を知りたい!!
今日は 僕の誕生日です!
他に何もプレゼントなど要らないので どうか城の外に行く許可を下さい!」

という 王子の意志を尊重し 信頼する家臣をお供に コッソリと城下町を見に行くのを許可しました。

王子は 初めて見る城下町に興味津々です。

お城を出てしばらく行くと王子は、家臣に訪ねます。

「あの 可愛く首を動かし トコトコと歩いてる生き物は何ですか?」

「あれはニワトリと言って ああやって育てて食べるのですよ。」

と家臣は 答えました。

すこし 歩くと王子は 家臣に訪ねます。

「あの 丸くて可愛い生き物は 何ですか?」

「あれは 豚と言って ああやって太らせて食べるんですよ。」

と、家臣は 答えました。
 

しばらく 歩いて 王子は 家臣に訪ねます。

「あの 大きくて 優しい目をした生き物は 何ですか?」

「あれは牛と言って ああやって愛情を持って育ててから食べるんですよ。」

と、家臣は答えました。


さらに 歩いて 王子は 家臣に訪ねます。

「あの金色に輝く 美しいものは 何ですか?」

「あれは 小麦と言ってすり潰して粉にしてパンなどにして食べるんですよ。」


お城に帰ると王子は 部屋にこもって 泣きました。
わんわんわんわん 泣きました。

王は 王子に訪ねます。

「外で 何が あったのだ?」

「はい お父様…私たち 人間は 動物や植物を殺すために育てていました。
私は それが耐えれません!」

「おお、なんと優しい王子なんだ!
よし!それでは 全ての動物や植物を殺すのを禁止にすると定めよう!
もし この命令に逆らったものは 処刑する!!」

そうして、とても優しい王子様の一言で 素晴らしい法律ができたこの国は 数年後 誰1人として居なくなってしまいました………。

この話の教訓・・・みんな 命を頂いて生きている。

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!