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第4夜 ミツバチのパンケーキ

森の掲示板タベテミの評価 星4.6という、とても美味しいと評判のミツバチのレストランがありました。

その ミツバチのお店で特に人気が高かったのがパンケーキでした。

パンケーキの人気の秘密は できたてでふっくらと焼き上がったパンケーキの上に たっぷりとかけられた七色に輝く絶品のソースです。

森のみんなはミツバチのパンケーキが大好きですが、そのなかでもビーバーは一番の常連さんでした。

あまりにも美味しいので、どうやって作っているのか気になったビーバーは、ミツバチを呼び出して聞いてみました。

「ねぇ、ミツバチくん、七色のソースの秘密を教えてくれよ!」

「ダメだよ!キミは特におしゃべりなんだから絶対みんなにしゃべるでしょ!」

「しゃべらないよ!絶対!絶対喋らないから!何かヒントだけでも教えてよ!」

「ダメダメ!この秘密が みんなに知れたら 僕のお店が潰れてしまうかもしれないような重大なヒミツなんだ!いくら 常連のキミに だって七色の蜜の秘密は 教えられないよ!」

「そんなこと 言わずにさぁ…絶対誰にも言わないからさぁ!」

しかし、何度、しつこくお願いしてもミツバチはヒミツを教えてくれませんでした。

「もう!しつこいなぁ!僕は 明日の仕込みがあるからもう帰ってくれよ!さようなら!」

『帰れ!』と言われましたが どうしても秘密を知りたいビーバーは、こっそり厨房を覗きに行くことにしました。

恐る恐る 薄暗い厨房に忍び込むと 奥のほうからぼんやり明かりがついているのが見えたのでそうッと足音を立てないようにあかりの方へ近づいていきました。

すると なぜかうめき声のような音が聞こえてきます。

「ぅえぇうぇぇぇぇぉぉぉ………!!」

おしゃべりなビーバーは 自分の目を疑いました!

おしゃべりなビーバーが目にした光景は ミツバチが 自分の口からドボドボと七色のソースを大きなお鍋に苦しそうに 吐き出している姿でした!

ミツバチの大好物は、七色のお花でした。

七色の蜜の秘密は 花の蜜とミツバチの唾液を絶妙に絡み合わせ糖化発酵作用によって作られたものなのでした。

それから しばらくしてミツバチのレストランには、何故かお客さんが ほとんど来なくなってしまいました。

この話の教訓・・・本当のことを知らないほうがいいこともある

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!