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今やらない事を決める

定期的に振り返る事なのでまとめてみた。

デザイナとしてお仕事をはじめたけど、現在はかなり幅広く仕事をしている。採用・契約周りを決めたり、社内規則を考えることもあったり、デザイン・コーディング、ディレクション、PM、そして、開発部の事業計画を考えたり、、。最近は、経営側の知識やエンジニアリングが必要になってきている。

正直、自分の肩書きが何なのかわからなーと思うこともある。ただし、知識そのものが身につくことは間違っているとは思わない。デザイナという肩書きだけに縛られる必要はない。

成長することは好きだ。

それにデザイナというのは、ヴィジュアルを作ることだけが仕事ではないと思っている。広い意味で課題や問題に対して、アプローチして改善していく事こそデザイナの仕事だと思っている。ここの定義は人によって違うので、違うという人もいるだろう。

問題は、時間には限りがあり、一度にやれることは限界がある
私は、必要にかられて知識をつけたり、ついついやっちゃお!と思って色々なことに手を出してしまうが、それは長所でもあり短所でもある。

幅広くやればやるほど、そのひとつひとつが薄くなってしまう。長い時間をかければ、その分厚みは出せるので在り方の問題だ。

会社にとってこういう人材はすごく都合がいい。私が、経営者ならそう思う。指示を出さなくても、必要なことを勝手に一定のクオリティで進めてくれるし、人手不足の会社ならなおさらである。ただ、この人手不足の会社とこのタイプが組み合わさると、変な依存関係に陥ってしまう事がある。

熟々のベテランで、幅広く深く知識があり経験も豊富な方であれば問題ない。私くらいの業界歴4年半くらいの人間だと、幅広くやれるからこそのバリューの出し方は、中途半端で諸刃の剣なのである。組織として強い会社ほど、役割分担がしっかりしている。そういう会社では、必要なスキルだけが切り取られるので、相対的に価値が下がる。勿論、知識や経験が全く無駄になると言っている訳ではない。

基本的に、自分のバリューを高く評価してもらえる会社を人は選ぶ。
それが組織として強い会社に行きたいと思った時の弊害になるのだ。そういう会社もあるので、需要が全くなくなるという事はない。スタートアップベンチャーなら快く受け入れられると思う。

会社としても、本来複数人を採用する必要があるところで一人分のコストで済むので、その人に依存してしまう。ここは会社の規模とフェーズ、考え方による。

私は、会社に依存する働き方はしたくないし、すべきではないと思っている。依存というのが、根本的に嫌いなだけなんだけど、、
しかし、こんな形でデザイナがなんでも屋のようになってる会社も一定数ある気がする。デザイン組織が、しっかりしてる会社ならそういう事はまず起きないのだが。

ただ、ビジュアルを作る事だけに絞る必要はない。自分がある程度戦っていけるところまで絞るのがいいのかなと思う。
・ビジュアルデザインに突出した人
・デザイナとしては普通だが、デザイン組織を構築できるデザイナ
例えば、この2パターンのデザイナがいるとする。受託では前者、事業会社では後者の需要の方が多いだろう。つまり、自分が戦えるスキルセットを伸ばすことが大事だ。

つまり何が言いたいかというと

タイミングを誤り、幅広くやりすぎて自分のバリューの出し方を間違うと、穴にハマることがあるので気をつける必要がある。やりたい事ややらないといけない事、やった方がいい事に埋もれがちだけど、優先度をつけて今やらない事を決めるのはすごく大事だ。

野良は野良の生き方を

自戒の意味も込めて

おーわり

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