自分と向き合うということは人と関わるということだったというお話

今回の内容は、かなり個人的な話なのでアレです。お暇な方おつきあいくださいませ。

最近は、過去最高に悩んだ時期だった。きっかけは、一番身近だった同僚が会社を辞めると聞いたときからだった。

普段はあまり人が辞めるということに関心がないけど、それがきっかけでいろいろ見直すことにした。悩んだのは、このまま自分が向いている方向に進んでいいのだろうかということ。業界が変化していく中で、1つの会社だけしか知らないことがとても不安になった。

この3年なりふり構わずに走ってきた結果、今チームをまとめているポジションにいる。最近はデザインする時間も大幅に削られ、それ以外の仕事がかなり増えた。自分がデザイナをやめるときも近いのではないかと感じていた。デザイナとしてはまだまだ本当に未熟な自分が、何もかもすっ飛ばして管理側にいる。このまま進むと、デザイナとしても中途半端で、社外に1歩出たらただの役立たずなんじゃないかと悩んでいた。

私はよく自分の考えをTwitterでもつぶやいているけど、デザイナ界隈での評価というのは、デザイン力が伴ってこそだなと思う。考えがどれだけしっかりしていても、デザイン力がなければデザイナ界隈では口先だけの人間という評価しかない。私はそういうので人を評価してるつもりはないのだけど、一般的にそういう人はかなり多いように思う。

デザイン力というと語弊がありそうなので、グラフィック力と言っておこうかな、、、

ずーっとモヤモヤしていた。考えすぎて脳みそが飛んで行ったりもした。考えても考えても結局最後に決断を迫られるのは、デザイナ続けるのか否かというところだとわかっているのだけど、、と思いながら、普段はしないことをしてみた。

昔から相談というのをしてこなかった。どんな言葉をもらっても、最終的に最初に自分が迷ったところが、最終的な分岐点になるのをなんとなく頭で認識していて、迷いがなくなることがなかったから。後悔するなら、他人が決めたことじゃなく、自分で決めた答えがいい。ただ、自分をもっと客観視したくていろんな人に話を聞いてもらった。先生、社長、他の会社の社長さん、同業の友人などなど、、控え目に言ってもどちゃくそありがたかった。お時間頂いた方本当にありがとうございました。

こんなことを書いているのは、もう自分の中ではっきり答えが出てるからなのだけど、この数週間は濃かった。たどり着いた答えは、すごくシンプルで過去の自分の考えに手足がついたものだった。

大事なのは自分をもつこと。自分がやりたい事や考えがブレなければ、どの道を選んでも10年後の自分が見れば誤差でしかない。その選んだ道で成し遂げられない目標なら、どの道を選んでも結果は同じで失敗している。デザインする時間がないのなら、社外でその時間を作ればいいだけ。より実践的なものにしたいなら、副業をOKにする仕組みを早く作って、そっちで学んでいけばいいだけ。それなら、働く会社は好きなサービスで、トップの考え方に共感ができて、自分を評価し必要としてくれる会社が一番だなという当たり前みたいな答えになった。

結局自分が悩んでいたのは、デザイナとして未熟な自分へのコンプレックス。本当に小さい石ころに足を取られていただけなのだけど、自分にとってすごく大事な事だったのは今でも変わらない。いろんな人に相談して、ちゃんと考えてくれて、時間を作ってくれた人には本当に感謝しかなく、自分の弱さと向き合えた大事な期間だった。

仕事でも強く思うけど、自分1人の力なんて本当にちっぽけなのだよね。相談してこなかった過去の人生を後悔はしないけど、少しだけ変われた自分を誇りに思おうと思った。

おしまい

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