訳と文学

只今絶賛テスト期間中なので、手短に。

今日は文学のテストでした。内容はシェイクスピアをテクストや演劇から考えるというものです。私の専門は文学ではないので一般教養として受講していました。シェイクスピアについては、この講義を受講するまでは『ロミオとジュリエット』くらいしか筋を知らず、いつか読みたいなあなんて思いながら生きておりましたが、この授業のおかげですっかりファンになりまして、最近は好き好んでシェイクスピアについて色々と調べております。11月にロンドンに訪れた際には、シェイクスピア・グローブ座の見学ツアーにも参加したほどの熱中です。

さて、今回の試験の範囲には『マクベス』が含まれていました。『マクベス』といえば、「Fair is foul, and foul is fair」という冒頭のセリフが有名ですよね。「きれいは穢れ、穢れはきれい」などと訳されるこの台詞の「fair」は、「美」であり「善」であり「真」であるのだ、と先生は解釈されておりまして、なるほど、訳を見るだけではわからない言葉の面白さを感じました。

原語に少し敏感になろうと決意しながら、試験勉強を進めていくと、1つ引っかかる言葉がありました。それは、「plot」という英単語でした。文学で「plot」と言えば、もちろん「筋」を指すと思うのですが、全く違うところでも僕は「plot」とご対面を果たします。

それは、「Gunpowder Plot」という、1605年にイングランドにて起きた事件のことで、火薬陰謀事件と訳されるそうです。この場合、「plot」とは、「陰謀事件」のことでしょう。なるほど、「plot」という言葉に、初めて黒い意味を見出しました。あ、そういえば文学の先生が「どんな言葉でも、それは必ず色を持っている」って言っていたな、なんて思い出しながら。

「plot」の持つイメージについて、テストが終わったら調べてみようかな、と思っています。なんともまとまりがなくなってしまいましたが、雪の影響の混雑によりテスト勉強が出来ない電車の中での暇つぶし、そして、発見の備忘録として。明日は経済学です。

#シェイクスピア #コラム #プロット #plot #筋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?